チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

出雲にいます

2020年03月30日 11時46分06秒 | 日記

 「季刊kosmos」という雑誌を出版していた頃、出雲の呉服屋さんが「秋櫻の会」を作って下さり、年4回、出雲に通っていた。

5年くらい続いた。その都度一泊か2泊するのに、小田温泉を定宿にしてくださった。ここの広間で着物を広げて着物談義をしたり、お店でお客様たちと一日おしゃべりしたり、出雲大社にお詣りして、その帰りに瑞雲を見て感動し、別会社のロゴにその瑞雲をデザインしたり、遂にはは社名まで「出雲」にしたり、出雲大社は縁結びの神様だけあって、いろんなご縁をいただいた

その中のご縁でも、ここ旅籠小田温泉の女将石飛裕子さんとは長い。座敷童が楽しんでいる旅館ということで,全国からのお客様が引きもきらない。

今回奥出雲でお話し会を開いてくださる店があり、宿泊を小田温泉にしようとしたら満員。では別のところと思ってぐずぐずしていたら、このコロナ様の件で、一部屋キャンセルしかもできたばかりのベット部屋ーわーーい!

部屋の窓から美しい川のせせらぎ、桜並木、河川縁には菜の花がいっぱい、眺めて飽きない日本の原風景

そして毎晩ご一緒に食事。世の中ががらりと変わる今、時代の証人としてあらゆる角度から、このコロナで起きている大騒動を分析しながら未来を見る。

私たちの先祖が培った、身土不二の考え、自然との共存共栄の生活態度,自然観察の中で身につけた敬う心、徳を積もうという過ごし方、こういう日本人の礼節が今こそ世界の人々に理解できる時期なのではないかと盛り上がる

恐れや不安を手放して、今自分ができることを足元しっかり確かめながら日々を送るのが賢明。都市封鎖も聞こえてくる、ここは踏ん張って封鎖など西欧のやり方を真似せず、日本人の清潔を尊ぶ心、人を思いやる心、全てを受け入れながらも自分をしっかり持っている日本人。そういう民度の高い国民性を今こそ強く見せることができるいいチャンス。

人類の模範になれるいい機会、小泉八雲の住んだ鳥取も近いが、彼は日本人の民度の高さを尊敬し、自分は野蛮であったというような文章を残している。あのアインシュタインの言葉、日本という国をこの世に誕生させた神様にお礼を言いたい、いづれこの日本が世界の中心になる時が必ずくる、そのとき人類は初めていかに争いが醜いものかに気づくときがくるだろうーーーとこれは大正時代の終わりに日本で講演したあらまし

日本人の魂をぜひこの機会に磨きたいですね

 

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