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九電の職員が玄海町の岸本英雄町長と町議による海外視察に、玄海原子力発電所の所長らが同行していたことが「しんぶん赤旗」がスクープしています。
判明した二つの海外視察は
(1)岸本町長と町議らのヨーロッパのMOX燃料工場などの見学(2007年4月25日~5月3日)
(2)岸本町長と町議全12人が参加した中国の泰山原子力発電所などをめぐるもの(08年10月20日~23日)
当時は、日本共産党の議員はいませんでした。
関係者の証言などによると、ヨーロッパ視察には、玄海原発の諸岡雅俊所長(当時。後に同社原子力発電本部長)と今村博信次長(同。後に川内原発所長)の2人の発電所幹部が随行していたというものです。
町長らと九電側とは行き帰りの飛行機も一緒だったことも明らかになりました。
諸岡氏は、古川康県知事と昨年6月に知事公舎で会談をした人物で、ここでのやりとりが「やらせメール」の発端とされています。
同行の経緯について、玄海町は「海外の原子力施設見学の手続き上、電力会社の同行が必要だったため、町の方から九電に要請をした」と説明。
九電は「専門的な話の理解をより深めるために補助者として同行した。問題とは考えていない」としています。
しかし、玄海町長と議員が、九電との蜜月関係のなかで、プルサーマルや長期運転にG0サインを出す資格があるのか疑問です。
今日の朝日新聞には、原子力委員3人に1800万円が原発業界が寄付をしていたことが報道されています。
3人は「福島の事故を受けて安全対策はずいぶん取られている」「高速増殖炉は魅力。開発は続けるべきだ」などと電力業界側にたった発言しています。
こんなことで、日本の原発行政は大丈夫でしょうか。
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この冬最高の冷え込みで萎えてる雑草です。