喜久家プロジェクト

日本一細長い半島、四国最西端「佐田岬半島」。 国内外からのボランティアとともに郷づくり「喜久家(きくや)プロジェクト」。

「道後やや」 の お・も・て・な・し

2015-04-06 | ブログ
 4月4日、以前から気になって注目していた道後の「やや」に泊まることができた。



地元を重視した、斬新なアイデアから次々と魅力あるものを生み出していることをよく耳にしていたからだ。

 場所は、分かるのだが、いざ車でめざすと、道が狭かったり、入り組んでいたりして分かりづらかった。
ナビのおかげでようやく到着。

 外観は、モダンでシンプル。


 外には、オレンジ色のネクタイをした従業員の方が車を誘導してくれた。
そして「お荷物をお持ちしましょうか?」という心づかい。
玄関まで案内してくれた。

 玄関を入ると、ブラックボードに、場所が分かりづらかったことへのお詫びの言葉が書かれていた。
「スタッフ一同、精一杯のおもてなしでお返しいたします。 何なりとお申し付けくださいませ。」


「心は誰にも見えないけれど、心づかいは見える。 思いは見えないけれど、思いやりは誰にでも見える。」

コマーシャルにこんな言葉があった。 
「道後やや」の心づかいと思いやり、たくさんありそうだ。


 ロビーに入るとすぐ右側に、愛媛らしく柑橘のジュースが棚に置かれ、販売されていた。
「10」という同じグループが販売しているみかんジュース。
何ともおしゃれなデザイン。


 その横には、「おもてなしデスク」
宿泊者が、自由に味わっていいものが、時間帯によって違うものが並べられる。
この時は、ジュースをいただいた。 しかも蛇口をひねったら、オレンジジュースが出てくるという、遊び心満点。


 フロントの女性スタッフの応対も笑顔いっぱいでとても気持ちよかった。

 エレベータの近くには、有名な今治タオルが種類ごとに分けられており、どれでも自由に使っていいようになっていた。
使う楽しみが生まれてくる。


 日本には、独自の文化に根ざした、とてもよいモノがたくさんある。
それは、日本人の「丁寧なものづくり」「気遣いのこころ」「すぐれた美意識」
「繊細な舌」「暮らしを楽しむ気持ち」「和を貴ぶ精神」などに支えられ、育てられてきた。
それらよいモノを新しい視点によって生み出しているのが、道後ややを含めたこの企業。

 エレベータに乗り、2階フロアへ。
それぞれのフロアでは、靴をぬいで下駄箱に入れ、わが家の感覚で歩くようになっている。


 部屋もシンプルでどこかモダン。
洗面所やシャワーまでもが、おしゃれ。




 まさに、心づかいがいたるところに、さり気なく感じられた。
「心からの感動をクリエイトする」
という思いが行き届いていた。
どうすれば、感動してもらえるのか、より喜び、より楽しんでもらえるのかを常に求め続けている。

 その考え方は、人とのつきあいにおいても、全く同じことが言える。
どうすれば、この人に喜んでもらえるのか、元気になってもらえるのか、感動してもらえるのか。

 感動を届けられるような人になりたい。
そのためにも、心や思いを少しでもいいから行動に表していきたい。
それだけでいい。 それが大切。


 人の喜ぶ笑顔ほど、見ていて幸せを感じるものはない。

「道後やや」からいろいろなことに気づくことができた。
そして有名なその食事にも徹底した、心からの感動を生み出すしかけがつくられていた。

 それについては、また記してみたいと思う。

                岬人(はなんちゅう)