第608話. 林史観補足② 近衛&風見と山本&米内の知られざる交流 今につながる流れ

2021-08-30 01:51:27 | ★政治 外交 歴史
湖畔人です。

前話に続き、先の大戦が、何故戦略部隊が、東南アジアで石油を確保したら、
英国とオランダを撃破し、西進してインドを開放して、その後は中東でドイツと合流する、と言う確実に勝てるシナリオを用意していたにもかかわらず、最後の最後の土壇場で方針を変え、自殺行為ともいえる対米開戦に踏み込んだのか?と言う謎ですが、その理由が”山本五十六が”真珠奇襲をやらせないなら部下ともども皆で辞める!”とゴネた事を上司の永野が了承し、受け入れ、押し通した事で起きた”、と言うそんなアホみたいな理由が本当の理由なのか?、その裏には永野とアメリカとの間に何等かの密約があったのではないか?と言う見立てを林さんはされています。

実際、永野氏は大学もハーバードを出、駐米期間も長く、軍人でなければ米国に永住したいとも言っていた位の親米派だったことは事実ですが、でも幾ら親米とは言え、日本を亡国にまで追い込める程のものなのか?と言うと、やはりそこには?マークが付くのです。

どうも、永野氏は正義感が強い人間だったようで、永野氏には永野氏なりの正義感があって、彼の生き方を押し通したようです。でも、その結果、日本は奈落の底へと突き落とされ、原爆を二発もくらい、300万人を超える大量の死者を出して敗戦する事になりました。彼はそれをどう見たか?

もし彼がスパイなら、もっと戦後の扱いももっと違うものであったろうに、彼はA級戦犯扱いをされ、肺を患っているのに極寒の中、窓を破られ、寒さで肺炎を発症し、その後、米軍の病院に移され、そこで亡くなりました。林さんは永野は何か米軍との間で揉めたのでは?永野の決意の暴露でもしようとして消されたのではないか?と見ているようです。

これは想像ですが、もしかしたら、欧米を知る身として、”身の程知らずで、大して世界に共有できる価値観や文化も持たないくせに、身の丈に合わない壮大な構想ばかり持つ傲慢な日本には反省を促す必要がある、一度、日本に対し米国にお灸を据えて貰い、敗戦に追い込んで貰って、反省を促すべき”、と、永野氏がアメリカと認識を共有し、日米開戦への誘導までは米側と共同で工作をしていた、が、しかし、事前約束では、日本に早期降伏を促し、民間への被害は最小限にする、くらいの事前約束だったはずなのに、東京大空襲や原爆投下等、非人道的な戦闘行為を見るにつけ、”事前の約束と違う、許せない、騙された。国民に申し訳がない、全てをバラす”と決死の覚悟を永野が持ったかもしれず、そして、それが事前に米側にバレて、本人自身も手紙など一切の証拠も一緒に全て消されてしまった?と言う事なのかもしれません。対米開戦を実現させ、日本敗戦を成功させ、ミッション完了、と言う事で、用済と思われ、消されたのでしょうか?多分、林さんもそんな感じで見ているはずです。何の証拠もないので分かりませんが、無くはないシナリオかと思います。

実働部隊の山本も、その盟友、米内の方も、何故元々反対していた対米開戦を許容したのか、その理由が不明ですが、彼らに怪しげな動きが無かった訳ではないのです。

それは、近衛と、その右腕で共産主義者の風見章と、山本と米内と言う海軍のTOP達の間には、どうも秘密のコミュニケーションルートがあったようでして、風見の息子さん博太郎さんによると、風見と、山本、米内、近衛の仲はきわめて親密であり、彼らは、新聞記者達に感づかれないように、秘書ではなく、長男の博太郎を使って文通をしていたらしく、相当膨大な手紙が風見家にはあったようなのです。でも、終戦後1週間もしないうちに、それら膨大な手紙は、風見自身の手で全て焼かれてしまったようです。

風見は、コミンテルンの手先、ソ連のスパイで、同じ朝日新聞出身の尾崎秀実とは親友であり、戦前も戦後も徹底した共産主義による世界革命を目指した社会主義者、共産主義者と見られている人物です。

その風見と、軍人の山本と米内が秘密の文通を重ねていた、と言うのですからそれは驚きです。

風見の親友の尾崎は、日独の情報をソ連に流し、日米開戦を仕向ける情報を日本社会に流しては世論を誘導するスパイ活動をしていた事が分かっています。そんなソ連のスパイの尾崎の親友である風見と、軍人の山本や米内が一体何を話していたのか?とても興味が湧きますね。

山本は永野と同じハーバード大の出で、アメリカを知っている人間でして、ずっと”アメリカとの戦争は無理!国力に差があり過ぎ!”、と主張していた人物でした。なのに何故かその後、短期決戦前提で、対米開戦を主張しました。で、その後、さらに外洋に戦線を拡大し、そこで大敗をきっし、日本の西進の芽を摘みました。彼は本当に米軍に勝てると思っていたのでしょうか?それとも、上記で永野を疑ったように、山本もまた、敢えて日本をアメリカと戦わせて、敢えて負ける状況を作り、日本に反省を促したかったのでしょうか?真相の程は分かりませんが、あり得る話かと思います。そして彼もどうも銃殺されているらしいのです。米軍機に銃撃され墜落、死亡したと言うのですが、遺体にあった銃痕は近距離のピストルによるもののようだ、と言われています。対米開戦完了、日本敗戦濃厚、大感謝、そして用済と思われ消されたのでしょうか?判りませんがあり得る話かと思います。

米内はどうでしょう?彼もロシア滞在経験があり、ロシア語も話せる親露、親ソ派で、米内も山本も永野も陸軍の北進(対ソ開戦)には反対でした。親ソの風見とはそこは意見が合って、近衛も同様でした。手紙のやり取りの成果かもしれませんね。彼も山本同様、ずっとアメリカとの戦争は無理、と主張していました。なのに何故か山本や永野の対米開戦を許容していました。一体何故でしょう?米内もまた、敢えて日本をアメリカと戦わせ、敢えて負けさせ、反省を促したかったのでしょうか?真相は分かりませんが、あり得る話かと思います。

では、近衛文麿と、風見の付き合いはそもそもどうだったのでしょうか?まぁ林さんの受け売りばかりで恐縮なのですが、彼も事実を積み上げているだけなので、まぁいい線行っているかと思うのです。

まず、近衛は、彼の生前の言葉から、天皇制に不服を抱き、藤原の世への復活を期待していた節があり、社会主義にも興味を抱き、その流れに便乗し、且つ、世界を牛耳る国際金融機関へのお墨付きをいただき、日本を滅亡に導いた後に、新しい国主になりたかった存在だったのだと林さんは見ています。

一方、風見章は、朝日新聞出身の共産&社会主義者で、戦後もそこは徹底しており、コミンテルンの理想をずっと追いかけていた根っからの社会主義者だったようです。ソ連のスパイで同じ朝日新聞出身の尾崎とは親友でした。

両者とも、日本敗戦を目指す利害が一致しており、共闘していました。日本を対米開戦&敗戦へと導き、負けた日本で国主になりたい近衛と、世界共産革命を実施したい風見では同床異夢だったかもしれませんが、ただ、日本を負けさせると言う点では利害が一致しており、北進を止めさせ、シナ事変でABCD包囲網を誘発し、次に、対米開戦で、陸軍を西に行かせず、アメリカと戦わし消耗させ、そして滅ぼすと言うシナリオはとてもうまく回りました。

北進阻止は、近衛の内閣改造の連発で北進派を内閣から一掃させ実現し、シナ事変の方は、風見とのマスコミに向けたマイクパフォーマンスで実現をし、和平条約締結寸前だった蒋介石との和平が白紙になり、本格的な戦争へと悪化し、日中戦争になり、蒋介石を英米蘭が支持し、ABCD包囲網を実施され、石油が全く入らなくなり、困窮した日本は南進して石油を得ようとし、且つ西進すればまだ勝てる見込みがあったのに、文通の成果か、山本がごねて永野が通し対米海戦が始まり、東進となり、ハワイだけでなく、更に戦線を拡大する事で、ミッドウェー海戦やガタルカナルで大敗をし、西進の余力が無くなり、日本を滅亡へと導きました。

近衛は戦後戦犯となり自殺した、と言われていますが、林さんはそれは怪しいと見ており、他殺と見ています。永野と同じように、アメリカに騙された、共産主義者達に騙されたのだ、とでも言いかねなかった為、消されたのかもしれません。近衛の亡くなった隣の部屋にはその時、秘書の牛場友彦がいて、近衛の最期を確認していたようです。

では、この牛場は、どういった人物だったのでしょうか?彼は戦後も日米の間に入って政財界で活躍した人物ですが、彼は、ロックフェラーが設立した太平洋問題調査会と言う実質日本の攻略法を研究する反日組織のメンバーの一人でした。この組織は、ロックフェラーと言う巨大資本家の手先と、ソ連のスパイ、コミンテルンのメンバー達が多数在籍し、いずれも親ソ、親米、親共産主義、親社会主義で反日な存在ばかりでした。牛場だけでなく、近衛の周辺を固めたメンバーはこの太平洋問題調査会の出身者が多く、蠟山政道もその一人です。近衛の個人的な政策研究会、昭和研究会のコアメンバーも、蝋山が中心で結成されており、牛場もおり、尾崎秀実や、後に近衛の右腕になる風見章もそこにいました。近衛の周りには、親ソ、親米、親共産主義、親社会主義で反日な存在ばかりが集まっていたのです。

資本主義の英米と共産主義のソ連と言うと対立する存在のようですが、当時のアメリカにも親ソ&親共産&親社会主義者な者達が多数おりました。フランクリンルーズベルト自身もその一人ですし、日本に最後通告を出したハルノートの原案を書いたハリー・デクスター・ホワイトもコミンテルンのメンバーでした。

そもそもDSの根源のロスチャイルド家がソ連の誕生(ユダヤ人たちが起こしたロシア革命)にかかわっており、思想面では、マルクス自身がコーエン&ロスチャイルド家の出身であり、ソ連を財政的に支えたのもロスチャイルド家とロックフェラー家の両家であり、フランクリンルーズベルトはロックフェラーの手先であって、チャーチルはロスチャイルド家の手先であり、こうして見ると、当時の英米ソとコミンテルンは、バック、財布が一緒であって、仲間でした。そしてそれらの手先の牛場や風見や尾崎等が日本の政権内にも多数おり、対ソと対英の戦争を回避し、対米開戦と言うババを引かせたのです。では、その背景にある彼らの狙いは何だったのでしょうか?

それは、究極的には、巨大資本家によるワンワールドの実現が目的と思われています。共産革命による世界政府の樹立と、そこにおいて大資本家が裏から支配すると言う構図を作る為の布石だったようなのです。ワンワールド、少数のエリートが世界を支配し、それ以外の多くの人々が低賃金で働き(べーシックインカム)、エリートに従順に逆らわずに生きる家畜化が、彼らの目的であって、その為に、彼らは、世界統一政府のバックでお金を握る存在=世界を支配する存在を目指している、と思われています。世界政府の実現には家族とか民族とか国とか伝統とか宗教とか、そうした伝統的な価値感は邪魔であり、そこの意味で共産主義(=無神論=家族否定=性別否定=国否定=霊魂否定)が便利なのです。今の世の流れと一緒です。アメリカの左傾化の理由はそこにあります。

また、ロスチャイルドの野望を阻む存在も彼らにとっては邪魔なのです。なので、アンチロスチャイルドだった当時のドイツも敵でしたし、独自の歴史を持つ極東の国、日本も邪魔でして、一旦滅ぼして手なずける必要がありました。それをアメリカを通して実現していたのです。

今では、紙幣発行権を国に取り戻したいトランプさんを支持したアメリカの半分の国民も、ワクチンを否定する半分のアメリカ人も彼らの敵です。

彼らは、当時の覇権国家である英国をまず支配し、彼らの代理人シフ(日露戦争で日本にお金を貸した人)とモルガンを使って、ロックフェラーを米国一の資産家に育て、その力でアメリカを支配(=世界を支配)せんとしました。ソ連も育て、その米ソの対立軸の中、軍事費でも稼ぎ、石油や原子力などエネルギーも抑え、世界の金鉱山を抑え、価値の基本を金とし、金本位制を進め、貨幣発行権限のある中央銀行の株主となり、お金を支配し、情報を流す大手メディアの殆どをその支配化に置き、映画(ハリウッド)も使って世界を洗脳し、実質世界を支配してきました。

今、彼らはそのワンワールド、NEW WORLD ORDERを実現するために、ダボスと国連(ロックフェラーが作った)とGAFAと中共とメディアを使って最期の仕上げにかかっています。そのツールとして、ウィルスの開発も、ワクチンの開発流布もあり、温暖化騒ぎも、SDGs運動もあり、現行のパワーの源泉である石油エネルギーや工業力を一旦無力化するために、CO2削減と言うルール変更をし、現行の産業を弱体化させ、安価にしてから全て買い取り、支配しようとしています。

人々を言いなりにするために、デジタルネットワークの力で、居場所も行動も体調も好みも考えていることも、政府への反逆も全てモニタリングし、政府に反抗し社会の秩序を乱す存在を見出しては排除する超デジタル監視社会を指向しています。要は中共が彼らの目標であり、それを世界でやりたいのです。その為にとっかかりとしてワクチンパスポートが良いテストになっています。

彼らの若干の不安定要素は、トランプさんであり、プーチンさんであり、アメリカや世界の彼らの支配に目覚めた人たちであり、まぁそう言う事です。中国も手なずけ切っておらず不安要素でしょう。

次は、人口削減が彼らのテーマになるかと思われています。それにウィルスとワクチンが大きく関わってくるようになるかと想定しています。後は温暖化?科学技術で気候まで制御しようとするかもしれませんが、その時は地球が黙っていないはずです。

要注意ですね。

今は彼らの仕上げの時、今後もよく彼らの動きと狙いを注視して見て行きましょう。

では。

湖畔人

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。