喜久家プロジェクト

日本一細長い半島、四国最西端「佐田岬半島」。 国内外からのボランティアとともに郷づくり「喜久家(きくや)プロジェクト」。

廃校の桜

2014-04-11 | ブログ
 時代の変化とともに、田舎では少子化が激しく、
あいついで統廃合が進んでいる。

 こんな時代がくることを誰が予想しただろうか。

 私の入学した釜木小学校も統合した二名津小学校も
そして二名津中学校も統廃合してなくなった。

 旧三崎町には3つの中学校があったが、今は1つに統合されている。
ところが衝撃的な数字がある。

 三崎中学校の生徒数の変化について。
昨年平成25年度の全校生徒数は、81人。
今年度26年度は、67人。
27年度は、66人。
そして娘たちが卒業する28年度は、43人に激減。
29年度は、38人。
30年度は、33人。



 4年後には、今よりも48人が減る。
となりの瀬戸中学校も同じ傾向。

 この数字を時代の変化だからと悠長なことを言っていてはいけない。
もっと本気で行政や住民が考えていかなければならない。


 先日、旧二名津小学校に立ち寄った。




 同じく10年ほど前になくなった旧二名津中学校。



 様子が大きく違っている。
集落のはしにある小学校と集落の近く、そして最も通行量が多い道路のそばにある中学校。
中学校の運動場は、お年寄りのゲートボール場としてひんぱんに使われていて、草引きなどの整備もされている。
5月のこどもの日には、地域の人たちによる「こいのぼり祭り」会場としてもにぎわう。

 学校は、位置的にも集落とともにあることがどれほど重要なことかが、
小学校と中学校を比べてみて今まさによくわかる。

 そんなことなど関係なく、両校の校庭には今年もきれいな桜が咲いた。
社会がどんなに変わっても変わらないものがある。
 ふるさとの宝物のひとつだ。

                     岬人(はなんちゅう)