チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

着物が繋ぐもの 305

2020年03月19日 10時32分52秒 | 日記
いま6月出版予定の本「着物解体新書」(仮名)の原稿を書いている
第一章は終わり第二章に取り掛かっている
今まで一冊の本は1週間以内で書き上げるというのをモットーにしてきた
朝5時から10時まで執筆 15時から20時まで執筆 21時には就寝というスケジュールだった。10時から15時の間は食事をしたり公園を散歩したり、仕事をしたり

ところが今はそれができない
なぜ?
着物を解体するということなので、新たに解体したいところが増えて一向に前に進まない。着物って魔物、次から次に扉を見せてくれる。その扉を開けるとまた扉があり、そのまた先にまた扉、まだまだと開けていく果てしのなさ、おいでおいでが強く、はー?はー??と進んでいく

面白いから寄り道ばかりしている
はじめは1週間で終わらせようと思いあがっていたがとんでもない!
今まで取材したことだけでは足りず、その道の専門家を訪ねてお聞きしなくてはならないことも生まれる

当たり前だよあちらは1200年の大年増、こちらは100年にも満たないひよっこ。太刀打ちできるはずもないやね。荒波、小波、幸波いろんな時代を潜り抜け、それでも形を変えずに今日まで、世界の衣裳の中で王者として君臨している。そういうお方
を「解体」しようというのは恐れを知らぬ無知蒙昧な輩

無知だからこそ着物の偉大さにおののける
無知だからこそ受け入れる空きがある
無知だからこそ知る喜びがあふれる
無知だからこそ扉を簡単に開けてしまう

足袋のところだけで健康な過ごし方がわかった
世界中の人が足袋をはけば免疫は上がり、人との和を尊ぶことができる
イタリアのデザイナーが「タビブーツ」を発表しフアッション界を驚かせたが、彼も足袋のありがたさを理解したのだろう

親指と四本の指の分かれた足袋ここに秘密があった。外国人は「豚の足のようだ」と言って笑うが、秘密を知ったら驚くよ。日本人の知能のすごさもここにある。そして形が美しい

チャ子ちゃん先生もいやらしいね、思わせぶりな文章を書いてーー出来上がったら読んでくださいな


コメント
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