第191話. 始源の神の目に似たもの

2018-10-25 23:51:08 | 気になった映画
湖畔人です。

先日、第188話の気になった音楽(32) の所で、私の尊崇する宗教家がプロデュースした映画のエンドロールの所で始源の神の目が大きく映し出させるシーンがあり、その目が1ドル紙幣のピラミッドの目=プロビデンスの目の様であり、またアランパーソンズプロジェクトの『アイ イン ザスカイ』のジャケットにあるエジプトのホルスの目も彷彿とさせる、と言う話を致しましたが、他にも色々と神の目を彷彿とさせるような物は数多くあるように見えますね。

一つはネパールのルンビニ辺りにある多くの寺院では、よく塔の部分に目が描かれているようなのですが、その仏塔に描かれた眼と、映画に出て来た始源の神の目がかなり似ているように思えます。これらの目は仏陀の目のようなのですが、神々が教えを請いに来る位の、神々の中の神と言う立ち位置の仏陀は、ある意味、始源の神とは近い存在なのかもしれませんね。仏陀もオシリスも始源の神の枝葉のような存在、と聞いたことがございますし、関係が有るのかもしれませんね。

また、最近宇宙旅行で話題をさらったZOZOTOWNの運営会社の前澤社長が購入して有名になったバスキアの絵画がございますが、あのバスキアと同じ時代に、同じ新表現主義のカテゴリーの中で中心的人物だったユダヤ人画家、ジュリアン・シュナーベルが描いた作品で歌舞伎ペインティングという物があるのですが、歌舞伎の背景に使われた桜が描かれた布にランダムな横線と大きな二つの目が描かれた絵画作品で、この目もストゥーパに描かれていそうな眼が描かれているのです。タイトルも『Rebirth I』と言うもので、何かとても仏教的な匂いのするタイトルですね。

最後に、神の目と比較しては罰当たりかもしれませんが、シンプリーレッドの『stars』と言うヒット曲のビデオクリップにも大きな目が二つ出てきますね。ちょっと艶めかしい感じの女性の目が出て来るのですが、ビデオのモチーフは、砂漠=エジプト、星=宇宙と、何かとモチーフが映画の背景と被り不思議なのです。時代の雰囲気が一巡して来たのかもしれませんね。歌詞は女性に弄ばれて傷付いた男心を歌ったようにしか聞こえないのですが、どうも反サッチャーのメッセ―ジソングなんだ、との事です。どの歌詞がそれに該当するのかはサッパリ判りませんが、どうもそのようです。当時のアーティストは敬愛するサッチャーの悪口ばかりでホント嫌になりますね。
この曲には元MELONの屋敷豪太さんがエンジニア兼ドラムとして係わっており、この時期はシンプリーレッドの正式メンバーにも成っていましたね。当時のUKで彼が拘わった曲はSouL II SouL他メガヒットばかりで、触る物を全て金に変える神話のミダス王の如く破竹の勢いでしたね。凄い日本人がいたものです。因みに『stars』の屋敷豪太さんのドラミングは正直とっても恰好が良いです。

湖畔人

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