とあるカフェにて。
珈琲に、大豆、黒豆、苦瓜、ウコンなどを混ぜて作る、「ぶくぶく珈琲」。
用意されたスプーンは、砂糖やミルクをかき混ぜる用ではなく、泡を“食べる”為のもの。
初めての味、そして、食感。
でもこれ、とっても美味しかった。是非、また飲みたい珈琲です。一杯525円なり。
お店の本棚には、沢山の本が。
思わず手に取ったのは、阿刀田高の「コーヒー・ブレイク11夜」。
ちょっとブラックな味で知られる作家さんですが、僕、大好きなんです。
多作な方なので、全部とは言いませんが、今、Wikiのリストから数えてみたら、
特に、78年の名作「冷蔵庫より愛をこめて」から、84年の「誰かに似た人」までは全作品、
それ以降のも、飛び飛びで読んでいたようで、数えてみたら35冊位は読んでいました。
一番は中学生の頃に、すごくはまった作家さんですが、大人に(ミューシャン)なっても、よく眠れない夜などに繰り返して読んだ覚えがあります。
基本的に短編(ショート・ショート含む)なので、読みやすいんですよ。
「ナポレオン狂」などが有名ですが、僕は「Aサイズ殺人事件」とかさきほどの「冷蔵庫~」「過去を運ぶ足」などの方が、面白かった印象が残っていますねー。
途中から、ブラックな感じや衝撃的なラストなどのエンターテイメント性が薄くなり、
代わって、大人の艶やかな話が多くなってきて(きっと大人になった今読めば、味わい深いのでしょうね)、
それで少し離れてしまったのでした。
初めて出会ったのは、小学生の頃。
ブラック・ジョーク、ユーモア、ウイットなどという言葉を知ったのも(そしてそのニュアンスのようなものも)、思えばこの作家さんからでした。
最初の一冊は、忘れもしない、
「ユーモア一日一言 笑いと教養のオアシス」
なんと古本で19500円とかになってますね・・・。僕ももう持ってないのですが、もう一度読みたいなあ。
この「コーヒー~」も懐かしかったなあ・・・。
「骨の樹」とか、ぞくぞくしながら読んだのを覚えています。
おっと、阿刀田さんの話だけで終わってしまうところでした。
ぶくぶく珈琲の後、メインで頂いたのは、こちらの「古酒カレー」。
やわらかーい三枚肉と沢山のスパイスが効いた、
やはりゴーヤなどが入った香りが高いこの独特のカレー、絶品でした。
小麦粉を一切使わず、トマトと玉ねぎだけでつけたというとろみが最高。980円なり。
ってか、なんでコーヒーの後にカレー?普通、逆じゃない?
このカフェ、どうしてもこのカレーが食べたくて入ったのですが、
「食べるものは、あと20分くらいかかるんですが」というので、待つついでに珈琲を飲んだのでした。
でも、お陰で懐かしい本に再会できたので、これもまた嬉しい誤算でした。
もしかして、料理や材料の名前から、もうお分かりかと思いますが、
これ、沖縄での出来事なんです。
お店のには、色んな・・・色んな・・・なんだろう(笑)、
が一杯(笑)。
やはり、違う文化圏なんですよねー。面白いなー。
もう、全部、味見したいです(笑)。
ホテルに戻って、沖縄の有名なブルーシールアイスを食べて、いざ、ライブへ。
という、本番前のひと時でした。
ブルーシールは、コンビニで売ってるプラスチック容器の100円くらいのと、
こういう紙パックの(250円くらいだったかな?)では、濃さが違うんだそうですよー。
なので、勿論、食感も味も全然違うとか。
今回、初めて知りましたー。
ケン証しましたので、間違いないですー(笑)。
でも、こっちもさっぱりしてて、とっても美味しかったです。
ではー。