kikoがスタート

2005年8月にスタートしました。
私が観た(見た)、感じた、覚書き、気になることを書いてます。(^^ゞ

滋賀県・ミホミュージアム「ディオニュソス(お酒の神様バッカス)のモザイク」

2020年03月09日 | 美術館・博物館
ミホミュージアムは、信楽町の山中に建つ「私立美術館」です。


ミホミュージアムへは、名物のトンネルを抜け
深い谷にかかった120メートルの吊橋を渡っていきます。


ミホミュージアムは、建築部分の8割以上を地下に埋設されています。
地上のエントランスホールから南館に向かいます。


ディオニュソス・モザイク  (南館の廊下から下を覗く)
ローマ 伝シリア出土  3世紀~4世紀  石の小片  縦352cm 横357cm


このモザイクは、中央の 「ディオニュソス」 (ギリシア神話の酒神バッカス) が
ナクソス島でアリアドネを発見する場面を描いた部分と、周辺の幾何学文様
ギリシャ・ローマ世界の神々や、神話的世界を描いて構成されているそうです。

手前に横たわる哀しげな表情をしているのは、ギリシアにあるクレタ島の
王女アリアドネです。神話によるとクレタの王女アリアドネはミノタウロスの
犠牲でクレタに連れて来られた、アテナイの王子テセウスに恋をしました。

王女アリアドネは、王子テセウスの怪物退治を助けクレタを脱出しますが
王子テセウスは、王女アリアドネを見捨てナクソス島に置き去りにしました。

王女アリアドネが嘆いていると、2頭のヒョウが牽く戦車に乗ったディオニュソス
(ギリシア神話の酒神バッカス) が現れて、王女アリアドネを妻にしてアリアドネ
の宝冠を取って空に投げると、それが 「かんむり座」 になりました。



近づくと小さな色のついた石を並べて描かれているのが分かります。


南館から、エントラスホールの方向を撮ったところです。
下に 「ディオニュソス・モザイク」 が見えます。

ローマへ行った時に ポンペイエルコラーノ で、床や壁のモザイク画を見ましたが、ギリシア神話を知ると楽しみが倍になりますね。(^^ゞ

ミホミュージアムは、日本にある私立美術館としては有数のコレクションを持ち、ギリシア、ローマ、エジプト、中近東、ガンダーラ、中国、日本など幅広い地域と時代に渡る優品2000点以上のコレクションがあります。

その中には、総高250センチメートルのガンダーラ、高さ159.5cmの短命だった王妃アルシノエ2世、鶏を銜える山猫形リュトンなどの他に多くの展示物がありました。
ミホミュージアムは・・・また行きたい美術館の一つです。
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