天皇陛下御即位30年記念 ⑤「最も格式の高い正殿 紫宸殿」のつづき・・・
参観順路に従って露台を潜り、白砂敷きの東庭に入ると南側に「漢竹」
ほぼ中央に「呉竹」が植えられています。
清涼殿(せいりょうでん)
平安時代中期(10世紀頃)から、天皇の日常のお住まいとして定着した御殿であり、政治・祭事などの重要な儀式も行われていました。
年中行事障子(ねんじゅうぎょうじのしょうじ)
清涼殿の落板敷(おちいたじき)には、年中行事障子の両面に
宮中でおこなわれた年中行事や神事や月中行事などが記されています。
昼御座(ひのござ)と御帳台
東廂では、御帳台の前に厚畳2枚を並べて上に茵(しとね)を載せた
平敷の御座「昼御座」が見えます。
衝立障子 左「昆明池障子」 右「荒海障子」
清涼殿の北東の隅に、平安時代から置かれていたもので
温湿度や紫外線から保護するため表面をガラスで覆っています。
昆明池障子(こんめいちのしょうじ)は、框の土台足ともに黒漆、縁唐錦、金物は金銅です。『伴大納言絵巻』に描かれた「昆明池障子」は、絵巻なので弘廂の幅は短く描かれているが通常芯々で10尺前後で、表面(南面)には昆明池の図、裏面(北面)には嵯峨野小鷹狩の図が描かれています。
昆明池の図には『漢書』の一節を記し、小鷹狩の図には「さがの野や 花の千種の 色鳥に 心をうつす 秋のかりびと」という和歌が記され、『古今著聞集』によれば嵯峨野小鷹狩の図は、大井川の辺りに住んで鷹狩を好んだ季綱少将(藤原季縄)のことを描いたものかといわれています。
荒海障子(あらうみのしょうじ)は、清少納言の「枕草子」にも「荒海の岸辺に、姿おそろしげな手長足長を描いた障子」として紹介されています。
図柄は中国の「山海峡」から題材をとっており、手や足の長い人間が協力して漁をしている姿には、教訓的な意味があるとも伝わっています。
清涼殿の北側にある「滝口」
御溝水(みかわみず)の落ち口を滝口(たきぐち)といいますが
平安・鎌倉時代,蔵人所(くろうどどころ)に属して禁中の警衛にあたった
詰所の場所だったそうです。
清涼殿の北東から見た紫宸殿の北側
蔀戸(しとみど)がすべて閉ざされていますが
開けられて公開されたことがあるそうです。
紫宸殿の北側を通って「小御所」へと進みます・・・
「清涼殿」は、紫宸殿の北西部に東向きで建てられ、母屋の四方に廂をもち東廂には広廂がつく、紫宸殿と同様に寝殿造りですが、日常の御殿なので内部は襖などの間仕切りが多いそうです。
頭上注意と書かれていますが
身長160センチの私でも、屈まないと当たりそうで恐いです。
くぐってから上を見ると
小御所などに通じる立派な造りの廊下でした。
清涼殿へは紫宸殿を通らなくても
この門から入れるようになっています。
参観順路に従って露台を潜り、白砂敷きの東庭に入ると南側に「漢竹」
ほぼ中央に「呉竹」が植えられています。
清涼殿(せいりょうでん)
平安時代中期(10世紀頃)から、天皇の日常のお住まいとして定着した御殿であり、政治・祭事などの重要な儀式も行われていました。
年中行事障子(ねんじゅうぎょうじのしょうじ)
清涼殿の落板敷(おちいたじき)には、年中行事障子の両面に
宮中でおこなわれた年中行事や神事や月中行事などが記されています。
昼御座(ひのござ)と御帳台
東廂では、御帳台の前に厚畳2枚を並べて上に茵(しとね)を載せた
平敷の御座「昼御座」が見えます。
衝立障子 左「昆明池障子」 右「荒海障子」
清涼殿の北東の隅に、平安時代から置かれていたもので
温湿度や紫外線から保護するため表面をガラスで覆っています。
昆明池障子(こんめいちのしょうじ)は、框の土台足ともに黒漆、縁唐錦、金物は金銅です。『伴大納言絵巻』に描かれた「昆明池障子」は、絵巻なので弘廂の幅は短く描かれているが通常芯々で10尺前後で、表面(南面)には昆明池の図、裏面(北面)には嵯峨野小鷹狩の図が描かれています。
昆明池の図には『漢書』の一節を記し、小鷹狩の図には「さがの野や 花の千種の 色鳥に 心をうつす 秋のかりびと」という和歌が記され、『古今著聞集』によれば嵯峨野小鷹狩の図は、大井川の辺りに住んで鷹狩を好んだ季綱少将(藤原季縄)のことを描いたものかといわれています。
荒海障子(あらうみのしょうじ)は、清少納言の「枕草子」にも「荒海の岸辺に、姿おそろしげな手長足長を描いた障子」として紹介されています。
図柄は中国の「山海峡」から題材をとっており、手や足の長い人間が協力して漁をしている姿には、教訓的な意味があるとも伝わっています。
清涼殿の北側にある「滝口」
御溝水(みかわみず)の落ち口を滝口(たきぐち)といいますが
平安・鎌倉時代,蔵人所(くろうどどころ)に属して禁中の警衛にあたった
詰所の場所だったそうです。
清涼殿の北東から見た紫宸殿の北側
蔀戸(しとみど)がすべて閉ざされていますが
開けられて公開されたことがあるそうです。
紫宸殿の北側を通って「小御所」へと進みます・・・
「清涼殿」は、紫宸殿の北西部に東向きで建てられ、母屋の四方に廂をもち東廂には広廂がつく、紫宸殿と同様に寝殿造りですが、日常の御殿なので内部は襖などの間仕切りが多いそうです。
頭上注意と書かれていますが
身長160センチの私でも、屈まないと当たりそうで恐いです。
くぐってから上を見ると
小御所などに通じる立派な造りの廊下でした。
清涼殿へは紫宸殿を通らなくても
この門から入れるようになっています。