こんにちは。
販促経営コンサルタント、藤田です。
本日は2回目の投稿です。
このカテゴリーは基本的にフィクションですので、モデルそのものはありませんが、実際に自分が経験したことも混じっていますので、これを読むあなたにもずいぶんと参考になることが出てくると思います。
あなたの経営改善のヒントにご自由にお使いください。
(なお配信は原則毎週1回月曜日にと思っていますが、基本的にランダム配信です)
満天通り商店街は、わたしの頭の中にある空想商店街である。
今日も今日とて、ある商店の1日が始まっている………。
もちろんどこの商店街とも似通ったような、
今やどこにでもある地方のシャッター通りである。
このシャッター通り商店街が、わたしの頭の中でどのように変わっていくのか、
わたしにも皆目見当がつかない。
さてさてどんなことになるやら。
もしかしたら、商店街がなくなってしまうかもしれない。
そんなことが起こらないように頑張っていかなくては。
それでは今日もどうぞ。
空想商店街 「復活弁当」(4)
「ほらお年寄りの話しね。役所から言われてるの。毎日お弁当を頼まれていない人も、一応見回ってくれないかって。そういったボランティアもやってるのよ。みんな仲間だからね」
「なるほどね」
「あ、ところでさ、あんた名前と住所、それに電話番号、いいかな書いてもらって。一応ね、ほら顧客リストって言うの? あれ作らなくちゃならないのよ。ほらそうすると毎日作る数がつかめるし、ロスも少なくなるのよ。それに、なんかさあイベントするときなんか、お知らせしたりしたいから」
そういって喜久代さんは用紙とペンをサラリーマンに渡した。
サラリーマンが各項目に書き込んでいく。
「ふ~ん、林颯太さんねえ、いい名前ねえ。え、けっこうここから遠いじゃないの? なんでここまで来てくれたの、わざわざ?」
「実は、ですねえ。喋っちゃっていいのかなあ………」
「え、なんなの?」
「あのう、ですねえ。ぼく、実は本田さんに頼まれたんです。この商店街に新しくこういうお弁当屋さんができたから、ちょっと様子を見に行ってくれって。まあ言ってみれば偵察、というか、そういうことなんです」
「なあんだ、本田さんも嫌みな人ねえ。自分で確かめにくればいいじゃないの、ねえ」と喜久代さんは奥の厨房の方に向き直り、みんなの同意を求めた。
何だか形勢が悪い方向に向きかけたので、サラリーマン林颯太は、慌てた。
どうしよう、言っちゃった。
本田さんにも怒られる。
「じゃああんた、名前なんて言うの?って、さっき書いてもらったよね? ええと、あ、林君、だ。林君、本田さんに言っときなさい。美人ばっかりのお弁当屋さんで、ぼくもいっぺんにファンにになっちゃいました、って。いい?」
「あ、はい。きっとそうします!」
林颯太は喜久代さんに最敬礼した。
「きっとよ! じゃないとあんたただじゃおかないからね! 私らこけにしたら、そりゃ恐いわよ~、ねえ?」
喜久代さんは奥に向かって相づちを求めた。もちろん全員がわざと睨みながら、頷いた。
「分かりました!」
林颯太は、そそくさとお弁当を手にして、走っていった。
その後ろから喜久代さんたちの大きな笑い声が追いかけていった。
つづく
<5>へつづく。
(このストーリーはフィクションです)
それでは今日はこれで。
あなたの一日が今日もいい一日でありますように。
藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。
あ、そうそう、下記のメルマガ「繁盛店になりたいか!」をぜひお読みください。
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群馬県前橋市天川大島町186-25
藤田販促計画事務所
http://www.shakatsu.co
E-mail:k1948f@nifty.com
TEL.027-261-6671(FAX.同様)
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わたしにも皆目見当がつかない。
さてさてどんなことになるやら。
もしかしたら、商店街がなくなってしまうかもしれない。
そんなことが起こらないように頑張っていかなくては。
それでは今日もどうぞ。
空想商店街 「復活弁当」(4)
「ほらお年寄りの話しね。役所から言われてるの。毎日お弁当を頼まれていない人も、一応見回ってくれないかって。そういったボランティアもやってるのよ。みんな仲間だからね」
「なるほどね」
「あ、ところでさ、あんた名前と住所、それに電話番号、いいかな書いてもらって。一応ね、ほら顧客リストって言うの? あれ作らなくちゃならないのよ。ほらそうすると毎日作る数がつかめるし、ロスも少なくなるのよ。それに、なんかさあイベントするときなんか、お知らせしたりしたいから」
そういって喜久代さんは用紙とペンをサラリーマンに渡した。
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「ふ~ん、林颯太さんねえ、いい名前ねえ。え、けっこうここから遠いじゃないの? なんでここまで来てくれたの、わざわざ?」
「実は、ですねえ。喋っちゃっていいのかなあ………」
「え、なんなの?」
「あのう、ですねえ。ぼく、実は本田さんに頼まれたんです。この商店街に新しくこういうお弁当屋さんができたから、ちょっと様子を見に行ってくれって。まあ言ってみれば偵察、というか、そういうことなんです」
「なあんだ、本田さんも嫌みな人ねえ。自分で確かめにくればいいじゃないの、ねえ」と喜久代さんは奥の厨房の方に向き直り、みんなの同意を求めた。
何だか形勢が悪い方向に向きかけたので、サラリーマン林颯太は、慌てた。
どうしよう、言っちゃった。
本田さんにも怒られる。
「じゃああんた、名前なんて言うの?って、さっき書いてもらったよね? ええと、あ、林君、だ。林君、本田さんに言っときなさい。美人ばっかりのお弁当屋さんで、ぼくもいっぺんにファンにになっちゃいました、って。いい?」
「あ、はい。きっとそうします!」
林颯太は喜久代さんに最敬礼した。
「きっとよ! じゃないとあんたただじゃおかないからね! 私らこけにしたら、そりゃ恐いわよ~、ねえ?」
喜久代さんは奥に向かって相づちを求めた。もちろん全員がわざと睨みながら、頷いた。
「分かりました!」
林颯太は、そそくさとお弁当を手にして、走っていった。
その後ろから喜久代さんたちの大きな笑い声が追いかけていった。
つづく
<5>へつづく。
(このストーリーはフィクションです)
それでは今日はこれで。
あなたの一日が今日もいい一日でありますように。
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