喜久家プロジェクト

日本一細長い半島、四国最西端「佐田岬半島」。 国内外からのボランティアとともに郷づくり「喜久家(きくや)プロジェクト」。

娘たちの最後の試合 ~君の汗、輝く一滴、勝利の雫~

2015-07-22 | ブログ
 昨日7月21日は、娘たちの最後の試合、愛媛県中学校総合体育大会。
汗が流れ落ちる暑い夏も、北風吹き付ける凍える冬もがんばってきた。
八幡浜・西宇和の予選を勝ち抜き、最後となる県大会。

 相手は、強豪ひしめく越智・今治地区から勝ち上がってきたペア。
後衛の強気なストロークがそれを物語っていた。

 それに対し、一本の強さは弱いが、ねばり強く、絶対にあきらめない試合を展開する娘たち。
 1ゲーム目、いきなりサービスキープ。
レシーブゲームをとりやすい中学校ソフトテニスにおいて、とても良いスタート。
2ゲーム目のレシーブをとると思いきや、固さがみられ、ねらいもわずかにそれ、レシーブゲームを落とす。

 その後またしても、サービスをキープ。
そしてレシーブもとり、3-1と圧倒し、王手をかける。
次のサービスゲームをわずかな差で落とし、3-2。
追いこまれても強気に攻める相手ペア。
わずかなところでボールに嫌われる娘たち。
続くレシーブゲームも落とし、3-3のファイナルゲーム。



 流れが相手にあるなか、始まったが、気持ちをきりかえ、途中5-3のリード。
7ポイント先取なので、圧倒的に有利。
しかし勝利は遠い。
強気な相手がまたしても追いつき、逆にマッチポイントをにぎられる。
祈るような次の1本。
取り返し、デュース。
ねばり強く、ボールにくらいつく娘たち。
これで今までも勝ち上がってきた。

 勝利の女神は相手に微笑んだ。
そして娘たちの3年間は終わった。



 うまくいかないことはたくさんあったが、
ここまで打ちこんできたことは、娘たちを強くたくましくした。

 部活動のすばらしさはそこにある。
青春のかけがえのない思い出となった。

試合後、監督や私たちといっしょに応援に来てくれた祖父母に
「応援ありがとう。」
と気丈に言う娘たち。
 目は赤くなり、涙を浮かべていた。

 思うような試合ができず、ずいぶん悔しい思いをしていることを察することができる。
それでも気持ちをしっかりと持ち礼を尽くす姿。

「君の涙、輝く一滴、勝利の雫」
人生において、大きな雫となるだろう。
 



          岬人(はなんちゅう)




コメント
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