怪しい中年だったテニスクラブ

いつも半分酔っ払っていながらテニスをするという不健康なテニスクラブの活動日誌

エコノミストたちの栄光と悲惨

2009-01-03 10:59:49 | 
皆さん明けましておめでとうございます。
今年はいつも年賀状を出す人でアドレスが分っている人についてはメールで年賀状を送ってみました。ところが1月1日の0時になって送ろうとしたら回線が混みあってエラーになってしまいました。30分ほどおいてもう一度送ってもエラー。このーとごちゃごちゃやってやっと送れたみたいです。それでもauは画像が重くてまたしてもエラーの連絡。この分は諦めて先ほど違うものを送っておきました。届かなかった人はごめんなさい。
表題と全く違った前フリで始めましたが、この年末年始は長い休みなので図書館で目一杯借りてきて読むつもりでした。しかし、しかし、いつものように連日飲み続け、肝臓を痛め続けるだけでなかなか読めません。
最初に読んだのがこれ。竹内宏さんのエコノミストたちの戦後史です。路地裏の経済学最終章と書いてあるように、自身の歩んできた道の総括のつもりで書いたのでしょう。
自分が関わった人は全部書くつもりなのか、やたらと人名が出てくるのですが、私が直接薫陶を受けた名古屋大学の飯田経夫教授と小池和男教授が何度も出てきたので、講義風景を思い出し、懐かしさで一杯でした。小池先生は今でも健筆を振るって見えるので、たまに論文が目に止まるとできるだけ読むようにしています。
二人とも異端の学者だったのですが、いろいろ活躍していたことが分り、でもいまだ正統派ではないよなと思うのでした。
この本の後半は長銀調査部と長銀総研へのレクイエムとなっていますが、バブルの時代と右往左往しながら責任を取らない金融当局に翻弄されて傷ついていくエコノミストたちの悲惨を誰かが書かなくてはという思いだったのでしょう。危機の時にどういう身の処し方をするのか、考えさせられるところがあります。
今アメリカの金融は崩壊しつつしていますが、私財を投げ打つでもなく今まで貯めた金で悠々自適のかの国の金融機関の責任者たちの身の処し方を見ていると日本人は基本的にまじめなのかとも思ってしまいます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする