喜久家プロジェクト

日本一細長い半島、四国最西端「佐田岬半島」。 国内外からのボランティアとともに郷づくり「喜久家(きくや)プロジェクト」。

誰もいなくなった二名津小学校の桜

2014-04-10 | ブログ
 2011(平成23年)の今日のブログをふり返ってみた。

 半年間、月に1度愛媛新聞「伊予弁」コーナーに掲載を依頼されていた。
4月のテーマは、「佐田岬の桜」


『「佐田岬の桜」

 朝ウグイスやメジロたちのさえずりで目が覚める。
 その姿を追い山々に目を向けると、辺り一面ピンク色に染まっている。
ついこの前までは、清見タンゴールなどでオレンジ色に彩られていた山々。
 
 ふるさと佐田岬半島に自生する素朴な山桜は、
伊方町内だけでも約十一万本あり、年々増えている。
 渡り鳥のルートとして全国的に有名な佐田岬には、多くの鳥たちが集まる。
その鳥たちによって山桜の種が広い範囲に蒔かれていきこれほど増えているのだろう。
 大自然の悠々たる営みによって今の美しさがある。
 
 ふと、校庭の桜が見たくなり、入学した釜木小学校に久しぶりに足を運んだ。
三年間過ごした学舎は、廃校となり今はない。
 当時の面影を残すものは、校庭の桜と通る度にあいさつした二宮金次郎の像のみ。
寂しさとなつかしさが入り交じった。
 
 八日は、三崎中学校の入学式。
満開の桜の中、胸躍らせ子どもたちが入学してくる。
 それは、今も昔も変わらない姿だ。』



 1週間前、平成24年度をもって三崎小学校に統合した母校二名津小学校に一人で立ち寄った。
誰もいなくなった学校。
 校舎と校庭は変わらずあるが、掃除されないため、ゴミがたまっていたり、草が生えたり。
悲しい気持ちになった。

 校庭に植えられた桜だけが、いつものように満開の花を咲かせていた。
来年の桜の時期もまた見に来たい。












 4月8日は、三崎中学校の入学式。
フレッシュな1年生たちが入学し、新しい生活をスタートした。
これもまた、今も昔も変わらない姿。

                      岬人(はなんちゅう)