ごっとさんのブログ

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何となく違和感のあるSDGs

2021-11-13 10:25:37 | 時事
最近色々なメディアでSDGs(持続可能な開発目標)という言葉を目にするようになりました。

どうも私はこの言葉が素直に受け取れない感じがしています。これは「持続可能な」という言葉が「開発目標」になぜついているのか、開発というのはやってみてから持続するかどうかが分かるものという感じがあるのかもしれません。

SDGsは2015年に国連で開かれたサミットの中で世界のリーダーによって決められた国際共通の目標とされています。このサミットでは2015年から2030年までの長期的な開発の指針が採択され、その文書の中核をなすものがSDGsと呼ばれているようです。

この国連サミットでは2000年にMDGsが2015年の目標として採択されたのですが、達成期限を迎えたことを受けて新たなSDGsが定められました。大体似たような内容なのですが、私はMDGsという言葉を知りませんでした。

なぜ最近になってSDGsが取り上げられるようになったのか、この辺りも何か違和感のもとになっているような気がします。このSDGsは17項目からなっていますが、そのうちのいくつかを紹介します。

その第1が「貧困をなくそう」ですが、ここでの貧困は1日1.25ドル未満で生活する人々と定義されていますので、日本は当てはまりそうにありません。しかし世界にはこういった貧困層は数多く、どう解決するのか分かりませんが大きな課題と言えます。

次が「飢餓をゼロに」で、この辺りも似たようなものとなっています。多くは国連の目標としてもっとなものですが、第7番目の「エネルギーをみんなにそしてクリーンに」はエネルギー供給が重要であり、クリーンにはその次に来るもののような気がします。

「ジェンダー平等を実現しよう」というのは日本も当てはまりますが、こういった開発目標としては適切かどうかやや疑問です。それ以前に次の項目である「人や国の不平等をなくそう」の方が先に取り組む課題だと思います。

「気候変動に具体的な対策を」という項目は、前回の「環境の持続可能性を確保」というものがより具体的になったようです。

この辺りから菅前政権の「2050年までに二酸化炭素排出をゼロ」という政策につながるのかもしれませんが、こういった温暖化対策という文言が入っていないのは何か意味があるのかもしれません。

最後が「パートナーシップで目標を達成しよう」となっており、パートナーシップという言葉が常に入っているのは国連という機関の命題なのかもしれません。以上SDGsの17項目のいくつかを出しましたが、別におかしな目標は入っていません。

それでも何となく違和感を覚えるのは、こういった目標を達成するために人々の考え方や行動を、規制するような感じがするからかもしれません。