喜久家プロジェクト

日本一細長い半島、四国最西端「佐田岬半島」。 国内外からのボランティアとともに郷づくり「喜久家(きくや)プロジェクト」。

お墓参りと彼岸花

2014-09-24 | ブログ
 昨日、9月23日は彼岸の中日。
娘たちとご先祖のお墓参り。

 お墓に着いて目にとまったのが真っ赤な彼岸花。
この花を見ると秋だな~と感じるのは私だけではないだろう。
この花が終わると、金木犀の香りがただよう秋となる。



 『彼岸花といってもピンとこないけれど、別名でいえばわかる方も多いでしょう。
たくさんの別名、しかもちょっと不気味な呼び名があるのには理由がありました。

【基本データ】 彼岸花:ヒガンバナ科ヒガンバナ属の多年草。
田んぼの畦道などに群生し、9月中旬に赤い花をつけるため、お彼岸の頃に咲く花として親しまれています。
花言葉は、「情熱」「悲しい思い出」「独立」「再会」「あきらめ」。


「曼珠沙華(まんじゅしゃげ/かんじゅしゃか)」は、サンスクリット語で天界に咲く花という意味。
おめでたい事が起こる兆しに赤い花が天から降ってくる、という仏教の経典から来ています。
サンスクリット語ではmanjusakaと書きます。

 彼岸花にはアルカロイドという毒があるため、「毒花(どくばな)」「痺れ花(しびればな)」などとも呼ばれています。

 その反面、でんぷんを多く含んでいるため食用可能でして、毒は水にさらすと抜けるため、
昔は飢餓に苦しい時に毒を抜いて食用にすることもあったそうです。
 田んぼの畦道に彼岸花が多いのは、その毒でモグラや野ネズミを防除するためだけではなく、
飢饉に備えて植えたという説もあり、危険を覚悟してまで口にしなければならなかった昔の苦労がしのばれます。

 花の様子から、「天蓋花(てんがいばな)」「狐の松明(きつねのたいまつ)」「狐のかんざし」「剃刀花(かみそりばな)」など、全国にはたくさんの呼び名があります。

 また、花のある時期には葉がなく、葉のある時期には花がないという特徴から、
「葉見ず花見ず(はみずはなみず)」と呼ばれています。

 ※天蓋……祭壇の上などの装飾用のおおいのこと
                         (all about 暮らしの歳時記より)』




 父に聞くと、この彼岸花は我が家のお墓に自然と生えたとのこと。
この花がまたご先祖への感謝の気持ちを深くしてくれている。

 ふるさとの未来に残したい風景だ。

                  岬人(はなんちゅう)

田舎のお彼岸

2014-09-24 | ブログ
 昨日9月23日は、秋のお彼岸の中日。
仕事が終わった夕方、娘たちとご先祖のお墓参りに行った。

 『春分と秋分は太陽が真東から昇って真西に沈み、昼と夜の長さがほぼ同じになる日ですが、
お彼岸にお墓参りに行く風習は、この太陽に関係しています。

 仏教では、生死の海を渡って到達する悟りの世界を彼岸といい、
その反対側の私たちがいる迷いや煩悩に満ちた世界を此岸(しがん)といいます。

 そして、彼岸は西に、此岸は東にあるとされており、太陽が真東から昇って真西に沈む秋分と春分は、
彼岸と此岸がもっとも通じやすくなると考え、先祖供養をするようになりました。

 お彼岸はインドなど他の仏教国にはない日本だけの行事です。
日本では、正月など神道にまつわる行事を行う一方、仏教を説いた釈迦の教えも受け入れてきました。
 お彼岸は「日願」でもあるため、太陽の神を信仰する神道と結びつきやすかったという説もあります。

 また、春の種まきや秋の収穫とも結びつき、自然に対する感謝や祈りがご先祖様に感謝する気持ちにもつながって、
お彼岸は大切な行事となりました。 (all about 暮らしの歳時記より)』


 平礒のお墓は、郷を見おろす高いところにある。
私は、郷や釜木湾を見渡せるここからの眺めが大好き。





 昨日は、曇り空で暑くもなく、さわやかな秋風が吹いていた。
夕闇が近づくにつれ、鈴虫やコオロギなどの虫たちの声が、あたりに鳴り響く。
それがさらに心落ちつかせ、おだやかにさせてくれる。

 お墓の前にたち、ご先祖にたいして手を合わせる。
知っているのは、祖母だけであるが、その他多くのご先祖がおられたから
今の自分がここにいる。
 娘たちにご先祖の話をしてあげる。





 お墓参り。
あわただしい日常を心おだやかにふり返ることができる。

 未来に残していきたいふるさとの風景。

               岬人(はなんちゅう)