怪しい中年だったテニスクラブ

いつも半分酔っ払っていながらテニスをするという不健康なテニスクラブの活動日誌

「奇食珍食糞便録」椎名誠

2015-10-22 07:28:24 | 
世界各国秘境と言っていいところを旅して来た椎名誠が、日本人からするとマジかよというかありゃまーというかというトイレ事情と食べ物を書いているのですが、椎名誠の愛読者なら彼方此方で読んだことのあるものがほとんど。もっとも最近の旅行はアイスランドみたいですが、中国、モンゴル、ロシア、南米などはかなり昔の体験も含まれています。さすがに椎名誠も70歳過ぎ、孫の世話が楽しみな爺さんになっていて、国内のあちこちを飛び回るのはともかく、もう海外での無鉄砲な旅はできなくなったみたいです。
そういう意味ではネタの使いまわしなのですが、連載が東京スポーツなので誰も文句言う人もいなかったのでしょう。

それにこの方面だけをどどーっとまとめて書いたものは初めてなので、それはそれで壮観です。
ただし食事前に読むことはお勧めしません。
中国のトイレ事情もオリンピック以後はだいぶ変わってきたように思うのですが、どうなんでしょう。田舎はともかく都市では「ニーハオトイレ」はそろそろ無くなってきているのでは?今話題の爆買いでシャワートイレも人気という記事を読むと、落差を感じますが公衆トイレはまだまだかな…
シルクロードとかへ行くと今でも覚悟は必要かもしれません。
それにしても、司馬遼太郎も「街道を行く」でモンゴルとかシルクロードに行っているはずですが、こんな事情は書いてなかったような。
テレビもドキュメンタリーなどでよく行っていますが、こういうディープな話は聞いたことがない。もっとも日本人の想像をはるかに超えたトイレが映像で出てきたら、すぐにチャンネルを替えられるかクレームが殺到ですけどね。
私としては国内旅行でも予約する時にホテルにシャワートイレがついているのか確認して、ついていなければ別のホテルなり旅館にする(こういうことが確認できるということは日本人の多くは私同様こだわっていると思うのですが)タイプなので、中国とかモンゴルなどには絶対に行きたくありません。
食事の記事を見ても消化器系統が丈夫くなくて、みんなと同じものを食べてもしばしば下痢をしてしまうぐらいですから、人が食べたものを読んで楽しむだけで十分です。そもそもこの歳になれば過酷な環境で食べ物も制限される旅などしようという気がありません。
それでも、東南アジアでの虫とか蛇とか蜘蛛とかは如何に美味しいと言われても見るのも嫌な気がしますが、日本のゲンゲとかイソギンチャクなら出れば挑戦して食べてみてもいいかなと思うのは日本人だからか。イソメの類は遠慮しますけどね。
もはや昔ながらの鼻も曲がるぽっとん便所さえも許されない(しかし先日テレビを見ていたら東京23区内でもまだ汲み取り便所があるとか)過剰なほどの清潔感のある日本人ですが、世界は広くてトイレ事情のグローバルスタンダードというのは何かというのを深く考えるにはいいでしょう。
コメント
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