チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

母乳

2012年07月16日 09時15分50秒 | 日記
いつもお願いしているヘアメイクさん
お子さんが生まれて休職をしていたが今日再開
雅子さんが結婚式に参列でそのヘアメイク
「おめでたいことで再出発というのは縁起が良いですね」
と大喜び

綺麗に仕上がりきものを着付けて
セキドが記念撮影を終わらせ送り出す
「綺麗にお支度できたわね」
とオチャしていると
「ぼつぼつお乳が張ってきたのでーー」
「えっ母乳?」
「そうですよ」

最近母乳で赤ちゃんを育てている人が珍しく素っ頓狂な声を上げてしまった
「100%母乳なの?」
「そうですよ、先日チョットなめてみたら優しい甘さでしたね」
お砂糖の甘さとは違って何とも言えない優しさがあったという
「お子さんそれで味覚養っているのね」

「先日水を飲ませてみたらこれなー二という顔されたので済みませんっておっぱいあげたんですよ」
まだこの世に生を受けて1か月足らずというのにもう味覚も身についているのだ
「母乳は栄養もさることながら免疫や殺菌力も調っているんですよね」
と栄養学を修めたセキド

そういえばとチャコちゃん先生は思い出した
幼い頃隣の家にやんちゃな男の子がいてよく遊んでいた
仲は良かったのだがその子は元気が良すぎて何かと悪戯をする
その日も何がきっかけなのか
その子の投げた石がチャコちゃん先生の左目に当たり血が噴き出した

「おちちおちち」と叫ぶ大人たちが
その子のお母さんを連れてきていきなりシューしゅーと私の目を母乳で消毒
そのあとの顛末はよく覚えていないが
初期手当はそれが完ぺきだったようで目には傷もつかずまた視力も落ちていない

後日談があり
その時の赤ちゃんだったその子浩二君の妹が一昨年から
秋桜舎に顔を出してくれている
浩二君は川で人を助けようとして亡くなったと聞いた

「あなたが赤ちゃんとしていなければ私は目が見えなくなっていたかもね」
物事に「ひょっとしたら」はないけれど
母乳で目が助かった!という事実は残っている

若いお母さんたち母乳を大事にしてくださいな
コメント
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