ふるさと佐田岬半島の自然が大好き。
この思いは、齢とともに強くなっている。
きっと幼い頃の自然体験がたくさんあったからだろう。
晩秋であれば、神社のイチョウの葉をみんなで寄せ集め、
それをベッドにしてうたた寝したことがいい思い出として残っている。
遊び場の多くは、身近な海であり、山であった。
佐田岬の自然は、感動と神秘に満ちている。
今ではいつも車に、カメラと双眼鏡、ルーペ、工作ナイフを積んでいる。
自然を楽しむ準備は万端だ。
では現在の子どもたちの自然体験はどうだろうか。
残念ながらあまり多くないのが現状だ。
今年度伊方地域を対象に、「体験活動地域プラットフォーム」をつくる事業が行われた。
地域での持続可能な自然体験活動を推進するしくみをつくるとともに、自然をより深く理解し、地域に愛着をもつ子どもを育てることを目的としたものだ。
実行委員会が組織され、年2回の事業が開催された。
第1回は、8月18日に天空の大野ヶ原を活動場所として行われた。
約3時間の道のりを、レクリエーション等をしながら交流し、ブナ原生林に到着。
放牧されている牛たちのお出迎えに、驚きと喜びの声があがった。
草原の向こうにうっそうと茂る原生林がある。
足を踏み入れると、一斉に「涼しい。」という感激の声があがった。
まさにマイナスイオンたっぷりの自然の冷蔵庫だ。
環境マイスターの説明を聞きながら森の奥へと入って行った。
ブナは、森の母とも呼ばれるほど保水力が強く、土を豊かにし、人々や動物の命を支えているという話に、
子どもたちは、目を輝かせていた。
ルーペで草花を観察する子ども、珍しい蝉や鳥の鳴き声に耳をすます子どもなど思い思いの時間を楽しんだ。
活動後のアンケートには、
「原生林探検で、自然の大切さが分かりました。自然は、私たちの生活に欠かせないものです。
だから、自然を大切にしたいです。」といった感想が寄せられていた。
第2回は、11月15日に地元伊方で行われた。
「自然てんこ森!~竹で作ろう、遊ぼう、食べよう!~」
のキャッチフレーズのもと、三十一名の小学生が参加。
加えて、充実した活動ができるように、老人会から十名、伊方中学校から十八名の生徒がボランティアとして協力した。
まず竹の切り出しから始まった。
ベテランのお年寄りから手ほどきを受ける。
「なかなか上手。いいぞ、その調子。」
そんなほめ言葉に、生き生きと手が動く。
自分たちが切り出した竹は、のこぎりやナイフにより様々なものに形を変えていく。
竹とんぼ、竹ぽっくり、竹鉄砲、竹馬、竹飯ごうなど全て自分の手作り。
難しいからこそ楽しい。
手作りだからこそ大切に思う。
できあがったものでうれしそうに遊ぶ小学生。
側で見まもり、時には手助けする中学生の姿は頼もしく見えた。
このように異年齢の人たちが豊かに交流することで、それぞれが地域を更に好きになる。
昼食は、竹飯ごう炊飯。
竹筒のふたをくり抜き、水と米を入れ、火にかける。
目にしみる煙を払いながら火の番をする。
暮らしの中で火を扱わなくなった現代の子どもたちにとって、とても良い体験だ。
上手く炊きあがるものもあれば、焦げ飯になったものもある。
できばえはどうであれ、自分たちで作ったものはやはりおいしいと思える。
車座になってみんなで食べた昼食の会話もはずんだ。
昼食づくりでも中学生ボランティアが活躍していた。
大鍋で80人分の豚汁を作った経験は、将来きっと役立つだろう。
今回の活動を陰で支えた中学生ボランティアの事後アンケートには、
「竹でたくさんのものができるおもしろさを学びました。
またボランティアとしての活動をしっかりとして、小学生とたくさん交流できたのがよかったです。
こんな活動があればまた参加したいです。」
といった充実感に満ちた感想があった。
今回の事業を通して多くの成果を感じることができた。
自然の中では誰もが生き生きできるということ。
人と人との交わりの中で成長できるということ。
自然てんこ森のふるさと佐田岬は、そんな生き方ができる場所である。
この思いは、齢とともに強くなっている。
きっと幼い頃の自然体験がたくさんあったからだろう。
晩秋であれば、神社のイチョウの葉をみんなで寄せ集め、
それをベッドにしてうたた寝したことがいい思い出として残っている。
遊び場の多くは、身近な海であり、山であった。
佐田岬の自然は、感動と神秘に満ちている。
今ではいつも車に、カメラと双眼鏡、ルーペ、工作ナイフを積んでいる。
自然を楽しむ準備は万端だ。
では現在の子どもたちの自然体験はどうだろうか。
残念ながらあまり多くないのが現状だ。
今年度伊方地域を対象に、「体験活動地域プラットフォーム」をつくる事業が行われた。
地域での持続可能な自然体験活動を推進するしくみをつくるとともに、自然をより深く理解し、地域に愛着をもつ子どもを育てることを目的としたものだ。
実行委員会が組織され、年2回の事業が開催された。
第1回は、8月18日に天空の大野ヶ原を活動場所として行われた。
約3時間の道のりを、レクリエーション等をしながら交流し、ブナ原生林に到着。
放牧されている牛たちのお出迎えに、驚きと喜びの声があがった。
草原の向こうにうっそうと茂る原生林がある。
足を踏み入れると、一斉に「涼しい。」という感激の声があがった。
まさにマイナスイオンたっぷりの自然の冷蔵庫だ。
環境マイスターの説明を聞きながら森の奥へと入って行った。
ブナは、森の母とも呼ばれるほど保水力が強く、土を豊かにし、人々や動物の命を支えているという話に、
子どもたちは、目を輝かせていた。
ルーペで草花を観察する子ども、珍しい蝉や鳥の鳴き声に耳をすます子どもなど思い思いの時間を楽しんだ。
活動後のアンケートには、
「原生林探検で、自然の大切さが分かりました。自然は、私たちの生活に欠かせないものです。
だから、自然を大切にしたいです。」といった感想が寄せられていた。
第2回は、11月15日に地元伊方で行われた。
「自然てんこ森!~竹で作ろう、遊ぼう、食べよう!~」
のキャッチフレーズのもと、三十一名の小学生が参加。
加えて、充実した活動ができるように、老人会から十名、伊方中学校から十八名の生徒がボランティアとして協力した。
まず竹の切り出しから始まった。
ベテランのお年寄りから手ほどきを受ける。
「なかなか上手。いいぞ、その調子。」
そんなほめ言葉に、生き生きと手が動く。
自分たちが切り出した竹は、のこぎりやナイフにより様々なものに形を変えていく。
竹とんぼ、竹ぽっくり、竹鉄砲、竹馬、竹飯ごうなど全て自分の手作り。
難しいからこそ楽しい。
手作りだからこそ大切に思う。
できあがったものでうれしそうに遊ぶ小学生。
側で見まもり、時には手助けする中学生の姿は頼もしく見えた。
このように異年齢の人たちが豊かに交流することで、それぞれが地域を更に好きになる。
昼食は、竹飯ごう炊飯。
竹筒のふたをくり抜き、水と米を入れ、火にかける。
目にしみる煙を払いながら火の番をする。
暮らしの中で火を扱わなくなった現代の子どもたちにとって、とても良い体験だ。
上手く炊きあがるものもあれば、焦げ飯になったものもある。
できばえはどうであれ、自分たちで作ったものはやはりおいしいと思える。
車座になってみんなで食べた昼食の会話もはずんだ。
昼食づくりでも中学生ボランティアが活躍していた。
大鍋で80人分の豚汁を作った経験は、将来きっと役立つだろう。
今回の活動を陰で支えた中学生ボランティアの事後アンケートには、
「竹でたくさんのものができるおもしろさを学びました。
またボランティアとしての活動をしっかりとして、小学生とたくさん交流できたのがよかったです。
こんな活動があればまた参加したいです。」
といった充実感に満ちた感想があった。
今回の事業を通して多くの成果を感じることができた。
自然の中では誰もが生き生きできるということ。
人と人との交わりの中で成長できるということ。
自然てんこ森のふるさと佐田岬は、そんな生き方ができる場所である。