九州電力が、県内3カ所に寄付を約束しながら「見送り」が相次いでいます。
唐津市も「市民交流プラザ」に九電との間で5億円の寄付を受け取ることを約束しています。
しかし、昨年度の寄付は「見送られ」現在1億5000万円が入金されています。
3億50000万円の入金の見通しはたっていません。
担当者は、「あと4年間は、現在もらっている寄付金で何とかなる」と説明しています。
4年後には「税金投入」の事態になります。
事実、鳥栖市の九州国際粒子線がん治療センター(サガハイマット)に40億円。早稲田佐賀中学・高校に20億円を受け取る約束をしています。
しかし、ここも九電は入金を見送っています。
九電は、「原発の再稼働」を電力値上げの条件にしています。
九電の経営改善が見込めなければ「寄付」は出来ないでしょう。
二つの団体では、「入金が遅れれば資金繰りがたたず、銀行から資金を借りる」事態になりかねません。
そうすれば、「寄付金欲しさの再稼働同意」を迫られることは間違いありません。
原発マネーに群がる行政手法の末路を見るような気がします。