チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

亡き人を偲ぶ

2019年02月17日 19時38分25秒 | 日記
若くしてこの世を去った方の49日
その方の姪ごさんのご招待でクルージング
海を眺めながら様々な思い出を語り合う

絶対に死ななくても良かった!
私たちがどこかでもっと強くいたら向こう岸になんて行かなかったはず
「それより彼の死によって何を学んだか、そうしてこれからどう生きて行くのか」
そういう建設的なことを話し合いましょうよと言うことになった

三十代の姪は
「自分を大事に生きる、人の機嫌は取らない、本当に楽しいと思えることをして感謝を持って生きていきたい」
そういう事をこの49日の間に考えていたという
なんと素晴らしい!

あの時この時ーーーという若干の悔悟があったとしても、叔父さんの死を自分の成長の糧とできることは人として素晴らしい!

この家族との付き合いは30年にも及ぶ
この姪の父親が亡くなった時も壮絶な介護を子供たちはしていた
私はただ見守るだけだった
何も手出しはできなかったけどこの兄妹は「僕たち家族はずっとお世話になった」と丁重に付き合ってくれる
たくましく成長した子供達の応援をするということしかできないが、人生の先輩として何かを渡すことができればいい

若い人たちに的確な道を教えられるかといえば自信はない
しかし私自身の失敗や悩み苦しんだことなどを話すことでそこから学んでくれるだろうと思う

それよりも柔軟に考える若さに学ぶことが多いと感じる
美しくそしてしなやかに伸びていく姿は眩しい

父親と叔父の死を美しく涼やかに乗り切っていくだろうきっと

兄弟から私へのメッセージがそれだったのかもしれない
「大丈夫よ」
と呟いて空を見上げたら綺麗な中天の月が煌々と輝いていた
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする