よろこびを感じるためには
かなしみも感じるといふ 代価が要る
かなしみを知らずにすむためには
よろこびも知らないといふ 代価が要る
いつも かなしみの代価をはらってきた
よろこびが 好きだったから
〜吉原幸子「遺書」〜
弱い自身
も
すき
だ
一問一答形式
の
クイズショウ
で
バンバン
正解
を
出していく
よりも
慎重
に
1ピースずつ
当て嵌めて
パズル
を
完成させる
ような
臆病さ
が
時として
好ましい
コト
も
ある
強い風
で
目醒めた
薄闇
の
中
で
では
このまま
キミ
から
いちばん
遠い
場所
へ
運ばれて
しまうんじゃない
か
と
不安
に
駆られる
けれど
一過性
の
哀しみ
なんて
まだ
まだ
強さ
を
捨てられず
に
いる
弱きモノ
の
対価
に
過ぎない
空
も
きっと
そろそろ
ずっと
上の方
で
準備して
いるだろう
とびきり
の
青空
を
ワタシ
も
そう
この
孤独
の
ずっと
向こう
側
に
光る
陽炎
の
ような
対価
を
やがて
明るむ
暗闇
の
中
で
視覚
が
慣れていく
よう
に
想い浮かべ
ながら
また
少し
眠ろう