真っ赤な秋 〜 薩摩 忠 〜
真っ赤だな 真っ赤だな
つたの葉っぱも真っ赤だな
もみじの葉っぱも真っ赤だな
沈む夕陽に照らされて
真っ赤なほっぺたの君と僕
真っ赤な秋に囲まれている
真っ赤だな 真っ赤だな
烏瓜って真っ赤だな
トンボの背中も真っ赤だな
夕焼け雲を指差して
真っ赤なほっぺたの君と僕
真っ赤な秋に呼びかけている
真っ赤だな 真っ赤だな
彼岸花って真っ赤だな
遠くの焚き火も真っ赤だな
お宮の鳥居をくぐりぬけ
真っ赤なほっぺたの君と僕
真っ赤な秋をたずねてまわる
真っ赤な秋に呼びかけている
〜秋になり
葉に送っていた
栄養や水分をストップすると
葉の中のクロロフィルという
緑色の色素が分解されて
なくなってしまいます。
この壊れたクロロフィルと
光合成によって葉の中に
作られた糖分が合わさると
アントシアニンという
赤い色素がつくられます。
これが
葉が
赤く染まる
理由
だと
言われています。〜
そう
辞書
には
記されている
けれど
冬
と
いう
厳しい季節
を
前にして
乗り切る覚悟。
が
結実した
それが
真っ赤な秋。
なんじゃないかな
と
想う
後
は
枯れて
落葉するだけじゃん!
そう
云い切って仕舞えば
淋しいモノ
ですよ
待ち侘びた
春
に
両の手
を
広げ
照りつける陽射し
の
夏
に
だれか
の
涼み場
と
なり
荒れ狂う
雨風
の
中
でも
耐え忍び
越えてきた
そんな
軌跡
と
奇跡
を
いま
此処
に
真っ赤な秋。
と
して
だれか
の
励み
と
して
突き動かされる
情熱
の
カタチ
と
して
見届けて
みよう
見届けて
いこう