喜久家プロジェクト

日本一細長い半島、四国最西端「佐田岬半島」。 国内外からのボランティアとともに郷づくり「喜久家(きくや)プロジェクト」。

マーシャルをふり返り、ボランティア活動を考える

2012-06-17 | 地域づくり



 美しき島国マーシャル。

 でもその1面では、ゴミの問題が山積している。
 落ちているゴミを拾い回収するというのもすばらしいボランティア活動ではあるが、
この国の根本的な課題は何か?

 それは、ゴミを落としてはいけないという考えが育っていないと言うこと。


 昔のマーシャルは、ほとんどを島でまかなわれていた。
物を入れる袋やお皿などは、ヤシの葉をあめば写真のようにできる。
それは、そのまま捨てられても自然に還っていく。

 ところが、日本の統治が終わり、戦後アメリカ主導のもとで、
大量消費のスタイルがもちこまれた。
 入れ物は、プラステックやナイロン、ペットボトルに変わっていった。
捨てることは自然なこと。そんな感覚でそれらを捨てていく。
でもそれらは自然には還らないのだ。



 環境省の職員が言っていた。
「環境教育が最も大切だが、なかなか国民に浸透していかない。」
「無人島で日本の子どもたちの清掃活動を見て、マーシャルの子どもたちも一緒になってやった。
こんな活動がとっても大切なのだ。」
と。
 写真は、ふり返りを一緒にしているところ。

 ボランティア活動で大切なことは、
課題をしっかりととらえること。
そうすれば自分の取組が変わってくる。

 そしてその課題は、ボランティアのサポートがあるにせよ、
地域の人が自立して解決に向けて取り組んでいかなければならないということ。

 「喜久家プロジェクト~若者と共に郷づくり~」においても
全く同じことがいえる。



 マーシャルはあれから変わっただろうか?
それを確かめに、また行ってみたくなった。

                        岬人