チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

滞留時間2時間

2011年09月22日 10時46分25秒 | 日記
「東京凄いことになって慰安すね」
と京都の知人から電話が入る
確かに
公園の樹木が波のように揺れているし
ワガルーフガーデンのつるバラの枝が
イナヴアワを見せている

あの枝は剪定しなければと硬く決心

雨と風で白いカーテンが出来て
周りの高層ビルがかすむ
テレヴィをつけるとまさに東京を浄化中で
道が洪水のようになっていた

水浸し水の事故というがこれは人災
山を削り道をコンクリートで固めたら
水は行き場を失いみんなで集団で流れるしかない

「でない方がいいねえ通り過ぎるまで待っていよう」
と今日の打ち合わせはキャンセル
そのうち主要交通機関が止まる
「加奈ちゃん大丈夫かなあ」
メールをすると電車が止まる寸前に家に戻っていた

5時から始まった暴風ドラマは
かっちり2時間で終了
空には美しい星が輝いていた

台風銀座で育ったチャコちゃん先生
台風進路を見ていたらものの数時間で台風が通り過ぎることが分かり
時間をぼやぼや過していたら
すっかり晴れて星の美しいことったら

一番ひどいときにセキドをかえしてしまったなあ
と反省悪かった

むかし映画を見ていたら突然その映画館内に水が押し寄せて
みんなで椅子の上に立ってワーワー騒いだことを思い出した
昔は
台風が来る台風が来るという情報はあまり無く
「台風が来る感じだわこの空」
といいながら生活していたように思う

だからのんびり映画など見てしまう
しかしその水はすぐ引いてまたのんびり映画鑑賞
誰といったか何を見たかは覚えていないが
水が「あれえー」というまに押し寄せてきた
その感覚だけは記憶に残っている

映画館から出たら青空だったし
台風を怖がらない時代もあった

台風は風と水で財を運んでくれることもある
人の利欲のせいでそういう台風のよき面を消してしまったことも哀しい
台風を見方に引き寄せられる生活こそが大切

チャコちゃん先生のところ
台風が財を運んでくれたのうふふふ

コメント
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