喜久家プロジェクト

日本一細長い半島、四国最西端「佐田岬半島」。 国内外からのボランティアとともに郷づくり「喜久家(きくや)プロジェクト」。

夏をふり返る  ~ふるさと平礒の盆踊り~

2014-09-01 | ブログ
 今日から9月。
今日はお世話になった今川のおっちゃんの葬儀があった。

 思い返せば、この夏もさまざまなことがあった。
盆踊りをふり返ってみる。

 今年は、よしこおばちゃんと太郎おっちゃんの初盆だった。
だからもう霊も天気が悪かった盆踊りもいつもの年以上に人が多かった。

 このにぎわいがとてもうれしかった。






 ただ、途中で降り始めた雨はますます激しくなった。
雨をよけ、家の中がおおにぎわい。



 お菓子や飲み物を残すわけにもいかず、
たかみつや幸徳が気を利かせ、子どもたちにそれらを配りはじめた。
「これ、おいしいよー。」
「はい、ただただ。」
「持って帰って、持って帰って」
などの楽しいはやしをまじえながら。




 激しい雨にはかなわず、ついにお開き。



 子どもたちやおおぜいの人が帰って行った後、
盆踊りの世話をしている消防団員が残った。


 そんな中、高校2年の息子も残りその輪に加わっていた。


 そして全体が息子たち若者グループとおっちゃんグループに分かれ、大盛り上がり。
私は、若者グループにいたのだが、けっこうまじめな話。
今年高校を卒業した幸徳が話し始めた。
「たかくん、大学はいいものかな?僕は迷ったけど行かずあとをとったけど。」
それに対し
「うん、いいものよ。いけるなら行った方がいい。たくさんの大切な友だちができる。」

 確かに、損得ぬきで一生つきあえる仲間ができるのはそのとおり。
働き始めたら、仕事中心の生活になり、余裕がなくなるのも事実。

 そしてじっと聞いていた息子にも話はふられる。
「武蔵、お前はえらい。 高校生で柑橘の消毒散布をするなんて。
高校卒業したらどうするん?」
それに対して、
「まだ決まっちょらん。」

 そんな話のやりとりを聞いていて、いいなーと思った。
異世代との話やまじわりの中で、社会との接点を見いだし、成長していく。

 小さな小さなふるさとではあるが、未来に明るい光がさしている。

                         岬人(はなんちゅう)