第92話. 半島の現状とトランプ政権

2018-04-29 00:19:53 | ★政治 外交 歴史
湖畔人です。

日本にいて、且つ時間が取れる限り、土曜の夜はTBSの情報番組を見るのがルーチン化しているのですが、今日も見ていると、盛り上がっている南北首脳会談に対し18年前と酷似しており注意が要る、18年前も一旦雪解けをして盛り上がりはしたが、その後北の核開発の継続が判明し裏切られてきた、時間を与えた事で北の兵器の完成度は更に高まり結局北に騙され力を付けさせて来ただけだった、要注意だ、という見方を披露していました。歴史的快挙と肯定的に捉える見方が主流となるとマズイな、と思っていた矢先だったので、日本のメディアでも冷静な見方が出来る方々がいるのだなと、少し安心をした次第です。彼らの見立ては多分正しく、核の放棄について具体的な対応を明示していない現状では、信用しては成らないし、時間的にも空間的にも無制限に北の核関連施設への査察が可能な状況が現れ、且つ、あらゆる核関連設備や兵器の破棄の明確なプランと履行が確認できない限り、本来北の現体制存続を許してはならないのですが、本来その判断を下し、北の命運を握る筈のトランプ政権が、どうも今の韓半島の現状を相当楽観視しているコメントが様々聞こえて来ており、そのお気楽さに一抹の不安を覚えている今日この頃なのです。
本音を言えば、北の国民の不幸、自由の無さ、何も意見が言えない不幸、粛清、食糧難、貧困、彼らのあらゆる不幸が、金一族の体制維持、保身を優先するが故に起きているのであって、彼らが去り、民主的な国家運営がされなければ、同じ事が繰り返されるだけなので、本来、南が主導してアメリカと圧力を最大化し、北の民主化を主導すべき所を、南の文氏は親北で左寄りですので、中々難しい状況です。下手をすると北主導の統一ですら許容しそうな勢いです。核保有の北主導の統一朝鮮など日本にとっては悪夢以外の何物でもありません。非核化が出来ない限り北の現体制の存続は終わりにすべきです。

今、我々に出来る事は、日本政府に対し、“トランプ政権に対し最大限釘を刺しなさい、無制限の査察と完全な核の放棄が確認できない限り、軍事行動を含む厳しい対応を取ってください、決して楽観したり、妥協したり、騙されてはならない、と言い続けるべきです。”と言い続け、トランプ政権の尻を叩いて頂くしかありません。兎にも角にも、トランプ頼りしか手が無い今、それしかやれることはありません。

第20話でも申しましたが、このまま北を放置すると北の核兵器の完成度が高まり、アメリカの東アジアでの抑止効果が無力化し、東アジアが中朝の支配下に置かれ、日本は滅亡の道をたどり、それだけでなく、世界の危険な国々に北製の核兵器が拡散し、現在世界を主導する自由、人権、民主主義、信仰を守って来た西側の国々が弱体化し、代わりに中朝を中心にした力と恐怖と無神論、共産主義が世界を覆い支配する地上の地獄が待っている、と言う話をしましたが、今がその暗黒の未来を決める分岐点であり、その未来を決める最大のポイントがこの核を保有した北の存続が継続するかどうか、と言う点なのです。従って、茶番に惑わされている場合ではありません。トランプ氏の尻を叩き、現在の北の体制を終わりにしなければなりません。本当に今が正念場です。気を引き締めて参りましょう。

湖畔人

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