kikoがスタート

2005年8月にスタートしました。
私が観た(見た)、感じた、覚書き、気になることを書いてます。(^^ゞ

ガウディとサグラダ・ファミリア展 ⑦「カサ・バッリョ & 山の洞窟と家」

2023年12月06日 | ガウディとサグラダ・ファミリア展
⑥「 第2章 海底洞窟 水族館」の続きは
ねじれ曲がった壁面の通路や部屋を建設したと言われる 
洞窟の水族館のような「カサ・バトリョ」です。


《カサ・バッリョ 正面図  1904 -06年》

1904年 ガウディ記念講座  ESTAB

バッリョ家はグエル家と同じく繊維業界の大企業家です。
1877年建設の旧ビルを、社会的ステータスにふさわしい建築を望み、ガウディに新築を依頼するが、旧ビルの増改築になりました。

この図面から直に施工することは難しく、図面から石膏模型を作らせ、それから石材に刻ませ現場で積み上げて完成させました。


《カサ・バトリョ》

オーナー1階住宅は同時代の水族館を連想させる空間で、大きな開口部や天井の明かり窓は海中へと通じているようで、建設中央の階段採光パティオは、白から濃紺へのグラデーションを有する青の空間では海底から海面を見上げているようです。

屋根裏階廊下から屋上へのらせん階段潜水艦を想起させ、前面に細身の窓枠の総ガラス張りの開口部を持ち、渦巻き天井の先端にシーリングライトが付くオーナー階正面両側サロンはノーチラス号のネロ船長室の記述に一致します。

2・3階彫朔的開口部は洞窟が海辺の断崖に口を開いたようで、2階ギャラリー全体の構成は、パナマ太平洋万博(1913)の「海底の楽園」入場門に一致。この入場門が2匹の魚で構成され、屋根がその鱗で葺かれているように、カサ・バトリョも鱗屋根です。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

山の洞窟と家
19世紀後半の洞窟ブームは
地中の洞窟から山の洞窟まで広がりました。

《ギア(大カナリア島) グアンチェ族修道院》 

1898年、スペイン最大の画報誌にギアの原住民
グアンチェ族修道院が紹介されました。


《バルセロナ カサ・ミラ》

この無数の洞窟で重層的に形成された断崖造形は
カサ・ミラの外観を想起されます。


「ニンフの洞窟」
元来、グロッタの先例となった「ニンフ寝殿《ニンフの洞窟)」は、山奥の泉の湧き出す洞窟が起源とします。


カタルーニャの守護聖人「黒のマリア」
黒のマリアは、奇山モンセラーの奥深い洞窟で発見されました。キューバの在住のカタルーニャ人たちが、1894年に人工のモンセラーを建設しその内部の洞窟を礼拝堂にしました。

「逆さ吊り実験とガウディ」へと続きます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする