喜久家プロジェクト

日本一細長い半島、四国最西端「佐田岬半島」。 国内外からのボランティアとともに郷づくり「喜久家(きくや)プロジェクト」。

香港とロシア、トベリから来てくれた喜久家ボランティア歓迎会

2014-11-05 | ブログ
 先日11月2日、喜久家ボランティア2人の歓迎会を行った。
 香港出身のGladys J. Yauことキューちゃん。
 ロシア出身のマヤ。
マヤのふるさとは、モスクワからサンクトペテロブルク行きの列車で2時間ほど走った街、「トベリ」の近く。
来年からはサンクトペテロブルクに住むらしい。
旧ソ連時代は、レニングラードと呼ばれていた。
北欧バルト海のフィンランド湾に面した街。
北にはフィンランドもすぐ。
西に行けばすぐにエストニア。
以前喜久家ボランティアとして来てくれていた「ケルト」が住んでいる。

 こうして見れば、実に多くの国からこの小さな平礒へ来てくれたものだ。
感謝とおもしろさでいっぱい。

 そんな気持ちをこめて喜久家で歓迎会を行った。
集まったのは、受け入れ農家の良一あんちゃん。
若きリーダーたかみつファミリー(奥さん、子ども2人)。
平礒のルーキー、幸徳。
そして喜久家代表、弟の洋海と三崎高校2年息子の武蔵。





子どもがいたので和やかな雰囲気。









熱く語る場面も。



夜10時をまわった頃、教え子の明日香とまみも参加。





すてきな交流が続いた。

 世界の中の小さな日本の、人口50人に満たない平礒で、
ちがいを持った人たちが、お互いを認め合いながら交流している。

 実におもしろい。
そしてすばらしい。

 とても盛りあがったなか、夜12時前におひらきとなった。

 出逢いを生みだし、出逢いを育む。

                  岬人(はなんちゅう)








愛媛大学農学部農学研究科の研究の舞台

2014-11-03 | ブログ
 昨日11月2日、愛媛大学農学部から教官を含め3名の方が来られ、
喜久家プロジェクトの取組について、我が家で聞き取りが行われた。



 大学院生の研究タイトルは、
『佐田岬半島の「ふるさと遺産」活用によるフィールド・ミュージアム展開と地域再生』

○ 豊かに残された「ふるさと遺産群」
 ~ 厳しい地理的環境が生み出した優れた遺産 ~

○ 佐田岬「見つけ隊」の活動 
 ~ 環境・生活一体的多様な全体性を持つ活動 ~

○ 残存「生業」と「生活・環境博物館」としての佐田岬半島

○ フィールド・ミュージアムの展開と知の通路が拓く知的刺激空間化

○ 「ふるさと遺産」を活かした地域再生
 ~ 半島における多極拠点形成に向けて ~

○ 佐田岬半島生活・環境博物館



 みなさんにこのような話を聞いていると、
ふるさと佐田岬の未来への夢が広がっていく感じがした。

 この後、ご一行は、隣にある二名津の芝生公園プロジェクトの聞き取りに行かれた。



 地域にある様々な個性を持ったものがつながっていくとおもしろみが増す。
ちがいが豊かさにつながる。

 まるでカレーライスのように。 

             岬人(はなんちゅう)

 

姫路 「ガハハゲストハウス」での出会い

2014-11-03 | ブログ
 姫路での研修が終わった31日夕方。
 列車を乗り継いで帰っても6時間近くかかるため、
もう1泊することにした。

 どの宿にするか。
最近、興味があり、気に入っているゲストハウスに泊まることにした。
その名も 「ガハハゲストハウス」
という何ともおもしろい。

 

 オーナーの松岡さんから大まかな説明を受け、
期限付きスタッフの台湾出身のらくちゃんから施設の案内をしてもらった。

 日本が大好きという彼女。
透けるような笑顔と純粋さを感じた。



 日本が嫌いという人もいるが、日本が好きという人の方が圧倒的に多い気がする。
すごいぞ、日本!

 他の宿泊客田さんとも話が盛り上がり、酒盛りとなった。
とても親しみやすい方だった。



 その他、娘さんが京都のシュタイナー学校に通っている朋子さん。
興味深い話をたくさん聞いた。 

 このような新たな出逢いもあり、とても楽しい姫路の夜だった。

出逢いが、人を変える。

出逢いは、感動。 

              岬人(はなんちゅう)



第9回 小中一貫教育全国サミット in 姫路が終わる

2014-11-03 | ブログ
 10月30日から2日間にわたって行われた小中一貫教育全国サミット in 姫路。
31日(金)に盛会のうちに幕を閉じた。



 来年の会場地は、奈良県奈良市と新潟県三条市。

 地元の新聞にもサミットの様子がのっていた。



 ふるさと三崎地域でも進めていきたい。


           岬人(はなんちゅう)

旅先での出逢い ~袖ふれあうも多少の縁~

2014-11-01 | ブログ
 姫路の出張2日目。



午前中の会が終わり、外の景色がきれいに見えるベンチで昼ご飯を食べていた。
 そこへ、1人の男性が、
「隣に座らせてもらっていいですか」
というていねいな言葉をかけてきた。

 渡辺謙に似たかっこよさ。
 話の語尾のイントネーションから東北の人かな、と思った。
宮城、山形の知り合いのイントネーションに似ていたから。
 ところが、何と北海道の旭川市から来られたようだ。

 以前は、その美しさからパッチワークの丘と言われた美瑛にも勤められていたとのこと。
学生時代にバイクで旅した思い出なども語り、話が盛り上がった。

 旭川市と言えば、日本の最低気温を記録するくらい寒い場所ということと、旭川動物園のことくらいしか思い浮かばなかった。
そんな私に岸さんが、おもしろい話を聞かせてくれた。

 旭川市は、歌手、玉置浩二の出身地で、旭川市でのコンサートでは、時間オーバーする熱のいれようだとか。
また数年前母校の神居中学校に帰り、後輩たちに夢を与えてくれたこと。

 私も愛媛やふるさと佐田岬の知られざることを話した。
楽しい時間は、あっという間に過ぎ、別れた。
 
 こうして旅先で袖ふれあったのも何かの縁。
年末から収穫が始まる日本一の柑橘を食べてもらおうと思っている。



 こうした縁も、全ては岸さんの
「お隣、いいですか。」
というひと言から始まった。

 出逢いをつくれる、すばらしい人。
出逢いを育める生き方をしていきたい。

                 岬人(はなんちゅう)

第9回 小中一貫教育全国サミット in 姫路に参加して

2014-11-01 | ブログ
 今回の旅の目的は、「小中一貫教育について学び、ふるさと三崎地域において進めていく」ということ。
小学校に入学した子どもたちの学びと育ちを、義務教育9年間の枠でとらえ直していく動きが全国的に広がっている。

 現在の小学校6年、中学校3年というしくみは、戦後アメリカを参考にしてできたもの。
ところが今、アメリカではこれを変えていく州も増えている。
それなのに日本では、何の疑問もなく、引き継がれている。
おかしいかも。

 6・3制を変える理由は、社会の目まぐるしい変化、それにともなう子どもの心と体変化などが昔に比べると大きいということ。
小学5年生をギャングエイジといい、やんちゃになる年頃。
学校の勉強も難しくなる節目。

 小学校から中学校の学校生活になじめないことを中1ギャップという。
先生は、がらっと変わり、友だち関係にも変化がみられる。
 また中学校1年では、外国語の教科が加わり、つまずく子も少なくない。

 中学校では、2年生が思春期まっただ中で心が不安定になる年頃。

 今の子どもたちの様子を考えると、小学校と中学校がつながりを強くしていくことはとても大切なこと。
子どもたちが何をどこまで学んでいるか、どこまで育って、これからどう成長していきそうかを先生が知っていて、支援していく。



 三崎小学校と三崎中学校では、すでに多くのつながりが持てている。
それをさらに整理整頓してよりよいものにしていこうとしている。

 そのためには、家庭はもちろんのこと、地域とのつながりがなくてはならない。
子どもは、学校だけで育っていくのではないから。

                        岬人(はなんちゅう)