保安院は8日、定期検査中の大飯原発3,4号機の再稼働の条件となる「ストレステスト」について関電が出した1次評価結果を「妥当」とする事をきめ、近く原子力安全委員会に報告することを決めました。
福島原発の事故原因がハッキリしないまま、机上での安全評価で国民は納得するでしょうか。
しかも、国際原子力機関(IAEA)の調査団に、にその評価審査手法を「妥当」と認めさせ、IAEAから「お墨付き」をもらう念の入れようですが、政府は国民に向かって「安全だ」だという自信がないことを裏付けたようなものです。
評価の方法も、電力会社がおこなったものを保安院がチェックし、原子力安全委員会が「追認」するものです。内容も手続きも従来の手法であります。
この手法が「もたれ合い」の構図として批判されているものです。
夏場に向けて「電力が足りない」との思惑から2次評価も済まないうちに「再稼働にお墨付き」を与える政府の手法は、「何時か来た道」の様な気がして不安でなりません。