喜久家プロジェクト

日本一細長い半島、四国最西端「佐田岬半島」。 国内外からのボランティアとともに郷づくり「喜久家(きくや)プロジェクト」。

伊方中学校の自転車点検に60年

2015-05-16 | ブログ
5月11日(月)から5月20日(水)までの10日間、春の全国交通安全運動が、実施されています。
 警察庁の平成26年度の報告書によると、全国で自転車事故により535人の方が亡くなっています。15年前の1,032人から徐々に減ってはいるものの、毎年これほど多くの方の命が自転車による事故で失われています。
 
 ときには、歩行者をはねて加害者になる場合もあり、被害の大きさにより数千万円の賠償金を支払わなければならない事例も多く起こっています。(最高額は、小学校5年生が起こした歩行者との衝突事故により約9,500万円の損害賠償が命じられました。)
そのため自転車の任意保険に加入する人が多くなっています。

 被害者にも加害者にもならないために、安全な乗り方を心がけ、自転車の点検をしっかりとしていかなければなりません。



 伊方中学校では、自転車点検実施に地域の兵頭サイクル、中村自転車さんには、無料点検をしていただくなど毎年多大なご協力をいただいています。

 先日、兵頭サイクルにお願いに行きました。兵頭さんとは、10年ぶりの再会。少し足腰が弱ったと言われるものの、元気な口調でした。そしていろいろなお話を聞くことができました。
 年齢は、今年で85歳になるそうで、たいへん驚きました。
19年前に初めて伊方中学校に赴任したときも自転車点検をしていただいていたので、
「何年前から伊方中の自転車点検をしていただいているのですか。」
とお聞きました。

 すると、
「この自転車屋を20代半ばから始めたので、伊方中学校さんの自転車点検をさせてもらうようになり、もう60年近く経ちますかね。」
とのこと。



 心の底から感動しました。
 60年間自転車を触り続けた手は、太くたくましく、油で汚れていました。
まさに働く人の手。
 対照的に瞳からは、自転車に乗る子どもたちの喜びと安全を願い続けたやさしさを感じました。



 
 そして最後に言われた言葉が、深く心に響きました。
「地域の人のおかげで、今まで自転車屋を続けてこれました。働ける限り、自分にできることをして、地域のみなさんにお返ししようと思っています。」

 どんな人もみんな地域において大切な存在であることを改めて感じました。


                         岬人(はなんちゅう)

ロハスな平礒

2015-05-16 | ブログ
 ロハスとは、LOHAS= Lifestyles of Health and Sustainability の頭文字をとった略語。
 健康と環境、持続可能な社会生活を心がける生活スタイル「LOHAS」ロハスのこと。

 LOHASは、1990年代の後半にアメリカの中西部、コロラド州ボールダー周辺で生まれた新しい生活スタイル。

 平日の帰宅は、だいたい夜8時過ぎ。
釜木にさしかかると対岸に平礒の明かりが見えてくる。
その少ないこと、少ないこと。

 次の写真は、よーく目をこらさないと、真っ暗なものにしか見えない。



 今暗闇にキラキラと輝く金星が見える。
5月上旬には、三日月と仲よく寄りそうような場面もあった。

 



 人口約50人の郷の人たちは、夜早く床につき、夜明けとともに起きる。
無駄な電気が使われない。

 みかん作りの専業農家が多い平礒は、暮らしがロハス。
時代の最先端かもしれない。



           岬人(はなんちゅう)