怪しい中年だったテニスクラブ

いつも半分酔っ払っていながらテニスをするという不健康なテニスクラブの活動日誌

「空飛ぶ広報室」有川浩

2015-10-11 08:56:48 | 
航空自衛隊に入りパイロットになって憧れのブルーインパルスに配属が決まった時に交通事故に遭いパイロットを諦めなくてはいけなかった主人公空井大祐。航空幕僚監部広報室に配属になり広報のイロハを学びつつ、敵役というか狂言回しにテレビ局の報道記者から不本意にもディレクターに配転となった稲葉リカと掛け合いながら成長していく物語。
自衛隊の性格上、世間からはマイナスの視線を浴び、当然マスコミの報道姿勢にも厳しいものがある。そんな中、専守防衛しつつ、いかにマスコミに自衛隊を売り込んでいくか、結構面白い話になっています。こういう設定の小説では自衛隊の提灯小説かと言われるかもしれませんが、そこはさすが有川浩。小説として十分読みごたえあるものになっています。

取材で有川浩自身が半年航空幕僚監部広報室に通いつめ、この点はまさに稲葉リカのモデル?ひょっとすると徐々に自衛隊に対して理解を深めていく稲葉リカの感覚というのは有川自身が感じていたことか。それくらい自然な説得力がありました。
ここに書かれてあるマスコミの内幕というのは、特に報道姿勢については、自分が公務員として散々同じようなことを経験してきたので、深く納得できます。視聴率を取るためなら相手の感情も事情も無視してよりセンセーショナルなものに、より揚げ足を取り悪役として印象つけれるように、都合のいいところだけを編集して強調する。当時の相手したディレクターたちはそれが正義と思っていたかもしれませんが、その方が視聴率が取れるからとも思っていたのではないでしょうか。一見公正中立を装いながら編集権は彼らにありそこには大きな恣意が入り込んでいます。今思い出しても腹立たしいことばかりです。
民間と違って相手が役所なら絶対に攻撃されないという立場を利用して正義の仮面をかぶりひたすらセンセーショナルに叩く。メ~テレのあのディレクターは絶対に許せない気分です。いかん、いかん、思い出すたびにこちらが感情を制御できなくなる。
そんな理不尽ともいえる扱いを専守防衛でうまくかわしつつ、こちらの印象をよくするように広報していく。陸自、海自と張り合いながら、取り上げられそうな企画を考え、マスコミに売り込んでいく。う~ん、残念ながらわが社にはこんな広報室はなかったかな。防衛ばかりの報道対応でこちらからうまく売り込んだ経験はなかったんだけど、私の経験不足かな…カメラの前で頭を下げたことは何回もあるんですけどね。
さすがに半年間密着取材しただけあって、自衛隊に対するトリビアな(とばかりは言えない基本的なものも含めて)知識満載で、それはそれで面白い。
志と違い挫折した思いを今の仕事の中でうまく昇華して、新たな使命感に羽ばたいていく成長物語としても読めますし、空井と稲葉の恋愛物語としても読めます。でも二人の恋愛はあまり進展がなくてちょっとまどろっこしい。これ以上進展しないのかよ、ちゃんと決着つけてよと思っているうちに読み終わってしまいます。代わりにと言っては何ですが、たぶんアラフォーのけんか相手のような独身自衛官二人がくっついてしまうのですが、それもちゃんと結婚するわけではないのでこれまたちょっと不完全燃焼。
まあ、そんなことも含めて十分楽しめ、400ページを超える分厚い本でしたが引き込まれて一気に読み終えることができました。
ところでこの小説、当初は2011年夏に刊行の予定でしたが、東日本大震災を踏まえて新たに最後の1章「あの日の松島」を書き加えて刊行しています。あの時の自衛隊の働きを抜きにはできないという判断でした。稲葉リカにそのリポーターになってもらうのですが、胸が詰まります。
ところで今の自衛官は安保法制をどう思っているのでしょうか。専守防衛に徹して人を殺さないために訓練し、抑止力を高めているのですが、そうとばかり言えなくなってきそうな時代の雰囲気では…

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「悪いのは私じゃない症候群」香山リカ

2015-10-09 21:01:28 | テニス
日本人は自虐史観だと言われていたように、元来必要以上に自分を責め、すぐに私が悪かったと謝りがちでした。
ところがいつの間にか「悪いのは私ではない」と他人に責任転嫁する人が闊歩するようになってきました。
著者が教えている大学の学生にも診察する患者の中にも必死に自分の正当性や責任のなさを強調する人が増えているみたいです。

この本では、著者が見聞きしたそんな実例の数々が上がっているのですが、
卒業論文をほとんど全部コピペして提出し、それを指摘されると逆切れする。ネットにある情報はみんなのもの、私は悪くない、こうなったのは教員や大学が悪いと主張する。学校は学生の人格を気づつけるような発言は慎むようになどというので教員はヘンに委縮して、おかしいことをおかしいということも遠慮がちになっている。おかしいことをおかしいと指摘され納得したら「私が間違っていました」と自らの非を認めて謝るのが社会的ルールだったはずなのに…
医療現場でも患者からの執拗で激しいクレームが増えてきて、「私が苦しんでいるのは病院や医者のせい」と病気や症状までを人のせいにしようとする。病気になれば「なぜ自分が!」と思うことは多々あるし、それが重篤なものであればあるほどやりきれない思いに苛まれてしまうのは容易に想像できる。誰かのせいにしないと心が折れてしまいそうになる。でもだからこそ自分として受け止めなくてはいけない面はある。それをすべて人のせいにすることはできない。
最近は「新型うつ」がよく話題に上るが、往々にしてこうなったのは会社のせい、上司のせいで自分の不調は特定の何かや誰かが悪いからと主張する。企業サイドは「悪いのはうちの仕組みに適応できない彼だ」とばかりに解雇をしようと思っているのだからますます頑なになる。鬱の症状があるにもかかわらず、言うべきことをはっきり主張するので、不満を募らせて直接会長なり社長にメールして職場内が余計ぎすぎすしてしまうこともある。
メールって簡単にできてしまって心理的バリヤーが低いんですよね。
スピリチュアルブームというのは、今のあなたが悪いとは言わないで、前世が悪いとか、宇宙の気が悪いとか言われると、今の自分の不都合を免責されることから多くの人に支持されているのでしょう。こうなったのは自分の責任ではなくて「前世の姿である戦国武将のせい」と言われれば、自分は責められることはない。そこで免責はされても現実の中で問題を解決していこうという意欲は出てこない。理不尽なことでもあきらめ現状に甘んじてしまう。あえて言えば現状逃避の麻薬みたいなもの…
心の病をすべて「あなたではなくて○○のせいなんです」と言ってしまうのはどうか。自分自身の心の中で起きている病気は自分の問題として引き受けないと効果的な治療に結びつかないというのは、説得力があります。
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「アメリカに潰された政治家たち」孫崎 亨

2015-10-07 21:05:41 | 
世にCIA謀略史観というのは溢れているというか、何かあると裏にはCIAが密かに動いているとまことしやかに囁かれる。
現実に世界中でいろいろな工作が行われ、それが明らかになっている例も多い。ただし、CIAが万能の神というわけでもなく工作がみじめに失敗している例とかも多いみたいだ。
では、この日本はどうだろう。
占領下はもちろんのこと、今でもアメリカは日本を思いのままに動かすために数々の工作をしている。そこには、一情報機関の意志ではなくて国家としてのアメリカの意志が動いていて、影響下にある政界、財界、マスコミを動かして日本を操っている。歴代総理大臣もアメリカの意に添わなければ遠慮なく首を挿げ替えられてきた。
こう書くといかにも…となるのですが、著者は外務省の情報部門である国際情報部長を勤め、駐ウズベキスタン大使、駐イラン大使も歴任しているとなると信憑性も高くなる。

著者に言わせると、歴代総理大臣は、対米追従路線を取るものと自主路線を取るものがいて自主路線を取る(取ろうとした)者はアメリカの裏工作によってパージされてきた。
吉田茂は世評ではアメリカにものを申したようにとられているが、徹底した追従路線だったが、岸信介は意外にも自主路線で、安保条約の改定と併せて行政協定(現在の地位協定であり、ここに基地問題などの不平等性が出ている)の改定を行うことによってアメリカの影響力をそごうとしていた。しかし、安保闘争が岸内閣倒閣闘争に変質する中で地位協定を改定することなく退陣。そこには自民党内部の調整や闘争へのアメリカの意を受けた財界の資金援助などもあり、後任には対米追従の池田隼人がなることによって地位協定は実質手を触れられなかった。こう書かれると60年安保闘争とはなんだったのかとなるのですが、そういう一面はあったにしろ、アメリカの意向だけで切り取れない面はあると思うのですけどね。全学連の闘争資金だって財界からも出ていたかもしれませんが、ひょっとするとソ連や中国からも出ていたかも知れませんし、大部分は運動の高揚に伴うカンパでしょう。岸信介が自主独立派というのは、その経歴からもむべなるかなと思うのですが、60年安保の政治状況はそうは単純に割り切れるものではないと思います。
続いての自主路線の総理大臣はというと田中角栄。石油危機の時に原油を確保しようと独自外交を展開してメジャーの逆鱗に触れて追い落とされたという説がありますが、どうも本当に踏んだ虎の尾はアメリカに先んじた「中国」との国交回復とか。前任の佐藤栄作が繊維の密約を無視したのでニクソンの逆鱗に触れアメリカにいろいろと嫌がらせをされ、中国にも日本に事前連絡もなくニクソンが行くという仕打ちを受けています。そういう中での日本としての独自な外交努力が国交回復と実るのですが、それはアメリカの中国利権への挑戦ととらえられたのです。ロッキード事件はまさにアメリカ発であり、未だに謀略説があるのですが、首相退陣後も隠然たる力を持ち政治を牛耳っていたということについてはアメリカとしてはどうなんでしょうか。嘱託尋問も不当なものと言われていますが当時の特捜部のメンバーの履歴からアメリカの意を受けていたものととらえるのは穿ちすぎでは?アメリカの影響下のマスコミが田中角栄追い落としを後押ししたとなっていますが、田中金脈を一貫して追求してきた立花隆に意見を聞いてみたいものです。
田中角栄の跡を継ぐ自主路線派の政治家は小沢一郎。彼は政権交代が見えてきて総理大臣になれる位置まで来たのに、秘書が逮捕され検察審査会から強制起訴されるということで、民主党代表を退かざるを得なかった。これもアメリカの意向を受けた陰謀?小沢一郎についても賛否いろいろ議論はあるのだが、アメリカの意向とだけで割り切れないでしょう。アメリカが牛耳っているマスコミを通じて日本の世論はなんとでもなるということでしょうか。
鳩山由紀夫も沖縄普天間基地を県外移転と言い、東アジア共同体を提唱して虎の尾を踏んだということでしょう。それにしても鳩山の政権運営はあまりにも稚拙、基地移転の問題ももっとやりようがあったと思うのですが、官僚のサボタージュにあったというのなら民主党政権の致命的欠陥でした。アメリカに云々というよりも早晩自壊していたのでしょう。
アメリカの力を見せつけられて、その後の菅、野田政権がアメリカにひたすら追従していたの言うのは、何となく納得してしまいますけどね。
では今の安倍政権はどうなんでしょう。心情としては自主独立で、普通に戦える軍隊を持って、日本の国際的地位を向上させたいということでしょうか。でもそのために集団的自衛権を法制化してアメリカの求めるままに海外展開できるようにするというと対米追従の極みでは…アメリカの傘の下からは決して出てはいけないけど、アメリカの肩代わりはお願い、と言われて、その意のままに安保法制を整備しました。どうも心情と行為が相反しているような気がしてなりません。
敗戦国であり世界の辺境に生きている日本の複雑な政治状況をアメリカの国家としての利益という一面で割り切っているような感がありますが、それもあるけどねぇというのが率直な感想です。
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10月3日瑞穂公園テニスコートの後はいつものしげすしへ

2015-10-05 07:23:11 | テニス
もうすっかり暗くなった道をしげすしへ歩いていきます。
4人で奥のテーブルに陣取り、とりあえずビールで乾杯。
つまみはカツオのたたきを、と注文するとちょうどなくなったとかでホワイトボードを消しています。
それでは何がお勧めかと聞くとマグロの刺身がいいというので、それをお願いします。

青魚はだめなタケちゃんマンは食べないのですが、そういう少数意見は無視して、こはだの酢締めも。

まあ、それではいくら何でもという声もあり烏賊の糸づくりを。

ビールはすぐになくなってしまうので、ここで焼酎を1本お願いします。「銀座のすずめ」です。
氷とお水をもらって水割りで飲みます。改めて乾杯!
大将がサービスでイカの塩辛を出してくれました。

いよいよ意気があがって同時に血圧あがりそうですね。
タケちゃんマンは先週に引き続いてバリ島移住計画を力説。下見に一緒に行く人を熱く募集しています。とりあえず4~5日行って向こうで1年ぐらい住むことができるところを探そうというのですが、向こうに住む気もないのにバリ島まで付き合うのは、ちょっと、ちょっとかな。純粋にリゾートへ遊びに行くならば考えましょう。
そんな話をしていると大将が残った切れ端とか言ってカツオを出してくれました。

何か焼き物をという声もあって、お勧めの「舌ヒラメの干物」を焼いてもらいます。
結構大きくて、でもルックスは悪いですね。

焼酎はどんどん進み、少しだけ残すのも何なので、もうこれは1本全部飲むしかない。
つまみに、酢たことオニオンスライスを追加。


そうこうしていると、大旦那の台湾土産だとかで「からすみ」を出してくれました。
濃厚な味で珍味と言うか酒の肴です。
最後の〆は鉄火巻きで。デザートにスイカを出してくれましたが、もう旬は過ぎていますが甘くて美味しい。
お勘定をすると9000円弱。酔っているので私が勘違いしてしまい一人3000円集めてしまいましたがこれは集めすぎ。後日5百円づつ還付することにします。
ヤッターマンやタケちゃんマンの列車の時間があるので19時50分前に帰りました




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10月3日瑞穂公園テニスコート

2015-10-04 18:18:19 | テニス
この日はいい天気
でもこんないい天気でもOBさんは仕事で来れないとメールがありました。
16時30分からなので実家へ寄りつつコートまで歩いていくのですが、日が傾いていく中で山崎川もしっとり。

16時15分に着いたのですが、コートはすでに空いていて使用可能の状態。
はげ親父とヤッターマンとほぼ同時に着いたのですが、それならと時間前から乱打を始めます。
そのうちに久しぶりのbig-iさんにいつものタケちゃんマン、1059さんが到着。遅れたわけでなくみんな時間前です。
タケちゃんマンは何やら紙袋を持ってきたのですが、どうも家でとれた柿を持参してきて、みんなに配ってくれました。ワイルドなはげ親父がすぐにそのまま食べていましたが美味しかったとか。
6人になったので入れ替わり乱打をやります。なぜか森の熊さんは欠席。最近ちょっと覇気がないみたいですが歳のせい…
結構涼しくなっても蚊はいて蚊取り線香を焚きます。さすがに蚊取り線香も最後の1巻になってきました。年を越すと効き目が落ちそうなのでちょうどいいか。
一休みして、いつものようにビールを飲んでからじゃんけんしてゲームに。この日は森の熊さんがいないのでなぜかタケちゃんマンはじゃんけんで勝っていました。
最初の試合はbig-iさんと組んで、ヤッターマン、1059組と対戦。この試合全ゲームがデュースまで行くというもつれた試合になりましたが、最後は私の根気が続かずというかミスが出て1:3の負け
続いては同じくbig-iさんと組んでタケちゃんマン、はげ親父組と対戦。ここはbig-iさんがさすがのあしらいで有効打を許さず4:0の完勝
夕方になって風が少し出てきましたが、空には雲が筋になって浮かんでいます。

ただ、日が陰ってくるとビルに光が反射したりしてボールが見にくくなることも。
まだまだ明るいのですが17時30分ごろには照明灯に灯が点ります。
休んで座っていると少し寒くなってきますが、とにかく持参してきたものは飲まないといけないとビールは飲みます。

気温は26度。日が沈むとさらに下がってきます。
ここで組み替えて今度はヤッターマンと組み、はげ親父、big-iさん組と対戦。これも一進一退の試合展開となったのですが、私とはげ親父のどちらが多くミスしたかの勝負で、欲張って手を出しすぎたのが災いして1:3の競り負け。どうも試合になると頭に血が上って力んでしまうのです。
続いての試合はもう一度ヤッターマンと組んで1059、タケちゃんマン組と対戦。ここはなぜか1059さんがクールに入れてきてポイントを重ねます。こちらはミスを重ねるので勝てるわけがなく、なんと0:4の完敗。ガラスの肘のタケちゃんマンはいつも限界となる4試合目のはずなのに、なんだかな~
負けに不思議の負けなしと言われますが、4ゲーム連敗は不思議の負けでしょう。
ここで18時10分過ぎでしたが15分早く始めたこともあってコート整備をして早めの終了にします。
終わっていつものしげすしへ行くのですが、1059さんはお昼に食べ過ぎたとかでパス。4人で行くことに…
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おらさ東京へ行ってきたでさ3

2015-10-03 08:23:44 | Weblog
翌日は、ゆっくり寝ているはずだったのですが、いつの間にか風呂にも入らず寝てしまったこともあっていつも通り6時には目が覚めてしまう。勤め人の悲しい性ですね。
湯をためて風呂に入って歯を磨いてトイレを済ましてさっぱりしたところでまた横になってテレビを見る。
朝食は付いていないし、お腹もそんなに空いていないので、そのまま10時まで部屋でテレビを見ながらごろごろしてからチェックアウト。
池袋のデニーズで遅めの朝食。ホテルの朝食だと2千円かかりますが、ここなら二人で千円ちょっと。入ったのが10時ちょっと過ぎなのですぐにすわれましたが、出てくるころにはもう何人かが待っていました。
この日は皇居を一周しようとということでまずは東京駅に行き、荷物をロッカーに預けます。
そこから丸ビルを通って皇居に。

実は先日「新日本紀行」で皇居一周をやっていて見ていたので思いついた次第。それではスタート。
まずは大手門をくぐって江戸城内へ。無料なのですが入り口で入場証をもらいこのプラスチックの券は帰りには返さないといけません。
天守跡を目指して同心詰所、百人番屋、大番屋を経て坂をのぼっていきます。隣が御所なのでやたらと警察官がいます。立ち番だけでなくて自転車や車で巡回もしています。
大奥の跡はきれいな芝生広場になっていて、由緒ありげな松が一本。

当然ながらというか外国人も多くて、木から蜘蛛が垂れていたら「オー、マイ、ガッド」と本当に言っていました。
天守跡は石垣だけですが眺めはいいですね。これを再建するという話もあるそうですが、観光の目玉にはなりそう。


でも今でも目玉になっていますけど…
城内は国が管理しているのでしょうが、芝生といい木や花の植栽の手入れといい、さすがに行き届いていてお金をかけていますね。手入れの行き渡った二の丸公園とかを散策してから戻ります。
大手門を出てからはお堀に沿って歩いていきます。歩いているとランナーがどんどん追い抜いて行きます。何故かみんな反時計回り。そういう規則なの?
しばらく行くと竹橋へ。ここからは武道館の玉ねぎが木の上に見えます。

北の丸公園の方へ入って武道館を回り込んでいくとpurfumeのコンサートですごい人。

グッズを買う人が延々と並んでいます。
そこから九段の坂から千鳥ヶ淵へイギリス大使館やインド大使館を横に見ながらひたすら歩いていきます。桜の季節だときれいでしょうね。
半蔵門から桜田門と歩いていくとかみさんからそろそろ足がパンパンになったとのコールが入りコンビニで飲み物買ってベンチで一休み。
二重橋までたどり着くころにはかなりヘロヘロになっていました。

ここは中国人の団体さんでいっぱいでした。
そのあと建て替えられた郵政庁舎に。ここは誰でもはいれるルーフガーデンがあるのですが、ここから見る東京駅はなかなかです。

ホームも見えるので鉄っちゃんにもいいですよ。
4階に旧郵便局長室があるのですが、これは局長室が復元してあるわけでなく建物状態の保存というか造作の保存なのであまり面白くもない…
せっかくなので東京駅のドームも見てみないと。

この時点で4時ごろ。朝昼兼用で10時過ぎに食べているのでそろそろお腹が空いてきた。
それではと黒塀横丁のソバ屋でてんぷらとアナゴの柳川で生ビール。私は冷酒を2杯飲み、かみさんはそばを食べて一息つきました。
列車の時間までまだあったので国際フォーラムまで歩いて相田みつを美術館に行ったのですが、入場は17時まででジャストアウト。17時30分までやっていたショップでマグネットだけ買って帰りました。
まだ時間があるので買い物でもと言ってもこれと言って欲しいものもなし。かみさんはお土産を盛んに物色して買っていきましたが、私はそういう志向もなく、この歳になると服でも小物でも今あるものを捨てていくばかりで、欲望も枯れてくるだけです。
大丸へ行ったり地下街を見たりして時間をつぶしながら18時40分発ののぞみで帰名。
夜の金山南口は路上ライブが2組ほどいましたが、閑散としていて、東京の人混みからくると思わずほっとしてしまう田舎者でした。
この日は33600歩、24キロ以上歩きました。さすがに本当に疲れました。

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おらさ東京へ行ってきたでさ2

2015-10-02 20:54:12 | Weblog
ホテルの部屋は9階で眺めは何の期待もできません。でも内装はちゃんとしていてアメニティもきちんとしています。値段から考えれば合格でしょう。
缶ビールを飲んで一休みしてから夕飯を食べに行くことに。
ホテルの中にもあるし、池袋にもいろいろの店があるのですが、せっかく東京に来たのだから銀座でも行こうか。
地下鉄で銀座まで行って、あてもなく歩き出しますが、どこの店に行けばいいのか…
ウインドウショッピングしながらというか買う気は全然ないのですが、ウインドウを見ていてもアルマーニとかも値段は書いてないのでスーツいくらなんでしょう?
店はたくさんあるのですがさすがに銀座だからというと高そうな雰囲気満々ですし、どうも敷居が高い。田舎者の意識が抜けていないのか気後れしていまいます。
ガイドブックに書いてあるような店は予約なしだと無理みたいだし、ちょっとしゃれた店で予約が要らないところは店の前でずらりと並んでいる。8時前になっても「俺のフレンチ」「俺のイタリアン」の前には当然ながら並んでいる。並ぶのはともかく席についても並んでいる人がいる中では落ち着いて食べれない気がしてこれはパスか。
やっぱりここはサラリーマンの聖地の新橋へ行くか。新橋のガード下だと酒場放浪記に出てきそうな店があるのですが、そうなるとせっかく東京に来たのでガード下じゃなくてもう少しとか思ってしまい、なかなか決められない…
結局新橋の「すしざんまい」に入りました。
生ビールで乾杯して、アサリの酒蒸しにマグロの竜田揚げ。酒蒸しはスープにバターが少し落としてあるとかで白濁しているのですが出汁がよく出ておいしい。店員さんにおいしいですねというと店中に「酒蒸しほめていただきました~」とアナウンス。ちょっと恥ずかしい。
浦霞の本醸造の冷を2合。
寿司はあぶり5貫盛にトリガイ、さらだ巻き、ホタテ、サバ、アナゴにエビ。どれもちゃんと職人が握っていますので美味しい
こうなるとお酒の追加、あさ開の冷を1合。結構いい気持になってネギとろ巻きで終了。
接客が非常に元気で明るくいいですね。
この店も外国人が多くてテーブルで中国人4人がトロ10貫にサーモン10貫くらい乗った皿を何回もお替りしています。カウンターでは西欧人の一人客が水を飲みつつ寿司をあっという間に食べていました。
ここは寿司を頼むと1個づつ出てきます。それを考えるとそこそこの値段になるかな。ちょっと子供と一緒にだと恐怖するかも。
1時間ほどで出ましたが7300円ほど。
9時ごろでも地下鉄はほぼ満員で池袋の駅からホテルまでも人でいっぱい。どうなっているのか。
ホテルに帰ってベッドでテレビを見ていたらそのまま朝になってしまいました。
ちなみにこの日は28330歩で約20キロ歩きました。お疲れ~
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おらさ東京へ行ってきたでさ1

2015-10-01 20:38:46 | Weblog
JR東海ツアーの東京1泊が往復新幹線のぞみのサンシャインシティプリンスホテル泊で土曜日曜でも一人19000円。これは安い、ということで26日・27日と東京へ行ってきました。
東京へ行くのなら、お上りさん定番ですが、死ぬ前に一度はスカイツリーに登ってみるか。
スカイツリーは今でも混んでいるそうなので、事前に予約することに。予約は日時指定で30分刻み。予約のほうが当日券より500円高いのですが、当日券だと受け付けてから時間を指定されて朝行っても昼過ぎとか。土曜日なので予約していくことに。
でも天気のリスクを負うことになるので当日券より高いのは何となく納得いかないのですが…
26日は朝8時54分ののぞみで名古屋発。東京駅に着くとそこから地下街を通って大手町に。地下鉄の半蔵門線に乗って押上に。すんなりスカイツリーに着きました。

予約時間は12時30分なのでソラマチを見て少し早めに昼食をとればちょうどいいか。
でもソラマチは広い。ぐるぐる回っていると11時30分過ぎになってしまう。それではと食堂街へ行くと早くも行列が。あれこれ迷っているうちにどんどん行列は長くなっていくので手近な中華料理店へ。でもここの餃子は馬鹿でかいのが8個で1080円。4個で540円のはないのかいん。ラーメンと一緒に食べたらおなかがいっぱいになってしまいました。
そうこうしているうちに12時30分近くになったので受付に。時間指定してあるので待つことなくすぐにエレベーターへ案内されました。
エレベーターを降りると人でいっぱい。隙間を縫って窓にへばりつかないといけません。この日は少し曇っていて富士山は見えない。

足元の浅草ははっきり見えます。アサヒビールのビルの上の金の雲とか浅草寺の五重塔もはっきり見えます。
霞が関の方を見ると国会議事堂の先端も見えます。

写真でははっきり見えませんね。
階段で下へ降りていくと床が透明で下が見えるところも。

これはまあ何の恐怖も感じませんでしたが、周りはお約束のようにきゃあきゃあ言っている。
ひと通りまわると30分。天気がいまいちなので羽田空港もよく見えないし、横浜ランドタワーも見えない。ランドタワーに登った時にはスカイツリーが見えていたのですが、こればかりは何ともならないか。それにしてもだから予約はリスクがあるんですよね。
とにかく中国人や韓国人も多くてうるさいのでとても1時間もおれずに下へ。

ここから京成で柴又に。京成電鉄に乗ると途端に下町感が充満します。川が多いですね。京成電鉄は男はつらいよの時と比べるとかなりいい電車になっていますが柴又の駅は変わらない。駅前に寅さんの銅像があってここでみんな写真を撮っているので私も1枚。

帝釈天の参道を通って帝釈天に。短い参道でここにある店なら地方の人でも屋号さえ言えばわかるか。


そこから江戸川までは歩いてもすぐ。堤防を歩いてると寅さんが出てきそう。
矢切の渡しにも行ってみましたが、渡船料は200円。

でも渡し船ですので当然ながら船の上で音楽も解説もなし。川の状況によっては船外機を使うことも。
向こうへ渡ったらどうなるかというかと千葉県側に用がなければまた帰ってくるだけ。どうせ観光客ばかりなのでもう少しサービスしてもいいんでは…

ということで乗ることなく見送ってきました。
帰りは京成で日暮里に行って池袋へ。ひと先ずホテルへチェックイン。サンシャインシティはやたらと広いのでホテルのフロントが分からずうろうろ。初めての人には案内が少ないというかわかりにくいだろうね。
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