「あ、おはようございます」
「あ、はい、これ。」
会いするやいなや、重たい袋を手渡してくれた、六土さん。
おお!またしても!
そうなんです。またしても六土コレクションが、僕の元にやってきたのです。
なんと、80枚近くあるでしょうか。
こんなに沢山、重たいのを持ってきて下さって・・・。
う、うれしいですねえ・・・。
一枚一枚、テーブルの上で取り出して眺めておりますと、
「あ、それはね、イギリスの〇〇系で、プロデュースが△△で」
「それは、□□□が、××を脱退後に出したアルバムで、結構良いんだよ」
「あ、それ、知らないんじゃないかな。えっとね」
ちゃんと、全てのCDに解説を付けて下さいます。
何が凄いって、これらのCDは、「もう聴かないから」ではなくて、
六土さん、全部新たにCDを“買い直して”おられるんですからね。
「こないだ、ボックスセットが出たから」
「リマスター(マスタリングを新たにやり直したもので、音質の向上が期待できます)が出たから」
「紙ジャケ(ット)仕様が出たから」
といった理由で、同じものをちゃんとお買いになられているんですよ。
今日ので、僕が頂いた「六土コレクションCD」の総数は、もうおそらく400枚は、ゆうに超えているのじゃないかと思います。
どれも、六土さんが大好きな音楽、愛聴していた(る)CDたち。
そして、そのどれもが、世界中のアーティスト達が、ミュージシャンが、一喜一憂しながら、頭をひねり、身体とセンスを駆使して創った音楽たち。
とんでもない財産ですよね。
リハーサルの合間には
「先日頂いたあれですが、まさか最初はあんな音楽性のバンドだったとは」
「そうなんだよね、最初と最後で全然違うんだよ」
「あの曲のあそこのピアノ、コピーしてみたんですけど、キーが(笑)」
「えー、あれってDmとEmじゃないの!じゃあ、半音下げ(チューニング)で録音してるんだな」
などなど、マニアックな話に花が咲きましてね(笑)。
そして今日の、リハーサルの後、
「これから〇〇に出て、△△レコードに寄ってから帰る。確か×××が、もう出てるはずなんだよ。早く買わないと、無くなっちゃうから(笑)」
なんという、音楽愛。
こんな素晴らしい“先輩”がいたらね、そりゃあ、後輩(←僕のことですよー)は勉強になりますよ。
本当に、心から、感謝と、尊敬の念で、・・・一杯です。
・・・お腹は空きましたが(笑)。
しっかり勉強しましょうー。
いつもね、どの一枚も、トレイに入れるのが、とっても楽しみなんですよ。
「こういうのを聴いて、あんなプレイになっているのか」とか、想像したり、妄想したり。
実は、玉置さんから時折「ケン、この曲さ、〇〇みたいなコードの感じで弾ける?」などと、
アレンジの時なんかに、具体的なバンド名などが挙がることがたまにあるのですが、
例えばそのバンドのCDが、なんと、六土コレクションに、ファーストからラストまで、全部コンプリートで入っていたりもするのですよ。
凄いですよねえ。
全部聴いて分析したら、安全地帯さんのサウンドの秘密の解明にも、役立ちそうな気もします。
そうですねえ、いつか緑ちゃん倶楽部の課外授業で、"六土コレクション"から、"先輩"セレクト&解説付きで、試聴会とかもやりたいですねえ。
もう、それはそれは、大きな良い音で、楽器も弾けるようにしたりもしておいたら、色々、勉強にもなりそうですね。
うわー、楽しそう―。
ただし、この企画は
・・・何時間、
・・・いや、何日必要なことやら(笑)。
僕もまだ、何分の一も聴けておりません。
でも、その分、楽しみが一杯です。
・・・お腹は空きましたが(←はよ食べなよ(笑))。
ではー。