チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

武士の家計簿

2010年12月13日 14時16分31秒 | 日記
剣ではなくソロバンで家業を継続させた武士
加賀藩の御算用者、猪山家9代目の話
実際の話なのでリアリテイがあって面白い

監督は森田芳光、主演は堺雅人
裃を着た武士の立ち居振る舞いが美しい
更に奥方達の心模様

ただこの奥方達の着物の裏が化繊であるのはチト哀しい
裃も化繊者が多く音がやかましい
など文句は言うつもりはない
それはそれ

何代も続いた借銭をソロバン一つでプラスにしていき
更に時代が江戸から明治に変わる藩の財政までが
克明にわかる
しかも全て書き記されている帳簿からの現実
数字は正確に世相を表すものだと悟った

翻ってチャコちゃん先生はお金にトラウマがあることもわかった
お金をもらうことに抵抗がある
出すのは平気
使うのはもっと好き
しかし物の値段を決め其れを伝えるとか
「こうこうこうだからいくらください」
がいえず苦しい

幼少の頃
留守の家の町内会費を集めるお使いを申し渡され
その家から預かった金額と町内会費が合わなかった
母からは
「その場できちんと数えないからいけない」
と叱られ
相手の家の人からは
「丁度わたしましたよ」
と言われ
結局自分の小遣いの中から帳尻を合わしたのだが

父に
「そういう帳尻合わせは絶対にしてはいけない」
とさとされ
泣き泣き何回も相手の家に行き
ついに相手のお宅で間違っていたことがわかって
無事収まった

この時のトラウマが
ーお金を受け取るのが怖いー
となったようだ

映画「武士の家計簿」のなかでも
同じようなシュチエーションが子供に起きる
しかしその子は逆にお金に愛を持つようになる

この違いなんだろう
つまり武士の子は肚が座っていて
チャコちゃん先生は単なる面倒くさがり屋
面倒は避けたいとおもうだけ

この武士の子は後に明治政府の今で言う財務省に
ああ
恐ろしい違い

しかしトラウマの原因がわかったので
克服しようと思う エライ!
コメント
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