
5月の連休が終わり、喜久家に新しい若者ボランティアが入ってきた。
東京生まれの東京育ち、名児邪滋生(なごやしげゆき)君。
香りに興味があり、将来はそんな仕事がしたいと語ってくれた。
平礒喜久家の印象は?と聞いたところ、
夜が静かで、真っ暗で驚いていますとの返事。
もしかしたらこの不便さ、不自由さ、自然さが彼を大きくゆさぶることになるかもしれないと思った。
体格はそんなに大きくないのに、本当によく活動してくれた。
昨夜は、出発前夜ということで、橋本さんもかけつけてくれ、
得意の料理に腕をふるってくれた。
1ヶ月半の感動はどうだった?と聞いた。
「お母さんやお父さん、洋海さんや長武さん、みんなから
よく働いてくれて助かるって言われることがとてもうれしかったです。
今までたくさんの人からそんなふうに言われたことがなかったので。」
と、喜びの声を返してくれた。
聞いていて本当にうれしかった。
そして何度となく
「また帰ってきます。」
と生き生きとした顔でこたえてくれた。
その顔を見て、うれしくてたまらなくなった。

ふるさと平礒は、名児邪くんからとっても大きな元気をもらった。
再会を楽しみにしている。
いってらっしゃい。
岬人