フクロウの生息する高原・清里より

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巣穴調査: 巣穴を隠すニホンアナグマ、タヌキ、キツネ、野良猫

2021-03-28 11:38:47 | Animals
落ち葉が積もった斜面に、ぽっかりと穴が開いていた。
ニホンアナグマやキツネの巣穴に比べると、かなり小さい穴に見えた。
トレイルカメラを設置して2週間撮影したところ、巣穴の主はニホンアナグマであると判明した。
タヌキ、キツネ、野良猫、シジュウカラも撮影された。
ニホンアナグマが巣穴から出てくるところ。
周囲を警戒しながらそろりと出てくる。
近いよ。
巣穴に戻るニホンアナグマ。周囲の落ち葉を大量にかき集めて巣穴を隠している(動画からJPEGへ変換)。
キツネは昼間に1回だけ登場。カメラの前まで来てくれなかった。
タヌキは夜間に1回だけ登場。少し痩せている?
夜中に猫が来て、巣穴を覗き込んでいた。ニホンアナグマの子供を襲うつもり?
近くに人家はないので、野良猫に違いないが、健康そうな猫である。
巣穴の正面にシジュウカラがやってきた。
巣穴の開口部は、シジュウカラがかろうじて出入りできる程度の広さしかない(落ち葉でカモフラージュされている)。

昨年は、3カ所でニホンアナグマの巣穴群を調査したが、今回のように落ち葉で巣穴を隠す様子は観察されなかった。
これまで調査した巣穴群には、それぞれ10カ所近い出入口があったが、今回は1カ所しか出入口がみつからなかった(落ち葉で隠されている可能性がある)。
昨シーズンに冬眠を確認した巣穴では、3頭のニホンアナグマが出入りしていたが、今回の巣穴では今のところ1頭しか確認できていない。
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