喜久家プロジェクト

日本一細長い半島、四国最西端「佐田岬半島」。 国内外からのボランティアとともに郷づくり「喜久家(きくや)プロジェクト」。

春の道後をぶらり

2015-04-07 | ブログ
 4月4日から5日にかけて、道後に泊まることがあった。
桜が咲くいい季節。
道後のまちをぶらり歩いてみた。

 この日は、曇り空だったものの気温が上がり、長袖シャツで十分な暖かさ。

 人混みが得意ではないので、いつもの山の手マリアージュガーデンへ向かった。
松山祭りでにぎわう喧噪から離れ、ゆったりとした時間が流れていた。

 ハナミズキのような、桜のような真っ白い花が入り口に咲いていた。


 ガラス細工からもれるノスタルジックな明かり。




 水が満々とたまる池。


 お店には、こんなかわいい置物も。
これに何を積みこんだらいいだろう。
ドライフラワーなどを積んだら、楽しいかも。


 昔々のこと、足を痛めた白鷺が毎日毎日舞い下りて、岩の間から流れ出る湯に浸していた。
やがて傷は癒えて、飛び立って行くのを村人が見て、手を浸すと温かく温泉であった。
これが道後温泉の発見とされる。


 レストランなどの建物の向かい側には、こんもりとした緑。
  

 

 その緑の中に、ピーターラビットの館らしきものが建っている。
中をのぞくと。
 

 色とりどりの花々が咲く。




 めずらしいミニリンゴの花も。


 山の手マリアージュガーデンを後にし、道後温泉方面へ向かう。
途中、オールドイングランドホテルでは、ハンガーフラワーが壁を彩っていた。


 そして、道後温泉本館。昔はこちらが正面だったようだ。


 今の道後温泉本館正面。 建築されて120年経ち、2017年に耐震補強などのため、立て替えが始まる予定。


 俳人、正岡子規記念博物館。
 

 皇室御用達のふなや


 カラクリ時計前は、いつも多くの人でにぎわっている。


 アーケード内にあるおいしいと評判の煎餅の店。


 ちょっと離れるが、チーズケーキで有名なESPRIT


 夜の飲み会の店、魚武。
店内には、佐田岬特有の青石が飾られ、海の薫りが漂ってきそうだった。


 あまり食べない私が、これさえあればお酒が飲める鯛のカマ焼き。


 知り合いの有賀さんが経営する勝沼醸造のワイン。アルガーノモンテ。
このワインは、甲府盆地の東側のなだらかな傾斜地にある峡東地方において、
栽培された完熟のマスカット・ベーリーA種をゆっくりと醸した後、フレンチオーク樽で熟成したもの。
 ベリー系の香りと豊かな果実味に加え、ほのかなタンニンが優しい味わい。
 このワインをぜひ、知り合いに飲んでみてほしかった。


 
 春の道後ぶらりは、思った以上に充実したものだった。

 落ち着いた空間があり、ゆったりとした時間が流れていること。
それはまさに豊かな自然が大切だということ。
そこにおいしい食べ物や飲み物があると最高。

 そう考えると、ふるさと佐田岬の田舎も十分魅力に値する場所。
そんなことも考えながら、夢をふくらませた暖かい春の日だった。

                岬人(はなんちゅう)


 


道後ややの朝食のお・も・て・な・し

2015-04-07 | ブログ
 4月4日、道後ややに宿泊。
翌5日、楽しみにしていた朝食。



 朝食15分前に、部屋からフロントに電話。
 混み合って、お客さまを待たせない配慮。
フロントから「ただ今、お席が空いていないので、もう少しお待ちください。」
との返事。ここにもお客さまへのおもてなしが感じられる。
 待つこと10分。
フロントから「たいへんお待たせいたしました。」との連絡があった。

 レストランに行ってみると、確かににぎわっていた。
そんななか、1階のとても便利なところに席をかまえてもらい、うれしくなった。

 道後ややに興味をもった大きな理由が、この朝食。
愛媛産にとことんこだわったビュッフェ形式の朝食。
「安心・安全で美味しい」をテーマに愛媛県産の厳選食材を使用。
自社農園の野菜にこだわる。
可能な限り調理場で手作りする。

 単なる愛媛産ではなく、愛媛産の「安心・安全・美味しい」野菜を心ゆくまで楽しんでいただくというおもてなし。
農薬不使用の朝採れ野菜や自然栽培のお米等普段なかなか巡り会えない食材を中心に品質最優先で食材を揃えている。

 

 写真の左側は、すべていろいろな種類の野菜が並んでいる。20種類くらいはあっただろうか。
見たことも、聞いたこともないものもあった。
この機会に食べてみようと思い、少しずつできるだけ多くの種類をいただく。

 写真の正面は、さまざまなドレッシングと10数種類の柑橘がズラリ。
みかん農家の自分としては、とても興味がわく。
かんぺいや紅マドンナなどの高級種類こそないものの、普通の人にとっては、感激の品ぞろえ。

 そんな感じで少しずつでもお皿に取っていったら、すごい食事になった。



 通常の小売店経由のルートだと、どうしても消費者の手元に届くまでに多少なりとも鮮度が落ちてしまう。
ややの野菜は、自社農園からの直送、そして生産者直送なので収穫後数時間(葉物野菜の場合)でいただけるしくみとなっている。

 しかも朝採れ。葉物野菜に関しては農家の協力のもと毎日20種類前後を朝採れの状態で出される。
朝食に朝採れ野菜を間に合わせるために、ややには農作業専門スタッフがいて、
深夜2時からの出勤で農家とともに収穫・配達作業を行っているようだ。

 すごいこだわり、おもてなしのしくみ。

 またこれ以外に、オーダー注文できるものもあり、
普段めったに食べないフレンチトーストを注文した。
 説明によると、低温殺菌牛乳・美豊卵・愛媛産生クリーム・自家製バターを使用。
最高の食材にこだわった自慢のフレンチトーストがあつあつの状態で出された。
口にすると、とろけるようなやわらかさと生クリームのコクのある味わいが口の中に広がった。

 その他、内子産の豚肉で作られたソーセージや宇和海でとれた鯛を焼いたもの。
気がつくと、テーブルいっぱいになってしまった。

 

 食材・調理ののすばらしさはもちろんだが、
そのもとは、おもてなしの心。

 喜んでもらいたい。 幸せな気分になってもらいたい。
全ては、そこから始まる。

 自分の普段の生活をふり返ってみようと思う。
もっと大切な人が幸せになれること、自分が喜びに満ちた気持ちになれることがあるはず。
ちょっとした、「お・も・て・な・し」から始めてみようと思う。

                     岬人(はなんちゅう)