コンサートの日は、夕方から雨。
翌日の帰国日も、天気は“終日雨”ということでした。
ですので、「散歩は無理かなあ」と思っておりましたが、目が覚めてみると、ピーカンではないものの、雨は降っておりませんでした。
ならば、
「ラーメン食べに行こう」
と、昨夜のコンサート会場のすぐそばにあるフェリー乗り場まで行き、本土の方へ渡ってみることにしたのです。
(コンサート会場ある香港島は、文字通り“島”で、中国と陸続きの本土側に“九龍”という有名な町があるのです)。
最初、ホテルで「九龍に行きたいので、フェリー乗り場のある桟橋まで、タクシーに乗りたいんですけども」と伝えると、ホテルのベルボーイが
タクシーを止めてくれて、運転手さんに「ほにゃららら」と行先を告げてくれたようなので、そのまま乗り込みましたら、
自信を持って、間違った湾岸工事用の船乗り場に連れていかれました(笑)。
途中で、「九龍に行きたいので、フェリー乗り場まで」と僕も言ったんですけどね・・・。
「フェリー乗り場だろ?」的な返しだったので、「そうそう」と言っていたら、違うフェリー乗り場に連れて行かれたのでした。
簡単な英語だったと思うんですが・・・ちゃんと通じてなかった。残念(笑)。
教訓「行先は、自分で。ハッキリと“ワンチャイ・フェリー・ピア”(桟橋)まで」と言わねばいけませんでした。なんなら、地図なりを指さしてね。
しかし、僕が工事の職人に見えたのかなあ(笑)。
だって、こんな、一般人は完全なる立ち入り禁止のとこで停めて、
僕が「え?ここ?フェリー乗り場は?」と訊くと、
「この奥だよ」だって。
行ってみたら、湾岸工事の作業現場だった、という(笑)。
まあ、桟橋だけんどもー。何に乗れというのか。乗ったら、どこに連れて行かれるのか。
あのブイでも漕いでいくかね(笑)。
ちなみに、目的の桟橋は、この右手に見える昨夜のコンサート会場のあちら側。
仕方ないので、歩くこと、10分ほど。ホテルからフェリー乗り場まで歩いて15分ということだったので、時間節約の為に、と思って乗ったタクシーは、わりと無駄足だったんじゃないか的な(笑)。
はい、こちらが、ワンチャイ・フェリー乗り場ね。
あるある!フェリー、ある!ブイじゃない(笑)!
運賃は、フェリーというにはお安いのです。平日なら、大人で30円位。この日は日曜日だったので、黄色い方ですが、それでも50円はしないのです。
地元の方々が、通勤などにも使っているので、こういうお値段設定なのですね。
この黒いのが、トークン。切符替わりで、これを、あの自動改札みたいのに入れると、通れるんです。
・・・が、そもそも、トークンがこういうコイン型をしていると思っていないので、じゃらじゃら出て来たお釣りと一緒に財布にしまって
「げ。トークン、出てこないじゃん!どうしよう。こわれてるのか」と機械の前でまごまご。
てっきり、普通の切符が出てくると思っていたのです。
そしたら、お釣りと一緒にじゃらじゃらでてきたのが、こちらでした。大きさもコインくらいですからね、まあ、良く見ればお金じゃないことはわかりますが、「船が出るぞー」のアナウンスもあってので、慌ててたし・・・。
後ろに並んでる人(現地の方だったと思います)に、「トークンが出てこないんですけど」って訊いたら、「え?おっかしいなあ」ってしばし一緒に探してくれました。僕が探していたのは、紙の切符。彼が探していたのは、お釣りと一緒に出てきたはずの、黒いこれ。そして、これはその時、すでに僕の小銭入れの中。
途中で「もしかして、形が違うとか?」と、気付いて、良かったです(笑)。
・・・が、今度は、トークン用以外に、現金を入れる入り口やら、カードをかざす方式のようなのもあって、
まごまごしていたら、係員さんに「そっち、そっち、そこに入れて!」と教えてくれました。
まあ、もう大丈夫ですが、やっぱり、分からないことが多いものです(笑)。
後で訊いたのですが、コンサート当日に、お一人で九龍に(散歩に)渡った六土さんが、「あそこ、トークンを入れるところ、わからなかったよね(笑)」と仰っていたので、僕だけではなかったのです。良かった良かった(笑)。でも、六土さんが「近いし、すぐ行けるよ」と教えて下さって助かりました。「クルマ(で海底トンネル)で行くより、フェリーのが安いし」という情報あっての、このまごまごのプチ旅だったのです。でも、やっぱり、こうやってあれこれする方が楽しいです。
乗り場まではこんな感じ。
販売機の中は、ほぼ日本だった、という(笑)。
やあ、もう出るところだよ。
(写真とか撮ってる場合じゃないか(笑))。
そして出発。ボー(っとしてるんじゃないんですよ。汽笛ですよ。鳴らなかったけど(笑))。
昨夜のコンサート会場を、海の上から。
船の中は、こんな感じ。
香港は、香港人、中国人(本土の人という意味での)、インド人、イスラム圏の人、それから、イギリス人(もともと領土だったので)がごっちゃまぜに沢山歩いています。
ハッキリ言いましょう。これは、夜景の時間に来たら、最高でしょう。たぶん、涙ものだと思います。
いつか、必ず、夜に。
九龍に到着。白人さんがこちらの写真を撮っていたので、僕も、カメラ返し。観光客もとても多いです。
食べ物、美味しいですからねえ(笑)。
さあ、着いた着いた。朝ごはん、抜いてきたのだ。
ラーメン、ラーメン。
どこにあるかは知りませんが(笑)。あるでしょう
ともあれ、ラーメンを食べに、海を渡ったのは初めてです。
それでは、この続きは、またー。
こういう、海関係のことをやるお役所を、あちらでは「水務省」っていうんですな。
「スイム(Swim)省」
なんとなく、狙ったわけではないのでしょうが、いいネーミングだなあ、と。
そして僕は、これから、酔夢症、という(笑)。
ではー。