
うはー、なんだか、授業というよりも、ライブ一本やった感じ(笑)。
とっても楽しかったです。
というか、
・・・もっとやりたい、弾いてたい(笑)。
終始、僕とオルガンの周りに、取り囲むように集まって参加してもらっていた学生さん。
皆さん、楽しそうにしてくれておりましたよ。
最後の方で、学生さんに
「そうだ、ドラマーいるかな?」
とサプライズで声をかけましてね。
「オルガンとドラムで、セッションしよう!」
と持ちかけました。
最初は、「えーっ!?」だった学生さんですが、
「やろう、やろう!とにかくやってみよう!」とけしかけまして、
二人のドラマー学生くんにスタンバイしてもらいました。
一人目は「じゃ、ブルースやろうか。キーはどうする?決めていいよ。」
思いつきだったんですが、キーは学生さんに決めてもらってやることにしました。
僕にも、そういうリスクというか、その場で初めてのサプライズがあった方が面白いじゃないですか。内心「D♭とか言うなよー」とか、ちょっとドキドキでしたが(笑)。
今日、初めて会った学生さんでしたが、お見事。ナイスなブルース・セッションでした。いえーい。
やっぱり、ブルースは、お互いが簡単な約束事さえ知っていれば、
後はもう、なんの説明もなく始めても、ちゃんと形になるのが楽しいですねえ。
そして、もう一人の学生さんには、少しハードルを上げて、完全に即興で。フォームもありませんし、キーも、コード進行も、リズムも、お互い、全て自由。
「もう、好きに叩いていいよ。僕も好きに弾くから、音だけ聴きあって、まあ、何ができるかやってみよう(笑)」
と。
僕ね、大学生の頃に組んでいたバンドで、一緒だったドラマーと、いつもこれをやって遊んでいたんです。
10分とか、長いときは20分以上、オルガンとドラムだけで、何も決めないで(お互い、「やろうか」なんて言葉もなく、勝手に始めてました)、
延々と、好きなことをやるんです。
何か、リズムを変えたり、雰囲気を変えたり、あるいは突然休んだり、なんてのも、その場で、即興でやるんです。
でも、お互いの音はしっかりと聴いて、そこで、それぞれ自分が何をやるか。何が出来るか。
相手がどう来るか、それもその日によってまちまちでしたし、パターンみたいのも、あえて決めたりもしませんでした。
もっとこういったら面白そうだぞ、とかってことと、あとは、相手を、・・・ちょっと裏切ることを考えていたかな(笑)。
「とにかく自由にやって、でも、それで、音楽にする」
これはね、相手を信頼と同時に、尊重していないと出来ないんですよね。
ちなみに、オルガン(やキーボード)以外に、ギターとかベースのような、他に音程楽器がいる場合は、難易度は、100万倍くらい上がります。
そんなに長い間、偶然に、同じ和音やスケールを選択することはあり得ないですからね。
音程楽器が複数居て、完全なアドリブで音楽にした成功例は、そのぶつかりを楽しむような、「フリージャズ」という形態を除くと、
僕はキースのトリオの「INSIDE OUT」くらいしか知りません。
・・・一応、「フリージャズってなんじゃらほい?」という方もおられると思いますので、例として、フリージャズの創始者でもあり、素通りできない巨人でもある、オーネット・コールマンの動画を。
出鱈目に聴こえるかもしれませんが、こういうジャンルもあるのです。ちなみに、キースも、60年代にフリーに傾倒した時期がありまして、このオーネット・コールマンからも影響を結構強く受けているそうです。なので、「INSIDE OUT」にもフリーの影響はあります。
・・・とオルガンから話がそれましたが、今日のセッションでは、まあ、ベーシックに「ロック」あるいは「ハードロック」というような暗黙の了解のもとにやりましたので、
やはりこれも楽しいものでした。観ていた学生さん達からも拍手が。
ただ、演奏したドラマーくん二人は、演奏後、
「頭が、真っ白でした・・・。何も考えられませんでした」
なんて言って、少し恐縮していましたが、
なんの、
・・・それでいいんです。
頭を使わないで、聴いたままに、心で感じて、自分の楽器で音にする。
「もっともっと気持ち良く」と、それだけを思って、ただ演奏すれば良いんです。
勿論、簡単じゃないですけどね、
でも、そこには、素晴らしい音楽の醍醐味があると思うんですよ。
そして、こちらも、本当に楽しいセッションとなりました。
お二人、聴いてくれた学生さん達、どうもありがとう。
またきっと、演りましょうー。
・・・こんどは、20分くらい、ノンストップで(笑)。
というわけで、なんだかんだ、前後には、朝から、夜までレッスンもきっちり入っておりまして、
また、特別授業の後には、すぐに倉庫にレスリーを戻しにも行ったりと、なかなかに楽しくも慌ただしい、でも、とっても充実した一日でありました。
今日、一番、「くそう」思ったこと。
・・・僕の海月(クラゲ)・・・、持っていけてたらなあ・・・(まあ、重たすぎて
(笑))。
でも、いつかきっとね
。
今日は、レスリーが、とっても頑張ってくれておりました。
ありがとうー
。
というわけで、今夜はこれから〝十分な水分補給”に入りたいと思います。
気持ちだけは、海月の海で
ー
。
ではー。