えー、楽しみにしてくださっております方には申し訳ないのですが、
今日は、ちょっと香港旅日記はお休みであります。
明日、例のハモンドオルガンの特別授業がありますので、その準備を、というのもあるのですが、
それよりも、
・・・今日は9月11日。
学校で、「はい、ではハードディスクに日付を入れたフォルダを作ってもらいますが、・・・えー、今日は、2013、0911・・・あ。」
それで思い出した次第であります。ニュースとかでは、あまり、やらないんですねえ。
しかし、もう、あれから、12年、経つんですね。
改めて、哀悼の意を、心より。
何度かこちらのブログでも書いておりますが、あの日はリハーサルをしており、スタジオのテレビで、
あの、今、思い出しても胸が締め付けられるような、黒い煙の立ち上がるビルの映像を見たのでした。
世界一の経済大国、米国(世界一の軍事大国でもありますが)。
最先端の技術で作られた、世界にも誇れる高層ビル。
これまでの歴史上で一番激しい地震が来ても、倒れることは無いようなものだったことでしょう。
各フロアには、世界中の多くの人が羨むようなエリートたちが働き、
少なくとも、自分の命が明日へ繋がることへの不安は、皆無だったであろう、都会のど真ん中の摩天楼。
それが、まさか、ああいうかたちで。
ミサイルでもない、隕石でもない、巨大な天変地異でもない、
ついさっき、いつものように自国を飛び立ったばかりの、普通の人々が大勢乗った、旅客機が。
まさか、まさか。
おそらく、あの事件を起こした犯人グループといわれる人間たち以外、全ての人類が、あの日、その目を、疑ったことでしょう。
これも何度か書いたことがあると思いますが、
あの事件は、これまでの僕の人生の中に起こった、公私全ての事件の中でも、
あまりに強烈に印象に刻まれた、衝撃的なものでした。
人は、時に、予告も無く、死ぬんだ。
しかも、事故や、急な病気や、災害というようなものだけでなく、
それまで前例もなく、微かなな予兆もなく、まったく、誰も、微塵も、考えてもいなかったような方法で。
僕は、自分の父親を、やはり、ある日突然、亡くしております。
二歳三ヶ月の時ですから、幸か不幸か、何一つ覚えてはいないのですが、
ただ、その現実は事実として、やはり、僕の中にずっとありました。
ただ、覚えていなかったこともあって、僅かに残る父の古い写真のように、それはモノクロの印象だったのです。
それが、12年前の今日のあの事件で、・・・ビルが崩れ落ちる轟音をともなった、カラーに、なったのです。
戦争や自然災害、忌まわしい事故、信じられないような残酷な事件、この世には、沢山の危険があります。
でも、それが、この世界。
だからこそ、毎日を、ちゃんと大切に。
その日一日、自分の命にも、自分以外の人の命にも、流れる時間や、仕事や、物や、身の周りの自然に、
その日、できるだけの誠意を持って生きるしか、後悔しない道は無いな、と思うのです。
それでも、「しまった!」ということは沢山ありますし、
日々、ダメな自分と向き合わなければならないことは沢山ありまして、
偉そうなことなんて、何も言えないんですけれどね。
それでも、それだからこそ、前向きに。
2013年の今、世界一の国が、また新たな戦争が始めるという現実や(戦争を止めたことがない国ですからね)、
漏えいというより、普通に流れ出ているように見える汚染水とか、
信じられない位の恐ろしいこと、誰かの犠牲を強いることが、
悲しいですが、世の中には沢山あります。
これまでも、いつも、ありましたし、
これからも、なくなることはないのかもしれません。
それでも、それだからこそ、前向きにいきましょう。
でないと、始まりませんからね。
しっかり食べて、元気に、参りましょう。
負けないぞ、おー!
というわけで、明日もしっかりがんがってまいります。
オルガンの好きに話してよくて、レスリーもあってだと、
・・・90分なんて、あっという間だろうなあ・・・。
・・・体感、9分くらいだと思いますよ(僕はね)。
ではー。