古代ローマ帝国時代から、ヨーロッパで既に食べられていたというフレンチ・トースト。
たまに食べると、美味しいですよねー。
名前はフレンチですが、フランスパンなどと違って、別段、フランス発祥だとか、フランス流だとか、そういうことではないようで、
「アメリカで1724年にニューヨーク州オールバニーの酒屋の店主『ジョーゼフ・フレンチ』が命名したとされている(Wikipedia“フレンチ・トースト”より)。」
ということで、名前に関係なく、古く、ポピュラーな食べ物のようですね。
なんでも、ホテルオークラのフレンチ・トーストは12時間も、あのミルキーな液に浸してから焼くのだそうで、
こうすると、隅々まで染み渡ったミルクのお陰で、外はカリカリで、中はふわっふわになるのだそうです。
とはいえ、「よし、フレンチ・トーストでもするかな」と思ってから12時間も食べられないのでは、ちょっと辛い(笑)。
なので、ここで裏ワザ、レンジでドン、が役に立つのです。
ミルキージュースに浸したパンを、ラップをかけずに、レンジで30秒ずつ、裏表、ドン。
なんと、12時間が、計1分になるという、まるで電子レンジタイムマシーンの術(←テレビだ)。
後はバターで美味しく焼き上げればかりふわフレンチの出来上がり。
ちなみに、この写真のものは、
この技を知る前に作られたものですので、いわゆる普通の家で作る一般的なフレンチ・トーストとなっております。
でも、うんまいですけどねー。
僕は、フレンチ・トーストというと、第52回アカデミー作品賞ほか計5部門を受賞した79年の映画「クレイマー・クレイマー」を思い出します。
名女優メリル・ストリープ演じる奥さんが、突然、家を飛び出してしまい、やむなく子どもと二人だけで暮らすことになったダスティン・ホフマンが、
最初の二人きりの朝だったかな、「食べたいものはあるか」「・・・フレンチトースト」という会話が(たしか)あって、
子どもの為に慣れないキッチンに立って、初めてフレンチ・トーストを作るんですね。
でも、もうまるで上手く出来ない。べちょべちょのかーなり、ひどいものが出来上がる。色々と、けっこう切ないシーンだったりします。
でも、映画の終わりの方では、これが、物凄ーく上手にできるようになってる・・・んだったんじゃなかったかな、確か(何せ観たのが30年近く前なので、うろ覚えですみません)。
まあ、当時から特にアメリカで社会問題になり始めていた離婚を扱った感動ものではあるんですが、題材としては重たい系統の話なんですが、
僕は、どういうわけかこのフレンチ・トーストの二つのシーンが凄く印象的で、
たくましくなっていくこの父親を「なんだか、かっこいいなあ」と子ども心に思ったことと、
「なにごとも、やっていれば上達するんだなあ」・・・と思ったことが(のん気だ)、
実は、映画の筋よりもはっきり覚えているんです。
いや、別にいくら僕が食いしん坊だからって、
このシーンでフレンチ・トーストが食べたくなって、
「くれ今ー、くれ今ー」
となった、という話ではなく(笑)。
くっ、くだらなくてすみませーん(笑)。
ではー。