ここのところ電話やいらした人の話で「最近の日本人って違うみたい」という言葉をよく聞く
どこが違うかと集約すると
「自分を大事にしないから人を大切と思わない」ということらしい
「草木から命を頂いた色を糸に染めて反物にしたのです」と染織家
「ふーーん」と素通り
三年前の個展のときとまるで反応の違う異人種の人たちがいらっしゃる。もちろん反物は売れない
「寺で炊き出しするのだけど最近は手伝う人がみんな年配者、若い子は唯黙って食べて汚れた食器ももそのまま」
この傾向は一昨年くらいから、もうやめようと思うーーと
「嫌いなものは嫌いでいい」
「行きたくないところには行かなくていい」
「自分のペースでいい」
「人に迷惑かけてないんだからそれでいい」
「できないことを恥ずかしがることはない」
「やりたくないことはやらなくていい」
一見自分を大事にしている感じがする行動
ある女優さんがなくなってその方の生き方に共感する人が後を絶たない
本もたくさん出ている 売れている
チャコちゃん先生どうして売れるのかを知りたくて本を読んだ
内容は上にかいたようなことの率先者
その女優さんはそれが持ち味だったのだろうし芸能界ではそういう生き方は個性的ともてはやされたのだろう。
ズルズル何もせず生きていてもいい
だけど「どうして自分はズルズルしたいのか」を追求すればそこに真が見えてくる
人に言われて姿勢を正すのではなく
「なぜ自分は好き嫌いがはっきりしているのだろう」と自分を追求すれば自分が見える
そうすると自分自身が面白くなりそこから目に映る物すべてが生き生きとして面白くなる
当然身の回りのものに関しても「自分はどう感じるのか」と思うと愛おしくなる
日本人が本来持っていた「内観」という作業を忘れているだけだと思う
心配顔の方に話す
「嫌だなああんな態度」と思うあなた自身「なぜ嫌なのだろう」と突き詰めると
自分が正しいと思っていることと相手が違うことをしているので「嫌だなあ」と思うことが理解る
そういう自分が理解できたらそれでいいのではないかしら
自分自身が一番面白い
みんながそう思うと争いもなくなるし、自分の思いを押し付けることもなくなる
自分の感じ方を見つめるだけで世間は変わる
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