第322話.気になった音楽(84) Julian Lennon『Saltwater』と環境問題

2019-10-27 21:36:19 | 気になった音楽
湖畔人です。

秋が深まって来ると、以前ここでも紹介したジュリアンの『Valotte』が聴きたくなって来ます。YouTubeで度々聴いていたのですが、右手の関連動画の欄に出ていた同じジュリアンの『Saltwater』と言う曲も何か気になって聴いてみた所、何かとても気に入ってしまってここ最近ずっと聴いているのです。ラグビーロスの今の少しセンチな気分を慰めてくれる曲としてピッタリな感じの優しい雰囲気の曲なのですが、この『Saltwater』、知らないで聴けば、ジョンの未発表の遺作を、残ったビートルズメンバー3人とジェフリンでリメイクしてビートルズの新曲として世に出した『Free as a bird』や『Real love』等と同じく、ジェフリンのプロデュースの元、ビートルズメンバーがジョンの遺作をリメイクしたのか?と勘違いする程、曲調もジョン風だし、ギターはジョージ風だし、イントロのふわふわした音は『ストロベリー・フィールズ・フォーエバー』のようだし、ほんとジョンがジュリアンに乗り移って作ったのか?と思ってしまうようなビートルズっぽい曲なのです。歌い方もそっくり。でもジョンの遺作『Free as a bird』や『Real love』をジェフリンやビートルズのメンバーがリメイクしたタイミングは95年以降で、ジュリアンのこの『Saltwater』は91年の発表ですからタイミング的に有り得ないですけどね。

この曲はジュリアン自身とマーク・スピロと言う方の共作のようです。間奏から入るジョージ風の泣きのスライドギターは残念ながらジョージハリスンではなく、別の方のようですが、でも実は元々ジュリアンはこのギターパートをジョージに頼もうとしていたようなのです。でもジョージが親友のクラプトンの息子さんのお葬式に出ざるを得ずタイミングが合わずに実現しなかったようなのです。でもこの曲の泣きのギターは十分にジョージ風でして、まるで『サムシング』のようでもあり、小室等さんの 『夕暮れに』のようでもあり、とてもせつなく優しい音色なのです。癒されます。

歌詞の中身は意外にも今話題の環境問題についてです。グレタ・トゥンベリさんの世界ですね。ここでは、ジュリアンはオゾンホールによる地球への悪影響を懸念しています。まぁでも立派ですよね。私も”環境左翼”と言っては大した確証もないのに二酸化炭素が温暖化の主要因みたいに言う風潮には疑問がある方なのですが、かと言って環境へのケア自体は大事だと思っているし、何かを生産するために排出されるものが有害であってはならないと思うし、無害化してから地球環境に戻すべきと言うのが持論なのです。皆そうでしょうけどね。石原慎太郎さんが都知事時代に実施したトラックの排ガス規制も賛成だし、人間の都合で有害物質を撒き散らす事は止めるべきと考えるタチです。特にプラスチックゴミを減らす動きには大賛成です。地中に埋めても微生物によってずっと分解されないなんて何か嫌ですもんね。大海に撒かれたペットゴミも問題です。サテライトが見つけた海上のゴミを拾う無人亀型ロボット清掃機で海を綺麗にして欲しい位です。だから環境ケアは大賛成、有毒ガスの排出の減少にも賛成、でも二酸化炭素悪者論の狂信的信仰にはNOか?です。

ジョンは奥さんのヨーコさんの事もあって日本とは縁があって一時期日本に住んでいた事もあったし、靖国参拝もした位だけど、でもジュリアンだって一応日本とは縁があるのです。亡くなった故・景山民夫さんのアニメ映画『遠い海から来たCOO』には楽曲提供をしていましたしね。『CHILDREN OF THE WORLD』と言う曲です。この映画にはユーミンこと松任谷由実さんも楽曲を提供していましたね。『ずっとそばに』と言う曲ですね。ジュリアンも一応日本とは縁はあるのです。是非また来ていただきたいですね。

では、今後は、ここの話でも出て来たジョージやELOのジェフリン、ビートルズ繋がりの曲達や、秋らしく高い空を感じさせる空間の広い曲達、後、偉大なアメリカのバラード集、そう言った曲達を今後紹介してみたいな、なんて思っています。

では。

湖畔人

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