喜久家プロジェクト

日本一細長い半島、四国最西端「佐田岬半島」。 国内外からのボランティアとともに郷づくり「喜久家(きくや)プロジェクト」。

1000パック完売とその後の感動物語

2015-11-24 | 地域づくり
 11月22日(日)、えひめ・まつやま産業まつり。
 みっちゃん大福のテントにあるテーブルには、所狭しとみっちゃん大福が並べられている。



 21日に500パック、1000個。
新たに22日も同じ数、合わせて1000パック、2000個の完売をめざしていたようだ。

 タイムリミットは、午後2時。
残り1時間。
藤原教頭先生から意欲を高める声が飛ぶ。
「残りあと80個」
時間とともに
「あと40個。」「20個」「10個」「5個」「2個」
そして2時前ついに
「ラスト1個」

 これを買っていただくのは誰だろう。
ついにその人が現れた。
思わず拍手がおこった。
「ありがとうございます。」
そしてその男性を囲み、記念撮影。



「お客さまは、神様です」


 2日間、本当にみなさんよくがんばられた。


 余韻覚めやらぬ様子のなか、
立ち止まりこちらの店を眺めている2人の女子高校生がいた。

私:「どうかしましたか? もしかしてみっちゃん大福を買いに来てくれたんですか?」
高校生:「はい。ぜひ食べたいと思って探して来ました。」
私:「ありがとうございます。でも申しわけありませんが、たった今売り切れてしまいました。」
高校生:「そうですか…」
私:「お二人の気持ちは本当うれしいです。どこの高校ですか?」
高校生:「済美高校1年です。」

 こんなうれしいことはない。
すると藤原教頭先生が自分で買っていた1パックを高校生にゆずってあげたのだ。
思いがけないできごとに、2人の高校生は大喜び。
 その場にいた人たちみんなが喜びでいっぱいになった。

 そして2人はていねいな礼とあいさつをして去って行った。
どこかのベンチに座り、おいしそうにみっちゃん大福を食べる様子が目に浮かぶ。

 幸せを呼ぶみっちゃん大福だ。


           岬人(はなんちゅう)



みんなに人気のみっちゃん大福

2015-11-24 | 地域づくり
 11月22日(日)、松山で開かれた愛媛すごいもの博でみっちゃん大福販売の手伝いをしていた。
試食も準備され、三崎高校生が「どうぞ、食べてみてください」
といろいろな人にすすめていた。


                     「お年寄りにも人気のみっちゃん大福」

 中には、かわいい子どもたちもやって来る。
近くから友だちみんなでやって来たという小学生たち。
 
私:「みかん好き?」
子ども:「はい。大好きです。」
私:「大福、おいしい?」
子ども:「はい。とてもおいしいです。」

 あまりにうれしそうに食べるので、
私:「おいしそうに食べるところ写真、撮らせてもらってもいい?」
子ども:「うふふ。はい。」

 

 子どもたちの食が崩れていると言われる。
ジャンクフード(高カロリー、高塩分の栄養バランスがない食べ物)が多く、それを食べなれ、
好んで食べる子どもたち。

 某ハンバーガー企業の戦略に、
「3歳までの子どもたちに、うちの商品を食べさせよう。そうすれば、生涯食べ続けることになる。」
ということを聞いたことがある。

 本物の味が失われている。
「本物を味わってほしい」
ということが、私の願い。

 彼女たちの手に持っているジャンクフードが気になり、余計にそう思った。

 本物を作ろう。
本物を味わおう。

 みっちゃん大福は、そんな意味でも幸せを呼ぶ食べ物だ。
岬には、本物がある。
岬には、本物を作る人がいる。

                    岬人(はなんちゅう)