させぼ moonlight serenade

自身の取扱説明書です
きっと

ソレゾレノイロ

2018-10-07 06:26:07 | 日々のこと



どうして枯葉には 
いろいろな色がついているのだろう 
葡萄酒の色 
琥珀の色 
モルトのゴールデン・メロンの色 
きっと風によっては
飲む酒がちがうのかもしれない

〜 田村隆一「秋の黄金分割」〜





台風一過




この街



無事





ボク



無事






キミ



無事






なぞり



ちょうど

輪郭



たしかめる

ように



闊歩する







絨毯



敷き詰めたような

山道





野鹿



ツノを

落として行ったかのような

折れ枝





たしかに


其処



舞い降りた



あろう

吹き荒ぶ

猛威



余韻



伝えてくれた

けれど




いま



此処に在る




シアワセ



縁取り



より濃く

より深く

噛み締めさせて

くれる

舞台装置



ようでも

あった




小さな

水溜



フタリして

覗き込む





鮮やかな色



落ち葉たち



原色の似合う

異国



外来種



魚たち



ようで

まるで

小さな

アクアリウム





うんと

遠く






または



うんと

何処かしら

から



飛ばされたり



飛ばされて来たり

して




その

小さなセカイ



彩り



寄せ合っている








他人事

とは

想えないよねぇ




そんな

意味合い



込めて

キミ



強く

握ってくれた



モールス信号

みたい









ボク






同じ時代



生き

何れ

枯れていく

タイミングさえ

似通わせられて

よかったよ






そんな

暗号文



したためて



いつか

キミ



ほねまで

抱きしめてみたい



想いながら

強く

握り返す





それぞれ








それぞれ







それぞれ








近しく



寄り添い

ながら



朽ちていけたら

イイけれど





それより





何より






それぞれ



色づき



見惚れ



それぞれ



閉じていく

一生



ステキなモノ

だろうね



認め

合えたなら




じゅうぶん




シアワセ

なのかも

しれないよ




そう




まだ

少しだけ

強がり



懐いた




フタリ







耳元





駆け抜ける












甘い









詠みあげながら




宥める

ように




慰める

ように



駆け抜けて

行った





あの












たしか






深い






だった
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