チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

山茶花

2010年12月14日 10時16分16秒 | 日記
ニックキ害虫にしてやられた当方の山茶花
一時は見るも無残な坊主になっていたが
時節と見るや
害虫にやられる前より大振りな花を咲かせている
けなげ
生きていたのだと一緒に喜ぶ

葉っぱも前より栄養が行き届き
つやつやとしている
そう当方で作ったEM液を必死で撒いたのだった
愛には愛で返してくれる

そこへ予定通り?渡り鳥のヒヨドリがやってきて
花を啄ばんでいる
これも自然なことなのだと大目に見ることにしている
しかし花は齧られて恐ろしい姿になっているが
花は抵抗しない
全て黙って受け入れている

形の悪くなった花を見て人間が鳥に文句を付けているだけ
つまりは人間の勝手だ

人間はこのように自然に関しても自分流に事を運ぼうとする
其れが実は最も傲慢なのよね
「あるがまま」に自然を愛でる心境は
明治以降薄くなってしまったように思う

特に戦争に負けてからは
多くを消費し沢山捨てて
野山を吝嗇してしまった

人間は自然界の中の一つ
我が先祖が自然を写生し着物の柄に取り入れ
自然の移り変わりを柄や素材でともに過したのだが
そういうときは人の心が豊かだったと思う

今朝も小雨の中ヒヨドリが山茶花をついばんでいる
コメント
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