かなり前になるけど、元ラグビー日本代表で、今もラグビー解説や時々
タレントとしても活躍している大八木さんの公演を聴きにいったことがある。
その時、一番印象深かった言葉が「柔道もそうですが、子供達にラグビー
を教える時には、まず負けることから教えます」ということやった。具体的に
は、柔道では受身から、ラグビーではタックルされて倒されることから教える
ということで、そういうふうに具体的に言われれば、そうやなと思うんやけど、
それが「負けること」やということには意外と気づいてないもので、言わてハ
ッとしたことを覚えてる。
人は負けると悔しいと思い、勝ちたいと思う。でも誰でも絶対に負けること
があり、そこでくじけてはいけない、ということを子供時代から教えることは
本当に大切なことで、大八木さんの活動・教育方針にはいたく感銘した。
なんか正月早々残酷な方法で姉を殺めた弟がいたけど、聞くところによる
と「夢がないね」と言われて逆上し、そのような行為に及んだらしい。
その言葉が本人にどれほど強く突き刺さったのかは知らないが、この弟が
負けて倒れて起き上がった回数が常人よりも異常に少なかったのは間違
いないように思う。
高校ラグビーが盛り上がっている昨今、タックルで倒された高校生たちが
起き上がってまた倒されしている姿をみていると、この弟がもし大八木さん
の話を聞いていたならきっとこんな事件を起こさずに済んだんじゃないかと
思えてならない。
学問以外を教える優れた人材が今ほど必要な時期はない。大八木さん
には現役時代同様、あらゆる外圧を吹っ飛ばして突進して欲しいと思う。
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