怪しい中年だったテニスクラブ

いつも半分酔っ払っていながらテニスをするという不健康なテニスクラブの活動日誌

カール爺さんの空飛ぶ家

2009-12-12 10:12:18 | 映画
日曜日は、試験の成績は散々の結果でしたが一応子供たちの期末試験も終わって、映画でも見に行こうとなった。下の子が何故か「カール爺さんの空飛ぶ家」がいいと言い出し、特にこれといったものもないので、まあいいか。
封切りが土曜日なので、日曜日はひょっとしたら混むかと朝一番に行くことに。ところが9時15分開始で、9時前に着いたら映画館にはまだ入れず、前に一人だけ待っていました。9時になったらドアが開いたのですが、2番なので何処の席でもいいですよ、て当たり前か。
時間になっても客はあまり増えずに全部で20人くらい。あんまり人気ないみたい。そもそもこれは吹き替え、字幕、3Dと3館で上映していて、これはいかにも多いのでは。私たちは吹き替えで見たのですが、この作品で字幕は客が入るとは思えないのですが。
で映画なんですが、前半は心温まる愛妻物語で、空飛ぶ家に乗って南米ギアナ高地と思われるところへ行ってからは、詐欺師呼ばわりされ世間を追われた冒険家との活劇。冒険家が犬を部下に擬似王国を作ってということは、おう「クレヨンしんちゃん嵐を呼ぶジャングル」のサルを犬に変えただけでは。秘境で王国を作っていくというのは思えば「地獄の黙示録」でも同じで、映画としてはよくあるパターンか。
ディズニー映画らしくよく作りこんであるし、涙も笑いもはらはらどきどきもあって、それなりに楽しめるのですが、大人が入場料払ってみるのにはイマイチでしょうか。ちなみに私たちは厚生会の入場券を使ったので、まあこんなもんでしょう。映画の本編の前に全く関係ない短編が上映されたのですが、これは楽しめました。
終わっていつものように東急ハンズへ行って子供たちに付き合います。すごい人でいるだけで疲れてしまいます。
お昼はこれもいつもの回転すし「魚喜」へ。ここはテーブル席が2席しかなくて暫く待って4人でカウンターへ。魚屋さんがやっていて、ちゃんと職人が握ってくれるところなので、回転寿司でも美味しい。今回はビールを飲んで「白子」「貝3種盛」「たこ」「しゃこ」「さより」と食べたのですが、子供たちも定番のサーモンとコーンだけでなく、金目鯛とかボタンえびとかも食べて8000円弱でした。ウ~んもう少し焼酎でも飲んでも良かったか。
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カムイ外伝

2009-09-22 07:46:46 | 映画
シルバーウイークといえども家族では何の予定もない。多少はどこかへ行こうと思ってもあんまり混んでるところも嫌なので、日曜日の昼から映画を見に行くことに。
子供たちは松本人志の「シンボル」がいいのだが、老夫婦にはちょっと。二男も見ても分らないのではとバカにしている。
それならとほぼ同じ時間帯で上映する「カムイ外伝」を見ることに。チケット売り場で席を取る時の様子ではどちらもそこそこの人気。でも「シンボル」は120席のスクリーンで、「カムイ外伝」は250席。やっぱり「シンボル」はちょっとマニアック?。
「カムイ外伝」は白土三平のマンガを中学生から大学生にかけて断続的に読んだ記憶があり、おおよその筋は分るのですが、原作を知らない人にもわかるように最初に説明が入り、所々にナレーションが入ります。最初にちょこっと出る原作の白土三平の絵が力強くていいですね。私は「忍者武芸帳」が一番好きでしたが、無造作に書いてあるように見える眼に迫力があります。
映画はというと原作には結構忠実なんでしょうけど何と言うかアクションシーンばかりで、必然性も伝わってこなくて暗いばかりで差別に対する意識とか生きていく苦しみと喜びとかの深みがなかったのでは。見終わって何処となく疲労感が残りました。
どうも最近は折角映画館の暗いところで見るなら泣けてくるところの一つもないと満足できないみたいです。
終わってからは、いつものように東急ハンズでブラブラしてから名古屋駅で夕食。今回は回転すし「魚喜」でした。ここは機械で握って上に乗せるだけの寿司ではなくてちゃんと職人が手で握ってくれます。ねたも大きくて100円寿司とはちょっと違いますが、値段も4人で9000円とそれなりでした。生ビールと焼酎を2杯飲んでいい気持ちで帰ったのでした。
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K20 怪人20面相伝

2008-12-22 20:07:39 | 映画
天気予報では曇りのち雨。朝起きるとどんより曇っていますが、雨は暫くもちそう。しかし、しかし、この日は私は家族サービスで映画に行くことに。テニスは残念ながらパスします。
見に行くのは昨日封切りの「K20 怪人20面相伝」です。朝一番のに勇んでいったのですが、半分ぐらいの入り。まあこんなもんか。
この映画は原作者が北村想。まだ私が若かりし頃、プロジェクトナビの舞台を何回か見に行ったものです。「寿歌」「雪を渡って」「想稿銀河鉄道の夜」などなど。名古屋の生んだ(生まれたのは滋賀県だそうですが)全国に通用する演劇人だと思います。昔は舞台をNHK教育テレビで夜遅くやっていたこともありました。そういえばビデオにとっていた覚えもあるので、探せばまだあるかも。
そんな懐かしさもあってあまり期待せずに行ったのです。
で、映画はというと、いろいろ突込みどころはあったのですが、テンポのよさにぐんぐん引きこまれて2時間退屈せずに見れました。金城武の身体能力はさすがです。帝都の画像はCGだそうですが、本当に良くできています。
それでも明智小五郎が仲村トオルで松たか子と許婚とくると松たか子はぎりぎりともかく、仲村トオルはちょっと年齢的に無理があるかな。
帰りにはいつものように回転寿司へ。今回は新装開店した「嘉文」へ。ここは寿司が回転していなくてタッチパネルで注文すると流れてくるシステム。いつでも握りたてが食べれるのですが、回っている寿司を物色する楽しみはないし、注文してから暫くは来ないので手持ちぶたさでビールを飲むしかありません。注文販売ということでその分単価も高くなって、以前の回転している時と比べると2割ぐらい高くなっていました。でも今いくらかというのはすぐ分るのでそれはそれでいいのですが。
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崖の上のポニョ

2008-07-27 09:20:33 | 映画
我が家には珍しいことなのですが、20日に封切りしたばかりの「崖の上のポニョ」を見に行きました。前評判も高く封切り後すぐでは超満員だろうと予想されたので、イマイチ気が進まなかったのですが、夏休みに入ったし、ここは家族サービスでいくかということになりました。
どうせ満員なので朝一番からいくことに。ピカデリーと比べてミッドランドは指定席で座席も広いので、私が先陣で早くに行って席を取ることに。8時半過ぎに着いたら、映画館にある5階へは、エレベーターが動く8時50分まではいけないとのこと。しょうがないのでエレベーターの前で並ぶこと20分近く、やっと動き出して券売り場へと急ぐのでした。4人分の席をお願いすると既に後の方しか空いてないとか。一番に来ているのにどうしてそんなところしか空いていないのかと思わず声が裏返りそうになったのですが、インターネット予約がかなり入っていて、4人固まってはそんなところしか空いてないみたいでした。インターネットで予約できるなんて知らなかった私は、おとなしく券を受け取るのでした。もっともインターネット予約できるのはクレジットカード払いだけのようですので、割引券で行った私たちは知っていても予約できなかったみたいです。
で肝心の「崖の上のポニョ」はというと、これは宮崎駿版「人魚姫」。系列で言うと「トトロ」の流れで、まあ小学生でも十分に楽しめる映画ということでしょうか。まあ大人が見ても結構楽しめますが、ストーリーがちょっと調子良すぎるので少々物足りなさを感じる人もいるかもしれません。波の表現とか怖いくらいでさすがと思いますし、ディズニーアニメとは違ったすばらしさを堪能できます。
一緒に行った中学生の子どもは前日テレビで見たアニメの「時をかける少女」の方が良かったといっていましたが、そういう年頃なのでしょう。
ちなみに私は前にも書いたと思いますが宮崎アニメの最高傑作は「天空の城ラピュタ」だと今でも思っています。
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相棒

2008-06-22 09:30:42 | 映画
6月一杯までの映画の券が2枚あったので、子どもと映画を見に行くことに。子どもはテレビで見ていたし、評判も良かったので「相棒」を見に行くことにしました。ちなみにoh五十肩さんも見に行って面白かったといってました。
映画館に行くと、もう封切りから大分経っているのに、そこそこの入りでした。でもなんだか年齢層が妙に高い感じ。某保育園の園長さんのお顔も見ました。お一人のようでしたが、子どもを紹介するのも憚れて見ない振りで過ごしてしまいました。もっとも向こうはもう顔を忘れているのでしょう。
で「相棒」ですが、テレビ番組の映画化というのはいつも思うのですが、設定が自明のものとされているので登場人物の関係がどうしてこうなっているのか良くわからないと言う難点があります。まあ見ていると大体解るのですが、微妙なコネタなんかはわからないですね。
それでもテンポがいい展開で、ちょっと無理な展開もスピード感で押し切っていきます。チェスを小道具に話が進んでいくのですが、将棋だと一家言ある人があちこちにいそうですが、チェスではいそうもありません。いかにも杉下右京なら薀蓄ありそうで、一般人にはまあそうかなと思わせる点は絶妙です。
映画の主題は海外で事件を起こした日本人(イラクの人質事件がモデルでしょう)に対するマスコミや匿名性の陰に隠れてそれに付和雷同する大馬鹿のバッシングへの復讐譚なのですが、コメンテーターを順番に殺していく設定は、ちょっと無理があるのでは。真に殺されなくてはいけないのは無言電話を掛け続けた輩とか家の近所に張り紙をした輩でしょう。しかも彼らは、あたかも正義の味方のような感覚でいいことをしていると思ってやっているのでしょう。そんなにいいことならきちんと住所氏名を名乗り自分の発言行動に責任を持ちなさい!!!いささかこちらが感情的になったみたいです。どうも私はマスコミ(その報道姿勢)になるとヒートアップしてしまいます。
それでもこういうテーマはなかなかテレビでは出来ないでしょう。ある面では自己批判ですから。でも最後に片山議員が外務省の秘密ファイルを発表なんてのは甘い。そもそも事務方の連絡ミスのもたらしたことで、その程度のファイルが国家を揺るがす機密なのかようわからないし、仮に国家を揺るがすような機密なら議員でも簡単には証拠をつかめないのでは。私なら、それを知った議員がマスコミに発表するのではなくて、それをねたに自らの権力への接近と保身に使うと言うところで、主人公たちは無力感に立ちすくむとしますがね。
帰りにお昼を食べようといつも行くタワーズの12階の回転寿司に行ったら改装中。結構流行っていたと思うのですがやっぱり回転寿司では客単価が低くて駄目だったのでしょうか。仕方がないので駅の南の回転寿司「魚喜」へ行きました。ここは無配で株価も下がっているのですが、株主優待がいい(海産物の詰め合わせで去年は数の子でした)ので一応株主になっているので皆さんも是非使ってやってください。
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少林少女

2008-05-07 19:07:58 | 映画
6日は連休中家族サービスをしてなかったので、映画に行くことになってテニスはパス。結果神宮東公園には3人しか来なかったようでど~もすいません。
8時半過ぎに家を出て金山まで歩いていきました。この日の予定は子どもたちの希望によりミッドランドスクエアの「少林少女」。ところがオフィス入り口の方から入ってしまったので、エレヴェーターから降りても映画館には行けません。一度4階に下りて通行止めのところをすり抜けてエスカレーターに乗ってやっとつきました。もっと解り易い表示をしろ。
映画は何と言うか、少林サッカーの二番煎じ日本版かな。これは柴咲コウありきの映画ですね。筋は何とも荒唐無稽というか、仲村トオル率いる悪役たちとなんで闘わないといけないのかさっぱり解らん。ラクロスをやることになるのもご都合主義ですね。それに何でラクロスなの。女の子のやる新しげなスポーツでかっこいいからか。
それでも柴咲コウはちょっと無愛想で生意気なところがいいですね。でも大学生というのは少し無理があるのでは。ちょっと化粧濃いかな。私としては県庁の星の柴咲コウの方が断然良かったですね。ちなみにあの時の役はバツイチのパート職員でしたよね。
ラクロスでは、天才的プレーヤーが個人プレーの結果浮いてしまい、チームワークに目覚めてからどんどん強くなっていくというのはスポーツものによくあるパターンですが、そこから他の部員が何で少林拳をやりだすのか良くわからん。
突っ込みところは格闘シーンにもあって、柴咲コウは白い服で戦いに挑むのですが最初の闘いで結構服が汚れたのに、次のシーンでは服はきれいになっている。水に落ちても全然濡れていない。柴咲コウの白い服が格好いいだけに目立つんです。
結論としては、当然ながら本家の「少林サッカー」「カンフーハッスル」と比べるとまがい物ですが柴咲コウが好きな人にはオッケーでしょう。柴咲コウはこの映画の為に1年間練習に励んだそうです。結構様になっていたし、役者というのは大変だなと改めて感じ入った次第です。
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タッチ

2008-04-25 23:12:05 | 映画
今ちょうどテレビで「タッチ」の映画を見たところで、リアルタイムの感想を書きます。
あだち充の「タッチ」は週刊誌(よく覚えていませんがサンデーでしたでしょうか)、単行本、テレビアニメ、そして映画と順を追ってあるんですが、私が最初に触れたのは単行本です。たぶん八方のペンションで雨に降られて暇つぶしに読んでいたのが初体験だったと思います。
今思い出しても1巻から4巻までは涙が出そうによかった。特に4巻かと思いますが、達也と浅倉南が初めてキスをするところは胸がきゅんとなります。達也が「南」と問いかけると「タッちゃんだから」と応えるところ、本当に青春だな~と涙が出そうなんです。そんなこと間違ってもなかっただけに涙が出そうなんです。
これがアニメになるとちょっと感情移入できなくなるんですよね。
そして今日の実写版映画ですと長沢まゆみは本当にかわゆいのですが、ちょっとイメージが違うのかな。もう俳優がやると自分の青春時代に想像力で戻ることができなくなるのでしょうか。感情移入ができません。
それでもおじさんは岩崎良美の「タッチ」を聞きつつ、思わず口ずさみ、家族にわからないように涙するのでした。
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クレヨンしんちゃん「金矛の勇者」

2008-04-20 22:11:53 | 映画
今日も完全休養なんですが、子どもについて映画を見に行くことに。朝一番のクレヨンしんちゃん「金矛の勇者」を見に行こうと8時半には家を出て名古屋駅へ。9時10分で窓口前には何人か並んでいたのですが、席の空き具合を聞くと余裕のあきあき。どうもいまいちの人気のようでした。
しかし私はクレヨンしんちゃんは、フリークというほどでもないのですが、単行本は1巻からそろえていて、映画もほとんど見ています。映画について言うと、「おとな帝国の逆襲」と「あっぱれ戦国大作戦」が頂点だったではないでしょうか。どちらも時代考証もしっかりしてあり、ほろりと来るようなところもあります。戦国大作戦を見た時、隣のふくよか主幹に涙が出そうになりましたといったら、「クレヨンしんちゃんで~!」と馬鹿にされたような眼で見られた記憶があります。もっとも大人の鑑賞に堪えるものを作ったおかげで、興行的には苦しい面もあったのでしょうか。このあとはまたお子様路線に回帰していきます。
しかし私としてはそれはそれとしても、やはり物足りないところも出てきます。特に「踊れ、アミーゴ」にはがっかりしました。
ということで今回のクレヨンしんちゃん「金矛の勇者」はどうかと思って期待半分だったのですが、出だしは完全に「風の谷のナウシカ」のパクリという感じ。続いての竜の出てくる戦闘シーンは「ゲド戦記」。う~ん、これはクレヨンしんちゃん版の「ゲド戦記」なのか。途中の戦闘機の戦闘シーンも3Dを使って迫力あるのですが、ナウシカの戦闘シーンで似たところがあったな~。
それでもテンポも良くて100分を楽しく一気に見ることができました。前作より大分盛り返したという印象でいいでしょう。それでも子どもと一緒とはいえ、これを真剣に見ている姿は人には知られたくないものです。入れ替えの時にみていると子供連れのほかに、いかにもオタクっぽい青年もじっと待っていたので、あれとは一緒に見られてないよなと子どもと一緒にいてよかった、よかった。
終わっていつものようにタワーズプラザの回転寿司(子どものお気に入りなのです)へ行って、生ビールと焼酎ロックを飲んで、いい気持ちで帰ってきました。
夕飯にもビールを飲んで、焼酎とウイスキーも瓶に残り少なかったこともあって、空けてしまえと飲んでしまい、今日も飲みすぎの1日でした。 
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結婚しようよ

2008-02-22 22:50:20 | 映画
全編これ「拓郎」サウンド。岡林、五つの赤い風船、拓郎、泉谷などを青春のバックサウンドとして聞いて過ごした私としては、映画の筋関係なしに満足してしまいます。
最初「落陽」で始まって「やさしい悪魔」「春だったね」「イメージの詩」「人間なんて」等など何曲かかったか。最後のクレジットでずらずら出てくるのですが、知らない曲はほとんどありません。メジャーになる前の曲もでてきて、おう!あの頃のと思わず口ずさんでしまいます。
しかし映画の筋としては、ちょっとちょっとかな。娘二人いて何より家族での夕飯が大事な主人公なのに、たまたま駅前広場で落陽を歌っている時隣り合わせた青年をいきなり自分ちの夕飯に招くでしょうか。それからすぐその青年と上の娘が恋仲になるとはあまりにも安易といえば安易。
それに主人公の三宅裕司は、若かりし頃フォーク喫茶で歌いつつプロを目指しており、一緒に働いていた真野響子と恋仲になって式も挙げずに一緒になっているという設定です。そんな親父がいきなり家庭第一で家族は夕飯を一緒に食べないといけないというのを憲法としている(私自身は信条としては激しく同意なのですが自分が飲み会の時には、みんな勝手に食べなさいの方針だし、子供たちが塾に行きだしてからはばらばらの食事も止むなしというという情況です。残業なしでいつも夕飯に帰れる職場がそうそうあるとも思えません。)のはありえな~い。
バンドをやっている下の娘に対する態度も元ミュージシャンとして腑に落ちない。でも中の森バンドが演奏して「やさしい悪魔」(これが岡本おさみ作詞の拓郎作曲と知っている人はどれだけいるのでしょうか)はよかったですね。
三宅の仲介で田舎で引っ越す松方弘樹夫婦も人がよすぎるし、田舎暮らしの本当の厳しさがわかっていないし、実際に暮らす苦労が全然出ていない。そこに肩入れしている三宅もちょっと現実離れしているのです。
それでも臭い話しでもそこそこ泣けてきますし、バックに全編拓郎サウンドが流れている暗い映画館で一人映画に浸っていると「良かった、良かった」となるのです。
最後はまたまた「落陽」で、嬬恋のこうせつとのコンサート(これは日曜の夜BSで見たのですが、興奮冷めやらず続けて放送していた松竹新喜劇の「船場の子守唄」まで見てしまい月曜が眠かったこと。藤山寛美は天才です。でも「船場の子守唄について言うとこのときの放送では大旦那役をやっていましたが、下宿の大家さんをやっていたときのほうを放送して欲しかったものです。)の様子で終わります。
拓郎はこの映画の完成の挨拶にも顔を見せず重病説が出ていましたが、胸膜炎だったそうで、もうよくなったみたいです。今度オールナイト日本に出るそうで、まだまだ老け込むには早いのだ。家に帰って早速昔の拓郎の曲を(引き出しの奥にあるカセットテープを久し振りに取り出して、これも暫く使ってないラジカセを引っ張り出さなくてはいけないのですが)掛けてみましょう。
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見てしまいました「フラガール」

2007-10-07 07:25:23 | 映画
地上波初放送と言うことで「フラガール」を思わず最後までしっかり見てしまいました。話の筋としては、良く在るスポ根物と同じように、全くの素人がひょんな事情から苦労して失敗しながらフラダンスに取り組み、やがて周りを巻き込んで成功すると言うパターンです。ウオーターボーイズでも同じ様なもんといえばいえなくはないでしょう。でもこの常磐ハワイアンセンターの話は実話です。昔のあいまいな記憶では日本長期信用銀行研究所長の竹内宏ぐらいが紹介していたと思います。
石炭産業がどんどん衰退していく中で常磐炭鉱(あの炭坑節の発祥の地といわれています)も例外ではなく、生き残る為に「ハワイアンセンター」を作ろうとします。何と言うダサさ。しかも地元の子達をフラガールにして客寄せにする。俗な発想。でもこのダサさが労働者がハワイへ行くことなんか夢の時代に半歩だけ進んでいて、身の丈にあって、成功したのです。近所のおとっつあん、おっかサンたちがみんな行ってみようとなりました。しかもそこで働く人たちはもう後がない思いで人生かけて一生懸命取り組んでいるのです。フラダンスを踊るフラガールも観葉植物を管理する人たちも自分たちが頑張るしか未来がないのです。結果として来場者はみんな満足してリピーターとなって行きます。
とはいってもこの映画の魅力はやっぱり蒼井優ですね。目の輝きがいい。もちろん踊りもいいのですが表情がいい。全盛期の原田知世とか石田ひかりを彷彿とさせますね。松雪泰子もいかにも東京から流れてきたダンサーと言う感じが出てました。シズちゃんは本当に大女だと改めて感心しました。
早苗との別れの場面とか列車に乗った先生をみんなで引き止める場面では思わず落涙してしまいます。家で見るとこういうとき嫌なのですが思い切り泣けません。下の子はテレビでいい場面に思わず涙ぐんでいると今泣いているのとしつこく聞いてくる嫌な性格です。じっとこらえて悟られないようにしなくてはいけません。やっぱ映画館で暗い中一人で見るのに限ります。
それにしてもフラダンスって言うのは単に腰振っているだけかと思っていたのですが、あんなにいろいろの表現があり魅力的なものとは思いもしませんでした。ラストの演技では母親役の富司純子でなくともブラボーと叫びたくなりますね。
この常磐ハワイアンセンターは今でもスパリゾートハワイアンとして立派に営業しています。映画の中にもありましたがここを解雇になった炭鉱夫は夕張(あの夕張です)へ流れていくのですが、結局そこも同じで閉山に追い込まれていきました。夕張は閉山していく中で国からジャブジャブお金をつぎ込んでもらい立派な遊園地とか博物館とか観光施設を作ったのですが破綻しました。常磐は首都圏に近く温泉もあってという条件は違いますが、決定的なことは人に頼らず自分たちで考え、自分たちでできることを一生懸命やったかどうかでないでしょうか。バブルに踊らされたと言えばそれだけかもしれませんが、どこかの広告代理店とかゼネコンの企画部門の話に安易に乗って何とかなると借金してはじめた事業がうまく行くなんて言うほど世間は甘くない、と言うと夕張にきびしすぎるのでしょうか。少なくとも夕張には「フラガール」はいませんでした。地域を再生させるには、(資本主義の勃興にはプロテスタンチズムの倫理が必要だった様に)非合理なほどの使命感(脇役でそうは感じられませんが岸部一徳の役には痛いほどの使命感があります)と情熱が必要なのです。
「深海にすむ魚族のように、自ら燃えなければ光は何処にもない。そう気づいたのは病も膏肓にはいってからであった。」

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