華麗なるオーストラリアンライフ

渡豪17年。職業・看護師。
白熊のようなオージーの旦那1人とワンコ2匹で
ニューサウスウェルス州の田舎町で生息中。

思うようにはいかないもんだな

2012年09月16日 21時08分16秒 | Weblog
今日は午前シフト。昼寝のせいか昨夜なかなか寝付けなくて今朝起きるのがとってもつらかった。そして仕事をしている間もずっと疲れていた。帰宅して、またうっかりソファで寝てしまった今もなんかダルい。

今日の担当は5名。一人でなんとかせねばならない人数。「これは自分の力が試されるぞ!」と思いながら働き始めた。
朝の主な仕事は投薬、ベッドのシーツ交換、患者さんのシャワー、そしてバイタルサイン(血圧、脈拍、熱など)のチェック。まずは投薬から。薬の名前もだいぶ覚えてきて、本と首っ引きの時間も減っている。
しかし。
ここで最初のイレギュラー。点滴による投薬で薬を準備して患者さんのもとへ行ったところ、静脈に留置してある針がなぜか機能していない。最初は私の注射器を押す力が弱いのかな?と思って何度か力強く押してみたけどうんともすんとも。結局先輩看護師に見に来てもらって、注射針自体を変更することに。まずこれで時間を食った。
それでもまだ挽回可能な状態。気を取り直して働いていると、一人の患者さんがベッドで排泄。体を洗ったりシーツを交換したりするのはそもそも私の仕事なのでそれは気にしないけど、これらを優先させなくてはならないため自分の組み立てた段取りの変更を余儀なくされた。
「いやいや、まだまだ!」と思ってモチベーションを高く保っていたけど、今日は日曜日ということもあってか担当していた4人部屋に訪問者がドッサリ。「これからパーティーですか?」というぐらいの賑わい。その隙間を塗ってシーツの交換、シャワー、バイタルチェック。だいたいの家族はやはり看護師から入院患者の様子を聞きたがるので、その相手もしていたらあっという間に時間が経っていった。
かろうじて朝のお茶休憩にはいけたけど、ランチに行く時間はなさそう。それでもあまり空腹を覚えてなかった上時間内に仕事を終わらせることが今日のゴールだったので、次にやるべきことは何かを考えながら動いていた(つもり)。なんとかかんとか一日の最後の仕事になる看護日誌に手をつけ、ゴール達成を目前にした瞬間「Yoshimi、新規入院やで」。



想定外の新規入院。「もう無理!」と思って脱力していたら、同じく新人研修中の子が代わりに全手続きをやってくれ、そのおかげで全仕事を時間内に終わらせることができた。
それにしても、「同じ新人なのに…」と今日もまた落ち込み。彼女にこの気持ちを話したら、彼女は自国で看護師だったから仕事が早くても不思議ではない。私は“ズブ”の新人で、今学んでいる最中なんだからそんなに気に病むことはないと励まされた。ありがたいのう。ちなみに彼女はアメリカ英語を話すので、こちらに来た当初はオーストラリア英語を理解するのに少々時間がかかったそうだ。だから私が患者さんとの会話に時間をかけてしまうことにも理解してくれた。が、やはり時間管理は大切な仕事の一部なので振り回されるわけにはいかない。彼女の会話を断ち切るテクニックは「ナースコールが聞こえるフリをして部屋を出る」とのこと。次から私もその手を使ってみようと思う。

3日連続で午前勤務かと思いきや、明日は午後シフトで今はちょっとリラックス中。朝三連勤が嫌いなのは私だけかと思ったら、先輩看護師にとってもイヤなシフトのようらしい。午前シフトが8割を占めていたせいもあってか、このところ「仕事に行くのイヤやな」と思う瞬間が増えていて、こんな発想をもつ自分に少々罪悪感を覚えていた。だけどそう思うのは私だけではないと知ってちょっとホッとした。

体が疲れていたら頭も疲れるんやろうな。後片付けは明日に回して今日も早く寝るとしよう。

何かつまづいたときつい口ずさんでいる曲。
Chage and ASKA- Pride HD

高校生の頃はあまり意味がわからなかったけど、今はよくわかるなぁ。
コメント