こんにちは浦田関夫です

市議30年の経験から私なりの視点で発信していきます。

全島民いっせい避難は現実的ではない

2019年02月03日 06時57分14秒 | Weblog


 昨日は、玄海原発防災訓練の視察のために、早朝から星賀港から向島へ向かいました。
集合場所には、「島民」というゼッケンを付けた市職員が多いのにビックリしました。
私たち市議も「市議会議員」というゼッケンを付けて参加しました。

 向島は玄海原発から6キロに位置し、21世帯の54人が暮らしています。
6キロといっても、目の前に原発は見える位置にあります。
 訓練は、住民10人を含む51人(多くは市職員が島民の代役)が向島分校(現在休校中)の2階の講堂に集まり、訓練の内容の説明と安定ヨウ素剤(あめ玉を代用)の配布の実施があり、船で星賀港に移動する訓練を行いました。

 集合場所は、崖崩れの「危険箇所」に指定されています。
建物のすぐ裏は崖が迫っています。
講堂には、全島民が三日間滞在できる食料などが備蓄されていることが説明されました。
気になったのは、安定ヨウ素剤の配布に当たって、一人約30秒で渡されていたことです。
名前と住所、体調やアレルギー体質かどうかを聞いただけで配布されていました。
どうせ配布するのであれば、「現物」を配布した方がより実効性と現実性があるのではと思いました。
5キロ圏外の人でも、希望すれば「安定ヨウ素剤」を配布しています。
そのためには、年1回県が実施する配布場所に出かけなけなければなりません。
避難訓練について島の人は、「自分たちの船でそれぞれ避難した方が早い」と話してくれました。
 島民の多くは、自家用の船を保有しており、その船を使ったが現実的ではないでしょうか。陸に住んでいる人の避難手段は「自家用車」で、足りない分をバスなどで補います。

 昼からは佐賀での会議に車を走らせ、夜は知人のお母さんが亡くなられたのでその通夜に参列と怒濤の一日でした。













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